- ChatGPTが「予約したタスクを自動で実行する」新機能Scheduled tasksを2026年6月18日に発表
- 「明日の朝に天気を教えて」のように、時間や条件を決めて自動で動かせる
- メール到着や荷物配達などの変化を見張り、必要なときだけ通知する機能も搭載
- 毎朝ニュースを届ける旧機能「Pulse」は役割を引き継がせる形で約2週間後に終了
- GoogleのGeminiやClaudeも同じ機能を持ち、AIアシスタント競争が激化している
「あの作業、毎朝AIが勝手にやっておいてくれたら楽なのに」と思ったことはありませんか。2026年6月18日、OpenAIがその願いに近づく新機能を発表しました。ChatGPTに未来のタスクを予約しておくと、決めた時間に自動で動いてくれる「Scheduled tasks(予約タスク)」です。この記事では、何ができるのか、旧機能「Pulse」がなぜ終わるのか、そして日本の私たちにどう関係するのかを、やさしく整理します。
ChatGPTの新機能「Scheduled tasks」とは?
Scheduled tasksは、ChatGPTに「いつ」「何を」してほしいかを前もって伝えておく機能です。
これまでのChatGPTは、こちらが質問して初めて答えてくれる「受け身」のAIでした。
新機能では、決めた時間が来るとChatGPTが自分から動いて結果を届けてくれます。
発表されたのは2026年6月18日。Web版とスマホアプリの両方で使えます。
たとえば「明日この時間に東京駅へ行くから、おすすめのランチとお土産を教えて」と頼んでおくとします。すると翌日の指定時刻に、ChatGPTが最新情報をまとめて提案してくれるのです。
何ができる?具体的な使い方
予約して自動で実行する
いちばんの基本は、タスクを予約して自動で動かす使い方です。
時間は「毎朝7時」のようにきっちり指定できます。
さらに「朝」「午後」「夕方」といったざっくりした時間帯でも設定できます。「毎日その日のニュースを要約して」のように繰り返しの予約も可能です。
ある会社員の朝を想像してみてください。出社前に「今日の業界ニュースを3つにまとめて」とChatGPTが自動で届けてくれれば、通勤電車の中で要点をつかめます。
状況を見張って必要なときだけ知らせる
もう一つの目玉が「状況監視」です。
ChatGPTがWeb検索や連携アプリを定期的にチェックし、報告する価値がある変化だけを選んで通知します。
「大事なメールが届いたら要約して」「荷物が届いたら教えて」といった頼み方ができます。
たとえば、子どもの習い事の申し込みサイトを見張らせておくとします。空き枠が出た瞬間に通知が来れば、何度も手動で確認する手間がなくなります。
「Scheduled」ページでまとめて管理する
予約したタスクは、サイドバーに新しくできた「Scheduled」ページで管理します。
ここでタスクを作ったり、今動いているタスクの一覧や次に実行される時刻を確認したりできます。
一時停止・再開・編集・削除も、このページで一括でできます。実行は「1時間に1回まで」という上限があり、使っていないタスクは自動で一時停止される仕組みです。
なぜ旧機能「Pulse」は終了するの?
今回の発表では、毎日の情報配信機能「Pulse(パルス)」の終了も告知されました。
Pulseは2025年9月25日に始まった機能です。チャット履歴や連携アプリをもとに、毎朝あなた専用の要約を届ける「AI朝刊」のような体験でした。
では、なぜ終わるのでしょうか。理由は、Pulseが持っていた「先回りして情報を届ける」役割を、より柔軟なScheduled tasksに一本化するためです。
つまり機能がなくなるわけではなく、新機能に引っ越すイメージです。Pulseの告知から約14日以内(2週間ほど)で終了する予定です。
これまでPulseで毎朝のまとめを受け取っていた人も、Scheduled tasksで「毎日のブリーフィングを予約」すれば、同じような体験を続けられます。
競合のGeminiやClaudeと比べてどう違う?
