Claude Opus 5登場|Fable 5級を半額で

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

taolis.net X note Voicy YouTube
  • Anthropicが新AI「Claude Opus 5」を2026年7月24日に発表しました
  • 最上位モデル「Fable 5」に迫る性能を、なんと半額の料金で使えます
  • コーディングや新しい問題を解く力で、多くの最新AIを上回りました
  • API料金は入力100万トークンあたり5ドル、出力25ドルです
  • Claudeの有料プラン・Claude Code・主要クラウドですぐ使えます

「高性能なAIは料金が高い」。そう思い込んでいませんか?その常識をひっくり返すニュースが飛び込んできました。AnthropicがトップモデルのFable 5に迫る性能を、その半額で提供する新モデル「Claude Opus 5」を発表したのです。この記事を読めば、Opus 5が何を変えるのか、どれくらいお得なのかがはっきりわかります。

Claude Opus 5とは?何が発表されたのか

Claude Opus 5(クロード オーパス ファイブ)は、AI企業のAnthropic(アンソロピック)が2026年7月24日に発表した新しいAIモデルです。

Anthropicは、対話AI「Claude(クロード)」をつくっている会社です。ChatGPTを出すOpenAIの、最大のライバルとして知られています。

今回のOpus 5のいちばんの特徴は、ひとことで言えるほどシンプルです。

「最上位モデルに迫る性能を、半額で使える」。これに尽きます。

Anthropicには「Fable 5(フェイブル ファイブ)」という最上位モデルがあります。とても賢い代わりに、料金も高めでした。Opus 5は、その賢さにあと一歩まで近づきながら、料金をぐっと下げてきたのです。

発表のタイミングも注目されています。OpenAIが最新モデル「GPT-5.6 Sol」を出したわずか2週間後の登場でした。AI業界の競争の速さがよくわかります。

性能を数字で見る|ベンチマーク比較

「賢い」と言われても、どれくらい賢いのか気になりますよね。AIの実力はベンチマーク(AI同士を同じ問題で競わせるテスト)で測ります。Opus 5の成績を見てみましょう。

プログラミング(コーディング)の力

プログラムを書く力を測る「Frontier-Bench」というテストがあります。

ここでOpus 5は43.3%を記録しました。GPT-5.6 Solの34.4%、Fable 5の33.7%を、どちらも上回っています。

これは前世代の「Opus 4.8」の2倍を超えるスコアです。1世代でここまで伸びるのは大きな進化です。

実際のバグ修正力を測る「SWE-bench Pro」では3位でした。首位のMythos 5(80.3%)とFable 5(80.0%)に1ポイント差まで迫っています。前世代の69.2%からは大きく前進しました。

新しい問題を解く力

見たことのない問題を解く力を測る「ARC-AGI-3」では、さらに差が開きました。

Opus 5は30.2%。GPT-5.6 Solの7.8%と比べて、約3倍のスコアです。丸暗記ではなく「考える力」で大きく上回りました。

コストあたりの実力

注目したいのは「安さ」との両立です。パソコン画面を操作するテスト「OSWorld 2.0」では、Fable 5の最高値を約3分の1のコストで上回りました。

つまり、同じ仕事をより安く、より上手にこなせるということです。

最大の魅力は「半額」|価格を徹底整理

Opus 5がこれだけ話題になる理由は、性能だけではありません。料金の安さです。

API(アプリからAIを呼び出す仕組み)の料金を見てみましょう。

  • Claude Opus 5:入力100万トークンあたり5ドル、出力25ドル
  • Claude Fable 5:入力100万トークンあたり10ドル、出力50ドル

トークンとは、AIが文章を処理するときの単位です。ざっくり「文字数のようなもの」と考えてください。

見比べると一目瞭然です。Opus 5はFable 5のちょうど半額。しかも前世代のOpus 4.8と同じ料金です。値上げなしで性能だけ上がった形です。

コスト効率の実験結果もはっきりしています。Opus 5は1回あたり14〜15ドルほどで最高性能に届きます。一方でFable 5は同じ水準に届くのに約28ドルかかります。ほぼ倍の差です。

