- 楽天スーパーSALEに「AIコンシェルジュ」が初めて登場しました
- 予算や用途を話すだけで、セール対象品からおすすめを探してくれます
- 複雑な「買い回り」攻略法もAIに相談できます
- 頭脳は楽天独自のAI「Rakuten AI 3.0」(約7,000億パラメータ)です
- AmazonのAIショッピングとの違いも、わかりやすく比べます
セールで「結局どれを買えばいいの?」と迷った経験はありませんか。楽天が2026年6月、その悩みに答えるAIを投入しました。予算を伝えるだけで商品を探し、面倒な「買い回り」の攻略法まで教えてくれます。この記事を読めば、新しい買い物体験の全体像と、私たちの暮らしへの影響がわかります。
楽天スーパーSALEに登場した「AIコンシェルジュ」とは?
楽天は2026年6月2日、新しいAI機能を発表しました。
名前は「AIコンシェルジュ」です。コンシェルジュとは、ホテルで何でも相談に乗ってくれる案内係のことです。
登場の舞台は、年に数回の大型セール「楽天スーパーSALE」です。開催期間は6月4日の夜8時から6月11日の午前1時59分までです。
セールの特設ページに「Rakuten AI」のアイコンが新しく置かれました。そこをタップすると、AIに買い物の相談ができます。
楽天によると、買い回りやセールの活用法までAIがガイドするのは日本のEC(ネット通販)では珍しい試みです。
AIコンシェルジュは具体的に何ができる?
一番の特徴は、ふだんの言葉で相談できることです。
たとえば「夏のキャンプ用品を予算3万円以内で揃えたい」と入力するとします。
するとAIが、膨大なセール対象品の中から条件に合う商品を探し出してくれます。
入力は文字でも音声でもOKです。スマホに話しかけるだけでも使えます。
こんな相談ができます
楽天が紹介する使い方の例を見てみましょう。
- 「夏のキャンプ用品を予算3万円以内で揃えたい」
- 「子ども向けに人気の水遊びグッズを探したい」
共働きで時間のない家庭を想像してみてください。週末、子どもの水遊びグッズを探すのに何十ページもめくるのは大変です。AIに一言伝えれば、候補がすぐに並びます。
難しい「買い回り」もAIに相談できる
楽天スーパーSALE最大の魅力が「ショップ買いまわり」です。
これは、買い物したショップの数に応じてポイントの倍率が上がる仕組みです。
たとえば10ショップで買うと、ポイントが大きく増えます。お得ですが、計算がややこしいのが弱点でした。
AIコンシェルジュは、この攻略法の相談にも乗ってくれます。「あと何店で買えばお得か」を考える手間が減ります。
もう一つのAI「ディスカバリーレコメンデーション」
今回の強化では、もう一つのAI機能も用意されました。
名前は「ディスカバリーレコメンデーション」です。「発見のおすすめ」という意味です。
こちらは楽天市場アプリの「探す」タブに搭載されます。
一人ひとりの興味に合わせて、商品の画像や動画を表示します。SNSをめくる感覚で、新しい商品に出会える仕組みです。
AIコンシェルジュが「探したいものを聞く」係なら、こちらは「まだ知らない商品を見せる」係です。役割が違います。
楽天のAIを支える「Rakuten AI 3.0」とは
これらの機能の頭脳は、楽天が自社で開発したAIです。
名前は「Rakuten AI 3.0」といいます。2025年12月に発表された、日本語に特化したLLM(人間のように文章を理解し答えるAI)です。
規模は約7,000億パラメータです。パラメータとは、AIの賢さを支える「脳の神経のつなぎ目」のようなものです。数が多いほど複雑な判断ができます。
これは国内最大規模で、国の支援プロジェクト「GENIAC」の一環として開発されました。
楽天は「AI-nization(エーアイナイゼーション)」という言葉を掲げています。買い物・金融・旅行など、あらゆるサービスにAIを広げる戦略です。今回のセールは、その一歩というわけです。
競合と比較:AmazonのAIショッピングとどう違う?
AIで買い物を助ける動きは、楽天だけではありません。
最大のライバルがAmazonです。Amazonは「Rufus(ルーファス)」というAIアシスタントを展開してきました。
Rufusはすでに大きな成果を出しています。AmazonのCEOによると、今年は2億5,000万人が利用し、年間で約100億ドルの追加売上につながる見込みです。Rufusを使った人は、買い物を完了する確率が60%高いといいます。
さらにAmazonは2026年5月、買い物AIの主役を音声アシスタント「Alexa」に移す方針も示しました。
両者の違いを表にまとめます。
| 項目 | 楽天 AIコンシェルジュ | Amazon Rufus |
|---|---|---|
| 登場時期 | 2026年6月(SALE連動) | 2024年〜(日本もベータ提供) |
| 頭脳 | 自社開発のRakuten AI 3.0 | Amazon独自のAI |
| 特徴 | 買い回り・ポイント攻略の相談 | 商品比較・質問への回答 |
| 入力方法 | 文字・音声 | 主に文字(チャット) |
大きな違いは「ポイント攻略」への強さです。楽天は買い回りやポイント倍率という独自の仕組みを持っています。そこをAIで支える点が、楽天らしい工夫といえます。
私たちの買い物はどう変わる?
では、日本の利用者にとって何が変わるのでしょうか。
一番のメリットは「迷う時間が減る」ことです。
これまでセールでは、安さに釣られて似た商品を何度も見比べていました。AIに条件を伝えれば、候補が一気に絞られます。
高齢の親世代を思い浮かべてください。細かい検索条件の設定は苦手でも、「孫へのプレゼントを5千円で」と話すだけなら使えます。AIは買い物のハードルを下げます。
ショップを運営する企業にも影響があります。AIに選ばれる商品は、説明文や写真がわかりやすいものになりやすいです。商品ページの質が、これまで以上に大切になります。
一方で注意点もあります。AIのおすすめが必ず最安とは限りません。最後は自分の目で価格や口コミを確かめる姿勢が、引き続き大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. AIコンシェルジュは無料で使えますか?
はい。楽天スーパーSALEの特設ページから、追加料金なしで利用できます。楽天会員であれば気軽に試せます。
Q. パソコンでも使えますか?
特設ページ上の機能なので、スマホとパソコンのどちらからでもアクセスできます。音声入力を使いたい場合は、マイクのあるスマホが便利です。
Q. AIのおすすめは本当に正しいですか?
AIは条件に合う商品を探すのが得意です。ただし在庫や価格は常に変わります。最終的な購入前に、価格やレビューを自分でも確認すると安心です。
Q. セールが終わっても使えますか?
今回はスーパーSALEに合わせた機能です。セール後の提供については、楽天の今後の発表を待つ形になります。楽天はAIを各サービスに広げる方針なので、定着が期待されます。
まとめ
今回のポイントを振り返ります。
- 楽天スーパーSALEに「AIコンシェルジュ」が初登場しました
- 予算や用途を話すだけで、セール品からおすすめを探せます
- 難しい「買い回り」攻略の相談にも対応します
- 頭脳は自社開発のRakuten AI 3.0(約7,000億パラメータ)です
- AmazonのRufusと比べ、ポイント攻略に強いのが特徴です
次のセールでは、まず「予算と用途」をAIに一言伝えるところから試してみましょう。

