メルカリがChatGPTに登場|会話で検索・出品

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

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  • メルカリが2026年6月23日、ChatGPT上で使える公式アプリの提供を始めました
  • 会話するだけで商品を探したり、出品の下書きを作ったりできます
  • 「予算5,000円でキャンプ用品を探して」のような曖昧な相談にもAIが答えます
  • 約2,300万人が出品した商品の中から、最適な一品を提案してくれます
  • 裏側では「Mercari MCP」という接続のしくみが動いています

「メルカリで何かいい物を探したいけど、検索する言葉が思いつかない」。そんな経験はありませんか?2026年6月23日、その悩みを解決する発表がありました。メルカリがChatGPTの中で直接使えるようになったのです。この記事を読むと、何ができるのか、どんなしくみで動くのか、私たちの買い物がどう変わるのかがわかります。

メルカリがChatGPTで使えるってどういうこと?

メルカリは2026年6月23日、OpenAIの「Apps in ChatGPT(チャットの中でアプリを使える機能)」に公式アプリを出しました。

これまでメルカリを使うには、アプリやサイトを開く必要がありました。

でも今回からは、ChatGPTと会話するだけでメルカリの商品を探したり、出品の準備をしたりできます。

ブラウザを開いたり、アプリを切り替えたりする手間がいりません。チャットの流れのまま、買い物や出品が進みます。

ChatGPTでできる2つの新機能

今回できるようになったことは、大きく分けて2つあります。「商品を探すこと」と「出品の下書きを作ること」です。

1. 会話だけで商品を探せる

1つ目は商品検索です。

欲しい物の名前がはっきりしていなくても大丈夫です。たとえば「予算5,000円でキャンプ用品を探して」と話しかけるだけで提案してくれます。

「サッカーが好きな幼稚園児の男の子への誕生日プレゼントを見つけて」のような相談もできます。

AIが会話の文脈を読み取り、約2,300万人のユーザーが出品した商品の中から、ぴったりの一品を選んでくれます。多言語にも対応しています。

2. 出品の下書きを自動で作れる

2つ目は出品のサポートです。

売りたい物の情報を伝えるだけで、AIがタイトル・カテゴリー・商品説明を自動で作成します。

複数の商品の下書きを、まとめて一度に作ることもできます。

さらに、メルカリの中にある似た商品の価格を参考にして、いくらで売ればよいかの目安まで教えてくれます。「値段のつけ方がわからない」という人にうれしい機能です。

なぜメルカリはこの機能を作ったの?

背景には、メルカリならではの悩みがありました。

メルカリに出品される商品の約8割は「一点もの」です。状態も値段もバラバラで、決まったカタログに当てはめにくい品物です。

そのため、これまでのキーワード検索では「探しにくい」「うまく言葉にできない」という人が多くいました。

出品する側も、タイトルや説明文を考えるのが面倒だと感じていました。

会話で意図をくみ取るAIなら、この「言葉にしづらい」という壁を越えられます。だからメルカリはChatGPTとの連携に踏み切ったのです。

仕組みを支える「Mercari MCP」とは

この機能の裏側では、「Mercari MCP」というしくみが動いています。

MCP(Model Context Protocol)とは、AIが外部のサービスを呼び出すための共通ルールのことです。AIとサービスをつなぐ「共通のコンセント」のような役割を果たします。

メルカリは2026年1月に、このMercari MCPを公開していました。

今回のChatGPTアプリも、この基盤の上に作られています。

メルカリは今後、ChatGPTだけでなく他のAIサービスからもメルカリを呼び出せるように、汎用的な接続基盤へ広げていく考えです。

他のサービスと何が違う?比較で整理

「Apps in ChatGPT」には、メルカリ以外にもいろいろなサービスが参加しています。

たとえば旅行予約のBooking.comやExpedia、音楽配信のSpotifyなどです。チャットの中でホテルを探したり、プレイリストを作ったりできます。

ただし、ExpediaやSpotifyは日本での利用に制限があります。その点、メルカリは日本のユーザーがそのまま使える点が大きな強みです。

フリマアプリの中で見ると、ラクマやYahoo!フリマはまだChatGPTとの公式連携を出していません。メルカリが一歩先んじた形です。

また、メルカリは2023年にもChatGPTのプラグインを試していました。今回は自社のMCP基盤を使い、検索だけでなく出品まで踏み込んだ点が以前との違いです。

日本のユーザー・企業にどう関係する?

では、私たち日本のユーザーにとって何が変わるのでしょうか。

まず買う人にとっては、欲しい物をうまく言葉にできなくても探せるようになります。「子どもへのプレゼント選び」のような相談ごとが、そのまま買い物につながります。

売る人にとっては、出品のハードルが下がります。写真と情報を渡せば、面倒な説明文づくりをAIが肩代わりしてくれます。

企業にとっても見逃せない動きです。「自社サービスをAIから呼び出せるようにする」という流れが、本格的に広がり始めたからです。

これからは「アプリを作る」だけでなく、「AIから使えるようにする」ことが大事になっていきそうです。

よくある質問(FAQ)

Q1. 利用にお金はかかりますか?

メルカリのアプリ自体は、ChatGPTのアプリ一覧から選んで接続するだけで使えます。ChatGPTは無料プランでもApps in ChatGPTを利用できます。

Q2. どうやって使い始めるの?

ChatGPTのアプリ一覧から「メルカリ」を選び、接続します。あとは普通に会話で話しかけるだけです。

Q3. ChatGPTの中で支払いまでできますか?

今回できるのは、商品検索と出品の「下書き」作成までです。実際の購入や出品の確定は、メルカリ側で行うのが基本です。

Q4. スマホアプリは要らなくなるの?

いいえ。ChatGPT連携は新しい入り口が増えたということです。これまでどおりメルカリのアプリやサイトも使えます。

Q5. 個人情報は安全ですか?

連携にはメルカリ公式のMCP基盤が使われています。利用時には、どんな情報が使われるかを確認してから接続すると安心です。

まとめ

今回のポイントを整理します。

  • メルカリが2026年6月23日、ChatGPTで使える公式アプリを提供開始した
  • 会話だけで商品検索ができ、約2,300万人の出品から提案してくれる
  • 出品の下書き(タイトル・説明・価格の目安)も自動で作れる
  • 出品の約8割が一点もので「探しにくい」課題を会話AIで解決する狙い
  • 裏側は2026年1月公開の「Mercari MCP」が支えている
  • 今後はChatGPT以外のAIサービスにも広げる予定

まずは一度、ChatGPTでメルカリをつないで「○○を探して」と話しかけてみてください。AIとの新しい買い物体験を実感できるはずです。

参考文献

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