- Rokidの「スマートAIグラス」が2026年7月10日、日本で正式発売されました
- 価格は109,990円(税込)。重さはメガネ並みの約49gです
- 89言語をその場で翻訳でき、視界の中にAIアシスタントが表示されます
- 1200万画素カメラで、手を使わずに写真や動画を撮れます
- Ray-Ban MetaやEven Realitiesなどライバルとの違いもわかります
メガネをかけたまま、相手の外国語がその場で日本語に翻訳されたら便利だと思いませんか。2026年7月10日、そんな未来を感じさせるRokid(ロキッド)のスマートAIグラスが日本で発売されました。重さはわずか49g。この記事では、何ができるのか、いくらなのか、ライバル製品とどう違うのかを、やさしく整理してお伝えします。
RokidのスマートAIグラスが日本で発売
まず、今回のニュースの全体像をつかみましょう。
中国のスタートアップRokid(ロキッド)が、AIグラス「Rokid スマートAIグラス」を2026年7月10日に日本で一般発売しました。
価格は109,990円(税込)です。予約販売は6月17日から始まっていました。
販売するのは、公式オンラインストア、Amazon、楽天市場などのECサイトです。それに加えて、ヨドバシカメラ・ビックカメラ・エディオンなど全国75店舗の家電量販店でも順次あつかわれます。
AIグラスとは、メガネの形をした小さなコンピューターのことです。カメラやマイク、小さな画面をレンズに組み込み、AI(人間のように考える人工知能)とつながって動きます。
Rokidは2014年に設立された会社です。日本での正規総代理店はフューチャーモデル株式会社が務めます。同社は日本市場に10億円を投資すると発表しました。本気で日本に根を張るつもりだとわかります。
何ができる?主な3つの機能
このグラスの魅力は、大きく3つの機能に集約されます。順番に見ていきましょう。
89言語のリアルタイム翻訳
いちばんの目玉は翻訳機能です。
対応言語はなんと89言語。相手が話した外国語を聞き取り、翻訳した文章をレンズの中に文字で表示してくれます。
海外旅行で道をたずねるとき、スマホを取り出して翻訳アプリを開く必要がありません。相手の顔を見たまま、会話を続けられます。
海外出張の商談や、外国人観光客への接客でも活躍しそうです。言葉の壁が、ぐっと低くなります。
視界に浮かぶAIアシスタント
2つめは、AIアシスタント機能です。
「これは何?」と目の前のものについてたずねると、AIが答えを視界の中に表示します。知りたい情報を、その場ですぐ調べられます。
さらにAI議事録の機能もあります。会議中の会話を聞き取って、自動で要点をまとめてくれます。メモを取るのに必死で話に集中できない、という悩みが減りそうです。
ハンズフリー撮影とARナビ
3つめは、撮影とナビゲーションです。
グラスには1200万画素のカメラが付いています。両手がふさがっていても、声やボタンで写真や動画を撮れます。料理をしながら、子どもを抱っこしながら、目線そのままの映像を残せます。
くわえて、AR(現実の景色に情報を重ねて見せる技術)ナビも使えます。歩いている道の先に、進む方向の矢印が浮かんで見えるイメージです。
スペックを整理|約49gの軽さが強み
次に、中身のスペックを整理します。数字が並びますが、要点だけ押さえれば大丈夫です。
最大の特徴は約49gという軽さです。ふつうのメガネとほとんど変わりません。一日中かけていても、鼻や耳が痛くなりにくい重さです。
画面には両眼式の「Micro LED(マイクロエルイーディー、とても小さく高精細な発光素子)」を使っています。最大の明るさは1500ニットで、屋外でも文字が見やすい設計です。
頭脳にあたる部品は、Qualcomm(クアルコム)のAR1というチップです。メモリは2GB、保存容量は32GBを備えます。通信はWi-Fi 6とBluetooth 5.3に対応します。
主なスペックを表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体重量 | 約49g |
| ディスプレイ | 両眼Micro LED(最大1500ニット) |
| カメラ | 1200万画素・109度広角 |
| 翻訳対応言語 | 89言語 |
| 通信 | Wi-Fi 6/Bluetooth 5.3 |
