Windsurf(ウィンドサーフ)は、Codeium が開発した AI 駆動の統合開発環境(IDE)です。2026年4月に「Devin Desktop」へ名称変更されましたが、エージェント型のコーディング体験はそのまま引き継がれています。この記事では、筆者が1ヶ月間実際に使ってみて感じた良い点と残念だった点を正直にお伝えします。
この記事でわかること
- Windsurf を選んだ理由と導入のきっかけ
- 1週間〜1ヶ月使って実感した使い心地
- 良かった点と残念だった点(トップ3ずつ)
- Cursor など他の AI コーディングツールとの違い
- どんな人におすすめで、どんな人には向かないか
Windsurf(ウィンドサーフ)を選んだ理由
筆者が Windsurf を試してみようと思ったのは、「Cascade(カスケード)」というエージェント機能の評判を SNS で見かけたことがきっかけでした。Cascade は AI が複数のファイルを自動で編集したり、ターミナルでコマンドを実行したりできる機能で、単なるコード補完を超えた体験ができると言われていました。
また、2026年2月時点で LogRocket の AI Dev Tool Power Rankings で1位を獲得していたことも決め手の一つです。GitHub Copilot や Cursor といった有名ツールを抑えてのトップ評価だったので、期待が高まりました。料金も Pro プランが月20ドルと、Cursor と同じ価格帯だったため、乗り換えのハードルが低かったのも理由です。
1週間使った第一印象
最初の1週間は、正直言って戸惑いました。VS Code をベースにしているので見た目は馴染みやすいのですが、Cascade の使い方に慣れるまで時間がかかりました。チャット画面とコードエディタが一体化した「フロー」という概念が独特で、従来の IDE とは操作感が違います。
ただ、慣れてくると AI が自分の意図を汲み取って複数ファイルを一度に編集してくれるのが便利でした。例えば「この関数をリファクタリングして」と指示すると、関連する3つのファイルを自動で修正してくれたときは感動しました。一方で、クレジット消費が思ったより早く、無料プランの25クレジットでは数日で使い切ってしまったのが誤算でした。
良かった点 トップ3
1. エージェント機能 Cascade の賢さ
Cascade は単なるコード補完ではなく、プロジェクト全体を理解して複数ファイルを横断的に編集できます。「ログイン機能を追加して」という曖昧な指示でも、フロントエンド・バックエンド・データベースの各ファイルに必要な変更を提案してくれました。初心者でも本格的な開発ができる点が素晴らしいです。
2. SWE-1.6 モデルの速さ
2026年4月にリリースされた SWE-1.6 モデルは、秒速950トークンという驚異的な速度でコードを生成します。これは Claude Sonnet 4.5 の約13倍速いそうです。実際に使ってみると、コード提案の待ち時間がほとんどなく、思考を中断されないのがストレスフリーでした。
3. Codemaps によるビジュアルナビゲーション
Codemaps は AI が自動でコードベース全体を視覚化してくれる機能です。大規模なプロジェクトで「どのファイルがどこと繋がっているか」を図で見られるので、他人が書いたコードを理解するのに役立ちました。この機能は他の AI IDE にはない独自の強みです。
残念だった点 トップ3
1. クレジット消費が予想以上に早い
Pro プラン(月20ドル)でも500クレジットしかなく、Cascade を使うと1回の操作で数十クレジット消費することがあります。筆者は1ヶ月の途中でクレジットが尽きてしまい、追加購入を検討せざるを得ませんでした。コスト管理が難しいのが難点です。
2. 大きなファイルでの動作が不安定
300〜500行を超えるファイルでは、Cascade の反応が遅くなったり、的外れな提案をしたりすることがありました。企業の大規模プロジェクトで使うには、まだ改善の余地があると感じます。小〜中規模のプロジェクトであれば問題ありませんでした。
3. ログインや接続の不具合
Trustpilot のレビューでも指摘されていましたが、筆者も何度かログインエラーやサーバー接続の問題に遭遇しました。作業中に突然切断されると集中が途切れてしまうため、安定性の向上を期待したいところです。
他のツールと比べて感じた違い
筆者は以前 Cursor を使っていたので、その比較をお伝えします。Cursor も優れた AI コーディングツールですが、Windsurf の Cascade のような「完全にお任せできるエージェント機能」はありません。Cursor はあくまで「補助」の立ち位置で、開発者が主導権を握る設計です。
一方、Windsurf は AI に大部分を任せて、開発者は方向性を指示するだけというスタイルです。初心者や時間を節約したい人には Windsurf が向いていますが、細かくコントロールしたい上級者には Cursor の方が合うかもしれません。また、Codemaps や Devin クラウドエージェント(2.0で追加)といった独自機能は Windsurf にしかない魅力です。
ただし、安定性やクレジット消費の面では Cursor の方が優れていると感じました。Windsurf は革新的な機能を持つ一方で、まだ荒削りな部分が残っている印象です。
結論:おすすめする人・しない人
おすすめする人
- プログラミング初心者で、AI にサポートしてもらいながら学びたい人
- 小〜中規模のプロジェクトを素早く開発したい個人開発者
- 最新の AI 技術を試すのが好きで、多少の不具合は許容できる人
- ビジュアルでコードを理解したい人(Codemaps 機能が便利)
おすすめしない人
- 大規模な企業プロジェクトで安定性を最優先する人
- コストを厳密に管理したい人(クレジット消費が読めない)
- 300行以上の大きなファイルを頻繁に扱う人
- 細かくコードをコントロールしたい上級エンジニア
まとめ
- Windsurf(現 Devin Desktop)は Cascade エージェント機能が強力で、初心者でも本格開発ができる
- SWE-1.6 モデルの速さと Codemaps の視覚化は他にない魅力
- クレジット消費の早さ、大きなファイルでの不安定さ、接続不具合が課題
- Cursor と比べると「AI 主導」か「人間主導」かの違いがある
- 小規模プロジェクトや学習用途には最適だが、企業の大規模開発には要注意
Windsurf は革新的なツールですが、完璧ではありません。良い点と残念な点を理解した上で、自分の用途に合うか試してみることをおすすめします。無料プランもあるので、まずは気軽に触ってみてはいかがでしょうか。

