Qwen(クウェン)で議事録要約を自動化する3ステップ【初心者向け】

Qwen(クウェン)のイメージイラスト

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

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この記事でわかること

  • Qwen(クウェン)を使って会議の議事録を簡単に要約できる理由
  • Alibaba Cloud のアカウント作成から API 利用までの手順
  • 実際に議事録を入力して要約を得る具体的な操作方法
  • 初心者がつまずきやすいポイントと解決策
  • 業務で使える応用テクニック

なぜ議事録要約をQwen(クウェン)で自動化するのか

Qwen(クウェン)は Alibaba が開発したオープンソースの LLM(人間みたいに文章を書ける AI)です。2026年5月に発表された最新版 Qwen 3.7 Max は、100万トークン(約75万語)の長文を一度に処理でき、1時間を超える会議の議事録もまるごと読み込んで要約できます。従来は人が30分かけて読んでいた議事録を、Qwen なら数秒で要点だけ抜き出せるため、忙しいビジネスパーソンの時間を大幅に節約できます。しかも OpenAI 互換の API 形式で提供されるため、プログラミング初心者でも扱いやすい点が魅力です。料金も入力1百万トークンあたり約1.25ドルと手頃で、毎日使っても月数百円程度に抑えられます。

ステップ1: 準備(アカウント作成と初期設定)

まず Alibaba Cloud のアカウントを作成します。公式サイト(alibabacloud.com)にアクセスし、右上の「無料で始める」ボタンをクリックしてください。メールアドレスとパスワードを入力すると登録完了です。新規アカウントには70百万トークン分の無料トライアル(90日間有効)が付与されるため、最初は課金の心配なく試せます。次に Model Studio のページに移動し、左メニューから「API Keys」を選択して新しい API キーを作成します。表示されたキー(sk- で始まる長い文字列)を必ずメモ帳にコピーしてください。このキーは後で画面に表示されないため、この時点で保存しておくことが重要です。準備はこれだけで完了です。

ステップ2: 設定(具体的な操作手順)

API を呼び出すツールとして、今回は Apidog という無料アプリを使います。Apidog 公式サイトからインストールし、起動したら「新規リクエスト」をクリックしてください。画面上部の URL 欄に「https://dashscope.aliyuncs.com/compatible-mode/v1/chat/completions」と入力します。これが Qwen の API エンドポイント(接続先のアドレス)です。次に「Headers」タブを開き、Authorization の欄に「Bearer 」の後ろにステップ1で取得した API キーを貼り付けます(例: Bearer sk-abc123…)。続いて「Body」タブで JSON 形式を選び、以下のように入力します。model には「qwen-plus」、messages には role が「user」でその content に要約したい議事録の本文を貼り付けてください。ここまで設定すれば準備完了です。

ステップ3: 実行と検証(結果を確認する)

Apidog の画面右上にある「Send」ボタンを押すと、数秒で結果が返ってきます。画面下部の「Response」エリアに JSON 形式で要約結果が表示されます。choices の中の message の content 部分が AI による要約文です。例えば「本日の会議では新製品のリリース日を8月1日に決定し、予算を500万円に設定しました」のように、長い議事録から重要な決定事項だけを抜き出してくれます。この要約文をコピーして Word や Google ドキュメントに貼り付けるだけで、上司への報告資料が完成します。実際に自分の会議メモで試してみると、人が手作業で要約するよりも客観的で読みやすい文章になることが分かるはずです。

つまずきポイントと対策

初心者が最も失敗しやすいのは API キーの Authorization ヘッダーへの設定です。「Bearer 」の後ろに半角スペースを入れ忘れると認証エラーになります。また無料トライアルは新規アカウント限定で、シンガポールリージョン(データセンターの場所)のエンドポイントでのみ有効です。日本リージョンを選ぶと課金が始まる点に注意してください。もう一つのよくある失敗は、議事録が長すぎてトークン上限を超えるケースです。Qwen-plus は最大3万トークンまでなので、1時間を超える会議の場合は複数回に分割するか、上位モデルの Qwen 3.7 Max(100万トークン対応)への切り替えを検討しましょう。エラーメッセージが英語で表示されて分からない時は、DeepL などの翻訳ツールに貼り付けると解決のヒントが得られます。

応用テクニック

基本操作に慣れたら、プロンプト(AI への指示文)をカスタマイズして出力形式を変えてみましょう。例えば「以下の議事録を3つの箇条書きで要約してください」と指示すると、簡潔なリスト形式で返ってきます。「決定事項・課題・次回アクション」のように見出しを分けて要約させることも可能です。さらに2026年の新機能である Thinking Preservation を使うと、過去のやり取りを記憶させながら複数回の質問ができます。1回目で全体要約を取得し、2回目で「特に重要な予算の部分を詳しく教えて」と追加質問すると、文脈を理解した回答が得られます。Python や Node.js を使える人なら、スクリプトを書いて Google カレンダーと連携し、会議終了後に自動で議事録を要約してメール送信する仕組みも作れます。

まとめ

  • Qwen は100万トークンの長文処理に対応し、長時間会議の議事録も一度に要約できる
  • Alibaba Cloud で無料トライアル(70百万トークン)を使えば課金なしで試せる
  • Apidog などのツールを使えばプログラミング不要で API を呼び出せる
  • Authorization ヘッダーの設定ミスとトークン上限超過が初心者の主な失敗原因
  • プロンプトを工夫すれば箇条書きや見出し付きなど好きな形式で要約できる
  • 2026年の新機能 Thinking Preservation で過去の文脈を保持した追加質問も可能

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