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ZoomMateとは|月20ドルで会議が成果物に

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

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  • ZoomMateは会議の会話を「成果物」と「実行」まで自動化する新しいAIチームメイトです
  • 2026年6月1日に北米で提供開始、料金は月20ドル(約3,100円)です
  • 検索・自動実行・成果物作成という3つの機能を持ちます
  • Salesforceやslack、Microsoft 365など主要な業務ツールと連携します
  • 日本での本格提供は2026年後半の予定で、すでに日本語対応の土台はあります

会議が終わったあと、議事録づくりやタスク登録に追われた経験はありませんか。決まったことを実際の作業に落とすのは、意外と手間がかかります。Zoomはこの「会議のあとの仕事」をまるごと肩代わりする新しいAIを発表しました。月20ドルで会議が成果物に変わる仕組みを、やさしく解説します。

ZoomMate(ズームメイト)とは何か

ZoomMate(ズームメイト)は、Zoomが2026年6月1日に発表した新しいAIチームメイトです

会議の会話をただ要約するだけではありません。決まった内容をもとに、資料づくりやタスク登録まで自分で進めてくれます。

Zoomはこれを「システム・オブ・アクション(行動するための仕組み)」と呼んでいます。2026年3月に発表した構想を、実際の製品にしたものです。

これまでのAIは「教えてくれる」存在でした。ZoomMateは「代わりにやってくれる」存在を目指しています。

Zoomの最高製品責任者ラッセル・ディッカー氏は、こう述べています。「ZoomMateは、決まったことと、次にやるべきことを、仕事のあるあらゆるシステムでつなぎます」。

3つのコア機能をやさしく整理

ZoomMateの働きは、大きく3つに分かれます。順番に見ていきましょう。

1. 検索(Search):必要な情報を横断して探す

会議中に「あの顧客の情報を知りたい」と思うことはよくあります。

ZoomMateは、Zoomの会議やチャットだけでなく、社内システムやWebからも情報を探します。連携先にはServiceNowやSalesforce、Workdayなどがあります。

大事なのは、社内のアクセス権限をきちんと守る点です。見てよい人だけが見られる仕組みになっています。

2. 自動実行(Orchestrate):次の行動を起こす

ZoomMateは会議の流れから「次にやるべきこと」を読み取ります。

そして、予定をGoogleカレンダーやOutlookに登録します。記録を更新したり、タスクを作ったり、連絡文を下書きしたりもします。

つまり、人が手を動かさなくても、会議の決定が自動で動き出すのです。

3. 成果物作成(Complete):会議から資料を生む

3つ目は、会議の内容から実際の成果物を作る機能です。

プレゼン資料、文書、表計算、レポート、プロジェクト計画などを生成します。決定が変われば、成果物もリアルタイムで更新されます。

会議で話したことが、そのまま完成品に近づくイメージです。

どんな場面で役立つのか

具体的な使い方を、3つの場面で想像してみてください。

ある営業担当者を考えます。商談の会議が終わると、ZoomMateが顧客の記録を自動で更新します。さらに提案書の下書きまで用意してくれるので、担当者は中身の確認に集中できます。

次に、製品開発のチームです。打ち合わせで出た課題をZoomMateが拾い、担当タスクとして登録します。進捗の状況も、聞けばすぐに答えてくれます。

最後に、人事や総務の担当者です。新入社員を迎えるとき、ZoomMateがオンボーディング(受け入れ準備)の手続きを自動で進めます。規程に関する質問にも、その場で答えます。

どの場面でも共通するのは、「人が雑務から解放される」という点です。

料金とAI Companionとの違い

ZoomMateの料金は、1ユーザーあたり月20ドル(約3,100円)です。AIクレジットも含まれています。

ここで「AI Companion(AIコンパニオン)と何が違うの?」と思う方もいるでしょう。

AI Companionは、会議の要約や質問応答を行う基本のAIです。Pro・Business・Enterpriseプランには無料で付いてきます。単体なら月10ドルです。

一方のZoomMateは、その先の「実行」や「成果物づくり」まで担います。より能動的に働く上位の存在だと考えるとわかりやすいです。

なお、資料作成を支援する「AI Productivity Suite」は通常は月10ドルですが、ZoomMateを契約するとセットで使えます。

競合サービスとの比較

会議AIの分野では、大手各社が激しく競っています。ZoomMateの立ち位置を比べてみましょう。

Microsoft 365 Copilotは、WordやExcelなどMicrosoft製品の中で動きます。2026年3月には、複雑な作業を任せられる「Copilot Cowork」も登場しました。Microsoftを使う企業には強い選択肢です。

Google Gemini Enterpriseは、GoogleドキュメントやGmailと深くつながります。指示を細かく出さなくても、自分で調べてまとめる「エージェントモード」が特徴です。

ではZoomMateの強みは何でしょうか。それは「会議の会話」を出発点にしている点です。MicrosoftやGoogleが文書中心なのに対し、Zoomは話した内容をそのまま仕事に変えます。会議が多い職場ほど、相性が良いと言えます。

日本市場への影響

気になるのは、日本でいつ使えるのかという点です。

現時点でZoomMateは、まず北米で提供が始まりました。EMEA(欧州・中東・アフリカ)やAPAC(アジア太平洋)への展開は、2026年後半が見込まれています。日本はこのAPACに含まれます。

ただし、土台はすでにあります。Zoom AI Companionは2024年2月から日本語に対応しています。2026年3月にはリアルタイム音声翻訳も日本語を含む形で発表されました。

つまり、日本語環境への適応はスムーズに進む可能性が高いです。会議文化が根強い日本企業にとって、ZoomMateは大きな効率化の手段になりそうです。

一方で、社内データとの連携には情報管理のルール整備も必要です。導入前に、権限設定やセキュリティの確認をしておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

Q. ZoomMateは無料で使えますか?
いいえ。1ユーザーあたり月20ドルの有料サービスです。対象となる有料のZoom Workplaceプランが必要です。

Q. AI Companionを使っていれば、ZoomMateは不要ですか?
役割が違います。AI Companionは要約や質問応答が中心です。ZoomMateは実行や成果物づくりまで行う上位の機能です。

Q. どんなアプリと連携できますか?
Salesforce、Jira、Slack、ServiceNow、Workday、Google Workspace、Microsoft 365などです。多くの業務ツールに対応しています。

Q. 日本ではいつ使えますか?
2026年後半の提供が見込まれています。まずは北米から始まり、順次地域が広がる予定です。

Q. セキュリティは大丈夫ですか?
社内のアクセス権限を守る設計です。見てよい人だけが情報を見られるようになっています。

まとめ

今回のポイントを振り返りましょう。

  • ZoomMateは会議を「成果物」と「実行」まで自動化する新AIです
  • 2026年6月1日に北米で提供開始、料金は月20ドルです
  • 検索・自動実行・成果物作成の3機能が柱です
  • SalesforceやMicrosoft 365など主要ツールと連携します
  • 日本では2026年後半の提供が見込まれ、日本語対応の土台はあります

まずは自社の会議で「どんな雑務をAIに任せたいか」を書き出してみることから始めてみましょう。

参考文献

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