Ray-Ban Meta日本発売|7万円台で何ができる?

日本で発売されたMetaのAIメガネ Ray-Ban Meta

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

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  • MetaのAIメガネ「Ray-Ban Meta」「Oakley Meta」が2026年5月21日に日本で発売されたこと
  • 価格は7万3700円から9万6580円まで、用途のちがう4つのモデルがあること
  • 「Hey Meta」と声をかけて、カメラや音声でAIに質問できること
  • 日本語の会話をその場で訳す「ライブ翻訳」は6月ごろに追加される予定であること
  • GoogleやAppleとの競争、そして日本のわたしたちにとっての使いみち

メガネをかけたまま「これ何?」と声をかけるだけで、AIが答えてくれる。そんな道具が、ついに日本のお店で買えるようになりました。Metaの「Ray-Ban Meta(レイバン メタ)」です。値段は7万円台から。この記事では、何ができて、何ができないのか、いくらなのかを、やさしく整理していきます。

Ray-Ban Metaが日本で発売されました

2026年5月21日、MetaのAIメガネが日本で正式に発売されました。

発売されたのは「Ray-Ban Meta」と「Oakley Meta(オークリー メタ)」の2ブランドです。

これは、FacebookやInstagramを運営するMetaと、メガネの世界大手エシロールルックスオティカが組んで作った製品です。

見た目はふつうのサングラスやメガネです。でも、フレームの中にカメラ・スピーカー・AIが入っています。

海外ではすでに人気で、2025年だけで700万台以上売れました。

調査会社IDCによると、2025年のスマートグラス世界出荷の約76%をMetaが占めています。つまり、いま世界でいちばん売れているAIメガネです。

その「本命」が、ようやく日本に上陸したというニュースです。

価格はいくら?4つのモデルを比べてみる

今回の発売では、用途のちがう4つのモデルが登場しました。値段(税込)はモデルによって変わります。

  • Ray-Ban Meta(Gen 2):7万3700円~。定番のサングラス型
  • Ray-Ban Meta Optics:8万2500円。度付きレンズに対応(レンズは別売り)
  • Oakley Meta HSTN:7万7220円~。スポーツ向けで防水機能つき
  • Oakley Meta Vanguard:9万6580円~。本格スポーツ向けの最上位モデル

いちばん安いのはRay-Ban Metaの7万3700円です。

スマートフォン1台ぶんくらい、と考えるとイメージしやすいかもしれません。

メガネをかけている人も使える

うれしいのは「Optics(オプティクス)」というモデルです。

これは度付きレンズに対応しています。つまり、ふだんメガネが手放せない人でも、自分の視力に合わせて使えます。

日本はメガネ利用者がとても多い国です。度付き対応は、日本での普及を後押しするポイントになりそうです。

スポーツが好きな人向けの「Oakley Meta」

Oakley Metaは、運動するときに使いやすいモデルです。

最上位の「Vanguard」は、IP67という高い防塵・防水性能を持っています。汗や雨、ホコリの多い場所でも安心して使えます。

カメラの視野角は122度と広く、走りながらの撮影にも向いています。サイクリングやランニングが趣味の人には心強い1本です。

AIメガネで何ができるの?