| 価格 | 109,990円(税込) |
ライバルとの違いを比較
AIグラスは今、世界中のメーカーが力を入れている分野です。Rokidはライバルとどう違うのでしょうか。
よく比べられるのが、Metaの「Ray-Ban Meta(Gen 2)」です。日本では2026年5月21日に発売され、価格は73,700円からです。カメラと音声AIは優秀ですが、目の前に文字を映すディスプレイがありません。翻訳結果は音声で聞く形になります。
もう一つのライバルがEven Realities(イーブンリアリティーズ)です。こちらは約38gと超軽量で画面もありますが、カメラを搭載していません。プライバシーを重視した設計です。
ARグラスの人気機種XREAL(エックスリアル)は、大画面で映像を楽しむのが得意です。ただ、翻訳や撮影といったAI機能は主役ではありません。
つまりRokidは、ディスプレイ・カメラ・翻訳の「全部入り」を10万円台で実現した点が強みです。3タイプの主要な違いを整理します。
| 製品 | 特徴 | 参考価格 |
|---|---|---|
| Rokid スマートAIグラス | 画面+カメラ+89言語翻訳の全部入り | 109,990円 |
| Ray-Ban Meta Gen2 | カメラと音声AI(画面なし) | 73,700円〜 |
| Even Realities | 約38gで画面あり(カメラなし) | 製品により異なる |
どれが正解というより、使い方しだいで選ぶのが正しい時代になった、ということです。
日本市場への影響
では、この発売は日本にとってどんな意味を持つのでしょうか。
ポイントは、AIグラスが「実験の道具」から「店で買える製品」に変わったことです。全国75店舗で手に取れるのは大きな一歩です。
Rokidは発売にあわせて、体験イベント「Rokid Japan Tour」も開きます。会場は東京・横浜・大阪・名古屋・福岡の5都市です。実際にかけて試せる場が用意されました。
注目したいのが、クラウドファンディングでの人気ぶりです。先行販売を行った「Makuake(マクアケ)」では、応援購入の総額が約6億3,600万円、支援者は7,413人にのぼりました。これはMakuake歴代1位の金額です。
日本語での翻訳や接客に強いAIグラスが普及すれば、インバウンド(訪日外国人)対応の現場が変わります。観光地の店員さんや、駅の案内係の負担が軽くなるかもしれません。
一方で、課題もあります。カメラ付きのメガネは、周りの人が「撮られているのでは」と不安に感じることがあります。日本で広がるには、こうしたマナーやルールの整理も欠かせません。
よくある質問(FAQ)
Q1. スマホがなくても使えますか?
基本的にはスマートフォンと連携して使う設計です。翻訳やAI機能を十分に活かすには、スマホとの接続が前提と考えておきましょう。
Q2. メガネの上から使えますか?
視力の弱い人向けに、度付きレンズへの対応が用意されるのが一般的です。購入時に販売店や公式ストアで確認するのが確実です。
Q3. 翻訳はネットがないと使えませんか?
高度なAI翻訳はクラウド(インターネット上のAI)を使うため、通信環境が必要になる場面が多いです。海外では現地のWi-Fiやモバイル通信の準備をしておくと安心です。
Q4. Ray-Ban Metaと迷っています。どちらがいい?
視界に文字を表示したいならRokidが向いています。とにかく軽く安く始めたいならRay-Ban Metaも選択肢です。使いたい機能を書き出して比べてみてください。
Q5. どこで買えますか?
Rokid公式ストア、Amazon、楽天市場のほか、ヨドバシカメラやビックカメラなど全国75店舗の家電量販店で購入できます。
まとめ
今回の内容を振り返ります。
- Rokidの「スマートAIグラス」が2026年7月10日に日本発売、価格は109,990円
- 約49gの軽さで、89言語のリアルタイム翻訳が視界に表示される
- 1200万画素カメラでハンズフリー撮影、AI議事録やARナビも使える
- 画面なしのRay-Ban Meta、カメラなしのEven Realitiesに対し「全部入り」が強み
- 全国75店舗で販売、5都市で体験イベントも開催される
気になった人は、まず5都市の体験イベントや家電量販店の店頭で、実際にかけ心地を試してみるのがおすすめです。