たくさんAIを使う企業ほど、この差は毎月の請求額に大きく響きます。

エージェント性能と安全性の進化

Opus 5は、ただ賢くなっただけではありません。AIエージェント(人の代わりに作業を最後までやり切るAI)としての力が伸びました。

これまでのAIは、指示に素直に従うのが得意でした。でもOpus 5は少し違います。

タスクの目的に照らして「その指示は本当に正しいですか?」と反論できる判断力を持っています。言われたことをうのみにせず、自分で考えて動くわけです。

作業の途中で「今のやり方で合っているか」を自己評価しながら、最後まで完遂する力も高まりました。

安全性も強化されています。Opus 5はOpusシリーズで最もアラインメント(AIが人の意図から外れないこと)の取れたモデルだと発表されました。危険な回答を止める仕組みの介入頻度も、Fable 5と比べて約85%減っています。

Fable 5・GPT-5.6・Mythos 5との違い

ライバルたちと比べると、Opus 5の立ち位置がよく見えてきます。整理してみましょう。

  • Fable 5:Anthropicの最上位。総合力は最強クラスだが料金は2倍。Opus 5は「その手前を半額で」狙う
  • GPT-5.6 Sol:OpenAIの最新モデル。コーディングや新問題ではOpus 5が上回った
  • Mythos 5:バグ修正やサイバー分野で首位。ただしOpus 5との差はごくわずか
  • Opus 4.8:前世代。同じ料金のまま性能が大幅アップした

ざっくり言うと、Opus 5は「最強ではないが、コスパでは頭ひとつ抜けた実力派」です。毎日大量に使う開発現場ほど、その良さが効いてきます。

日本のユーザー・企業にとっての影響

「海外の話でしょ?」と思うかもしれません。でもOpus 5は日本でもすぐに使えます。

利用できる場所は幅広く用意されています。

  • Claudeの有料プラン(Claude MaxやClaude Pro)
  • 開発ツール「Claude Code」
  • Claude API
  • Amazon Bedrock、Google CloudのVertex AI、Microsoft Foundry(順次提供)

なお、無料プランでは使えません。有料プランかAPIが必要です。

日本の企業にとって、うれしいのはコストの下がり方です。たとえば社内の問い合わせ対応をAIに任せている会社を考えてみましょう。月に何百万トークンも処理していれば、半額化はそのまま経費削減につながります。

非エンジニアの担当者が、日本語の指示だけで業務ツールを内製する動きも広がっています。プログラミングが得意なOpus 5は、こうした「自分でつくる」現場の心強い相棒になりそうです。

クラウド大手のAWSやGoogle Cloud経由でも使えるため、すでにこれらを導入済みの日本企業なら、乗り換えのハードルも低めです。

よくある質問(FAQ)

Q. Claude Opus 5は無料で使えますか?

A. 無料プランでは使えません。Claude MaxやClaude Proなどの有料プラン、またはClaude APIから利用できます。

Q. Fable 5とどちらを選べばいいですか?

A. 最高の性能が絶対に必要ならFable 5です。ただしコストを抑えつつ高い性能がほしいなら、半額のOpus 5が有力候補になります。

Q. 前のOpus 4.8から乗り換えるべきですか?

A. 料金は同じで性能は大きく上がっています。特にプログラミングやエージェント用途なら、乗り換えるメリットは大きいです。

Q. トークンあたりの料金以外に費用はかかりますか?

A. 応答を高速化する「Fastモード」を使うと、基本料金の2倍になります。通常利用なら基本料金のままです。

Q. 日本語でも使えますか?

A. はい。日本語での指示や文章生成に対応しており、業務ツールの内製などにも活用されています。

まとめ

Claude Opus 5のポイントを振り返ります。

  • 2026年7月24日にAnthropicが発表した新AIモデル
  • 最上位のFable 5に迫る性能を、半額の料金で提供
  • API料金は入力5ドル・出力25ドル(100万トークンあたり)
  • コーディングや新しい問題を解く力で多くの最新AIを上回った
  • 有料プラン・Claude Code・主要クラウドで日本からも利用可能

まずは自分の使っているAIの料金と、Opus 5の料金を一度見比べてみてください。半額で性能が上がるなら、乗り換えを検討する価値は十分にあります。

参考文献