では、このメガネで実際に何ができるのでしょうか。基本は「Hey Meta(ヘイ メタ)」と声をかけて使います。

見ているものをそのまま質問できる

いちばんの特徴は、メガネのカメラが「自分の見ている景色」をそのままAIに伝えられることです。

たとえば、旅行先で知らない花を見つけたとします。「Hey Meta、この花は何?」と聞けば、AIが名前を教えてくれます。

レストランで、メニューを見ながら「このメニュー、カロリーはどれくらい?」と質問することもできます。

スマホを取り出して検索する手間が、声をかけるだけに置きかわるイメージです。

スマホを出さずに撮影・通話ができる

フレームには1200万画素の超広角カメラが内蔵されています。写真や動画を撮れて、動画は3Kの高画質まで対応します。

料理中で手がふさがっていても、子どもが急に笑った瞬間でも、声をかけるだけで撮影できます。

スピーカーも内蔵されているので、ハンズフリーで電話やメッセージのやりとりもできます。バッテリーはRay-Ban Metaで最大8時間もちます。

外国語の看板を読み上げてくれる

発売の時点から、外国語の看板やメニューを認識して、日本語で読み上げる機能が使えます。

海外旅行で「この看板、何て書いてあるの?」と立ち止まった経験はありませんか。そんなときに役立ちます。

ある会社員が、出張先の空港で案内表示の意味がわからず困っている。そんな場面でも、メガネがそっと日本語で教えてくれる。そんな使い方ができます。

注意したい「いまはできないこと」

便利そうなAIメガネですが、買う前に知っておきたい注意点もあります。

1つめはライブ翻訳です。発売の時点では、英語の文字を日本語の音声で読み上げる機能までしか対応していません。

相手が話す言葉をその場で訳す本格的な「ライブ翻訳」は、6月ごろの提供予定です。

2つめは画面表示です。Ray-Ban Meta(Gen 2)には、レンズの中に文字や映像を映す機能はありません。

つまり、このメガネは「音声で話すAI+カメラ+スピーカーがついたサングラス」です。SF映画のように、目の前に情報が浮かぶわけではありません。

とはいえ、機能はこれから増えていきます。この夏には、日本語をふくむ20言語のリアルタイム翻訳が追加される予定です。

他社のAIメガネと何が違う?

AIメガネを作っているのはMetaだけではありません。ライバルとの違いを見ていきます。

Google:2026年秋にGemini搭載グラス

GoogleはAI「Gemini(ジェミニ)」を搭載したスマートグラスを、2026年秋に発売する予定です。

Googleはおしゃれなアイウェアブランドと組んでいます。「ガジェット」ではなく「ふだんのメガネ」として広めようという狙いです。

そのあと、視界に情報を表示するディスプレイ付きモデルも展開する方針だとされています。

Apple:自前のAIより「つなぐ」戦略

Appleは、自社で大きなAIを作ることにはこだわらず、ChatGPTやGeminiと連携する形を選んでいるとされています。

各社が方針を競っているなか、Metaの強みは「すでに700万台を売った実績」です。

つまりMetaの武器は、技術の目新しさよりも「すでに多くの人が毎日かけている」という事実そのものなのです。

日本のわたしたちにどう関係する?

このニュースは、日本に住むわたしたちにも身近な話です。

まず、7万円台から買えるという点です。研究者や専門家でなくても、家電量販店で選ぶ感覚で手に入る価格になりました。

買える場所も広がっています。レイバンやオークリーの直営店、公式オンラインストア、全国の正規取扱店、そしてMeta.comで購入できます。6月4日からはMeta認定の小売店でも販売が始まります。

使いみちも想像しやすくなっています。たとえば、観光地で外国人に道を聞かれた日本人。メガネに小声で話しかければ、相手の言葉の意味をその場で確かめられる日が近づいています。

語学を勉強している学生が、街なかの英語の看板を「生きた教材」として使う。そんな学び方もできそうです。

夏に日本語のライブ翻訳が加われば、観光や仕事での外国人とのやりとりが、ぐっと楽になるかもしれません。インバウンド(訪日外国人)が増える日本にとって、相性のよい道具になりそうです。

よくある質問(FAQ)

Q. スマートフォンがなくても使えますか?

基本的には、スマートフォンと連携して使う製品です。専用アプリで設定や、撮った写真の管理を行います。スマホと組み合わせて使うものと考えてください。

Q. いちばん安いモデルはいくらですか?

Ray-Ban Meta(Gen 2)の7万3700円(税込)からです。選ぶモデルやレンズの種類によって、価格は上がります。

Q. ふだんメガネ(度付き)の人でも使えますか?

使えます。「Ray-Ban Meta Optics」というモデルが度付きレンズに対応しています。ただし、度付きレンズ自体は別売りです。

Q. 日本語の会話をその場で翻訳できますか?

発売の時点では、日本語の会話をその場で訳す本格的なライブ翻訳はまだ使えません。6月ごろの追加が予定されています。

Q. レンズに映像や文字は表示されますか?

Ray-Ban Meta(Gen 2)に表示機能はありません。音声・カメラ・スピーカーで使うメガネです。

まとめ

今回のニュースのポイントを振り返ります。

  • MetaのAIメガネ「Ray-Ban Meta」「Oakley Meta」が2026年5月21日に日本で発売
  • 価格は7万3700円~9万6580円、用途別に4つのモデルがある
  • 「Hey Meta」と話しかけ、見ているものを質問したり撮影したりできる
  • 日本語のライブ翻訳は6月ごろ、レンズへの画面表示は非対応
  • GoogleやAppleも参入予定だが、Metaは700万台超の実績で先行している

気になった人は、まず近くのレイバン・オークリー店舗や公式オンラインストアで、実際のかけ心地と価格を確かめてみてください。

参考文献

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