冷蔵庫を撮るだけでレシピ提案|LINE Agent i新機能

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

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  • LINEヤフーのAI「Agent i」が、冷蔵庫やレシートの写真から食材を読み取って献立を提案する新機能を追加しました
  • 外で撮った料理写真から、自宅で作れる「再現レシピ」も作れます
  • 提案レシピには材料費の目安・調理時間・カロリー・栄養情報・難易度まで付きます
  • 2026年6月25日発表。Yahoo! JAPANアプリとブラウザ版で利用でき、LINEアプリは順次対応予定です
  • LINEやYahoo! JAPANのアカウントがあれば基本無料で使えます

「冷蔵庫に食材はあるのに、今日の献立が思いつかない」。そんな経験はありませんか?LINEヤフーのAIエージェント「Agent i(エージェント アイ)」が、冷蔵庫を撮るだけでレシピを教えてくれる新機能を出しました。スマホ一台で献立の悩みが軽くなる、身近なAIの使い方を見ていきます。

Agent iが追加した新機能とは?

2026年6月25日、LINEヤフーは「Agent i」のレシピ機能を大きく強化しました。

追加されたのは、写真から食材を読み取ってレシピを提案する機能です。

これまでは食材を文字で入力する必要がありました。新機能では、その手間がいりません。

背景にあるのは、画像も文章も同時に理解できるマルチモーダルAI(複数の種類の情報をまとめて扱えるAI)の進化です。文字を打つのが面倒な人でも、写真一枚で使える点が大きな前進といえます。

冷蔵庫やレシートを撮るだけ

使い方はとてもシンプルです。冷蔵庫の中をスマホで撮影します。

するとAIが写真の中の食材を自動で見分けます。にんじん、たまご、豚肉…といった具合です。

そして、その食材で作れる料理をいくつも提案してくれます。買い物のレシートを撮っても同じように使えます。

料理写真から「再現レシピ」も作れる

もう一つの目玉が「再現レシピ」です。

外食したお店でおいしい料理に出会ったとき、その写真を撮っておきます。Agent iに見せると、自宅で作れるレシピに変換してくれます。

「あの味をもう一度食べたい」という気持ちに、AIが応えてくれるわけです。

提案されるレシピの中身が充実

Agent iが出すレシピは、料理の手順だけではありません。暮らしに役立つ情報がぎっしり詰まっています。

具体的には、次のような情報が付いてきます。

  • 材料費の目安:その料理にいくらかかるか
  • 調理時間:どのくらいで作れるか
  • カロリー:1食あたりのエネルギー量
  • 栄養情報:たんぱく質や脂質などの内訳
  • 難易度:初心者から上級者まで3段階で表示

つまり「安く・早く・健康的に」作りたい人が、自分に合った料理をすぐ選べます。料理が苦手な人でも、難易度表示があれば安心して挑戦できますね。

そもそも「Agent i」ってどんなサービス?

Agent iは、LINEヤフーが2026年4月20日に始めたAIエージェントです。

AIエージェント(人の代わりに考えて動いてくれるAI)として、「誰よりも自分を理解してくれるもう一人の自分」を目指しています。

LINEアプリやYahoo! JAPANアプリから、ワンタップで呼び出せるのが特徴です。

7つの得意分野を持つ

Agent iには、分野ごとの専門エージェントが用意されています。開始時点では、ショッピング、お出かけ、天気、自動車、人間関係、仕事、そして今回のレシピの7つです。

レシピ以外も、これから増えていきます。2026年の半ばまでに20以上のエージェントへ広げる計画です。

ライバルと比べてどこが違う?