実は、こうした「予約・自動実行」の機能はChatGPTだけのものではありません。
GoogleのGeminiには「Scheduled Actions(予約アクション)」という、ほぼ同じ機能があります。料金はGoogle AI Proが月19.99ドル、ChatGPT Plusが月20ドルと、ほぼ横並びです。
大きな違いは連携の得意分野です。ChatGPTはChatGPT内の機能や連携アプリを中心に動きます。一方Geminiは、GmailやGoogleカレンダー、GoogleドキュメントなどGoogleのサービスとの連携に強みがあります。
AnthropicのClaudeにも同様の予約タスク機能があり、3社が横一線で競い合う形になっています。
ただし共通の弱点もあります。アクティブな予約は10個までという上限があり、メール作成やファイル送信など「アプリの外で実際に手を動かす作業」まではまだ任せられません。今できるのは、あくまでAIが情報をまとめて届けるところまでです。
日本のユーザーや企業にとってどう関係する?
この新機能は、日本のユーザーにもそのまま関係します。
ChatGPTは日本語に対応しており、有料プラン(Go・Plus・Pro・Business・Enterprise)に入っていれば日本でも使えるからです。ChatGPT Plusは月20ドルで、日本円ではおよそ3,000円前後(為替により変動)です。
個人なら、朝のニュース要約や天気チェック、献立の提案などを自動化できます。
企業の現場でも役立ちます。たとえば、ある中小企業の担当者が毎朝「自社名と競合名でニュース検索して、新しい記事があればまとめて」と予約しておくとします。これまで手作業だった情報収集が、出社時には終わっている状態になります。
一方で注意点もあります。社内の機密情報を扱う場合は、どのアプリと連携させるか、会社のルールを確認することが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 無料プランでも使えますか?
いいえ。Scheduled tasksはGo・Plus・Pro・Business・Enterpriseといった有料プラン向けです。無料プランでは使えません。
Q2. いくつまでタスクを予約できますか?
同時に動かせる予約タスクは10個までが上限とされています。使わないものは削除して整理するとよいでしょう。
Q3. Pulseを使っていました。いつ終わりますか?
2026年6月18日の告知から約14日以内(2週間ほど)で終了する予定です。毎朝の要約は、Scheduled tasksで予約し直せば続けられます。
Q4. どれくらいの頻度で動かせますか?
実行は「1時間に1回まで」という上限があります。数分おきに動かすような細かい監視はできません。
Q5. メールの送信や予約サイトの操作まで自動でやってくれますか?
いまのところ、できるのは情報をまとめて通知するところまでです。AIが代わりにメールを送ったり買い物を完了させたりする機能は、まだ搭載されていません。
まとめ
今回のポイントを振り返ります。
- ChatGPTが予約したタスクを自動実行する「Scheduled tasks」を2026年6月18日に発表
- 決めた時間に動かす予約と、変化を見張って通知する監視の2つが柱
- 「Scheduled」ページで作成・確認・編集・削除をまとめて管理できる
- 毎朝の要約機能「Pulse」は役割を引き継ぎ、約2週間後に終了
- GeminiやClaudeも同じ機能を持ち、AIアシスタント競争が本格化
まずは「毎朝のニュース要約」など、身近なタスクを一つ予約してみることから始めてみましょう。
参考文献
- ChatGPTが将来のタスクをあらかじめ依頼できる新機能「Scheduled tasks」を発表、一方でPulseは終了 – GIGAZINE
- ChatGPTに新機能、予約したタスクを自動実行できる「Scheduled tasks」状況監視も依頼可能 – ITmedia NEWS
- オープンAI、ChatGPTにプロンプト自動実行機能「Scheduled tasks」を追加 – ビジネス+IT
- Google Gemini challenges ChatGPT with new ‘Scheduled Actions’ feature – Neowin
- ChatGPT、新機能「Pulse」でパーソナライズされた最新情報を毎日配信 – Bloomberg