「冷蔵庫の食材からレシピ」というアイデアは、実はAgent iが初めてではありません。代表的なライバルと比べてみましょう。

パナソニックのAIカメラ冷蔵庫

パナソニックは、庫内カメラで野菜を自動認識する冷蔵庫を販売しています。専用アプリ「KitchenPocket」と連携し、約9,000件のレシピから提案します。

ただし、これを使うには対応した冷蔵庫を買う必要があります。本体価格は数十万円です。

クラシルやDELISH KITCHENとの違い

クラシルやDELISH KITCHENも、人気のレシピアプリです。動画で作り方を学べる点が強みです。

Agent iが優れているのは、専用機器も追加アプリも要らない点です。すでにスマホに入っているLINEやYahoo! JAPANから、すぐ使い始められます。この手軽さが最大の武器といえます。

日本のユーザーにとっての意味

この新機能は、日本の家庭にうれしい3つの価値があります。

1つ目はフードロス(まだ食べられる食品を捨てること)の削減です。冷蔵庫の食材を使い切るレシピが分かれば、食材を無駄にしません。

2つ目は節約です。材料費の目安が出るので、家計にやさしい献立を選べます。

3つ目は時短です。たとえば、仕事帰りに「何を作ろう」と悩む共働き世帯を考えてみてください。冷蔵庫を撮るだけで候補が出れば、考える時間がぐっと減ります。

しかも、LINEは日本で最も使われているアプリの一つです。多くの人が、新しくアプリを入れずに使える点は大きな魅力です。

こんな場面で役立つ

新機能が活躍する場面を、3つの暮らしの中から想像してみてください。

仕事帰りに献立が決まらない人

残業を終えてスーパーに寄った会社員を考えてみましょう。疲れていて、何を作るか考える気力もありません。

そこでカゴの中身を買ったあと、レシートを一枚撮ります。Agent iが「豚肉となすの味噌炒め」「キャベツのスープ」など、すぐ作れる候補を並べてくれます。迷う時間がなくなり、まっすぐ家に帰れます。

食材を余らせがちな一人暮らし

一人暮らしだと、買った野菜を使い切れずに腐らせてしまうことがよくあります。

冷蔵庫を撮れば、いま家にある食材で作れる料理が分かります。「冷蔵庫の残り物だけで一品」が習慣になれば、食材も食費もムダになりません。

外食の味を家で再現したい人

旅行先で食べたご当地グルメが忘れられない、という人もいるでしょう。

そのときに撮った料理写真をAgent iに見せれば、自宅向けのレシピに変えてくれます。お店に行かなくても、家で思い出の味を楽しめます。

今後はどう進化する?

LINEヤフーは、Agent iを「考える」だけでなく「動く」AIへ育てようとしています。

2026年6月には、複雑な作業を任せられる「タスク代行」機能が計画されています。たとえば、レシピを決めたあとに足りない食材をそのまま注文する、といった流れが期待されます。

さらに、夏にはLINE公式アカウント向けのAIモード、8月には法人向けの「Agent i Biz」も予定されています。レシピ機能の進化は、その大きな流れの入り口といえます。

よくある質問(FAQ)

Q. 利用にお金はかかりますか?

LINEまたはYahoo! JAPANのアカウントがあれば、基本機能は無料で使えます。なお、月額508円の「LYP Premium」向けに、追加の機能を用意することも検討されています。

Q. どのアプリで使えますか?

写真の読み取り機能は、まずYahoo! JAPANアプリとスマホのブラウザ版で使えます。LINEアプリは順次対応していく予定です。現時点ではスマホ版のみの対応です。

Q. 写真がなくても使えますか?

使えます。画面上部の食材ボタンを選んだり、入力欄に食材名を打ち込んだりすれば、それに合わせたレシピを提案してくれます。

Q. 料理が苦手でも大丈夫ですか?

大丈夫です。レシピには初心者から上級者までの3段階の難易度が表示されます。まずは初心者向けから挑戦すれば、無理なく作れます。

まとめ

今回のポイントを振り返ります。

  • Agent iが、冷蔵庫やレシートの写真から食材を読み取りレシピを提案する機能を追加した
  • 外で撮った料理写真から「再現レシピ」も作れる
  • 材料費・調理時間・カロリー・栄養・難易度まで分かる
  • 専用機器も追加アプリも不要で、LINEやYahoo! JAPANから無料で使える
  • フードロス削減・節約・時短という、日本の家庭にうれしい価値がある

まずは今日の夕食づくりに、冷蔵庫を一枚撮ってAgent iに見せてみてはいかがでしょうか。

参考文献

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