- 無料のAI Freeは月3クレジットまで。Community Editionでは使えません
- 有料はAI Pro(10ドル)とAI Ultimate(30ドル)。表示価格が2種類あるため購入前に確認が必要です
- 日本語の質問には日本語で答えてもらえます。応答言語の設定もあります
- Rider 2026.2ではGitHub Copilotが標準のエージェントとして使えるようになりました
- パソコンのJetBrains製IDE専用で、スマホアプリはありません
「AI Assistantは無料で使えるの?」「日本語で質問しても大丈夫?」。JetBrains製のプログラミング環境を使い始めると、最初にぶつかる疑問です。この記事では、初心者がよく気にする7つの質問に、2026年10月時点で確認できた情報をもとに答えます。
JetBrains AI Assistantとは?何ができるツール
JetBrains AI Assistantは、IntelliJ IDEAやPyCharmなど、JetBrains製のIDE(コードを書くための統合開発環境)の中で使えるAI機能です。JetBrains公式のヘルプには、主な機能としてコードについて質問できるAIチャット、複数のファイルにまたがる作業をこなすコーディングエージェント、コードの補完が挙げられています。
説明の生成、リファクタリング(動きを変えずにコードを整理すること)の支援、ドキュメントやテストコードの作成、コミットメッセージの生成にも使えます。対応IDEは、CLion、DataGrip、GoLand、IntelliJ IDEA、PhpStorm、PyCharm、Rider、RubyMine、RustRover、WebStormなどです。
自律型のコーディングエージェントであるJunieは、2025年4月に製品版として公開されました。以前のこの記事では「2026年から使える」と書いていましたが、正しくは2025年からです。
公式ヘルプによると、自分のAPIキーを使う方法や、外部のコーディングエージェントを追加する方法も用意されています。
Q1: 無料で使える?料金プランはいくら?
JetBrains公式のライセンスページでは、個人向けにAI Free、AI Pro、AI Ultimateの3つが案内されています。2026年10月に確認した内容は次のとおりです。
- AI Free:無料。30日あたり3クレジット。追加購入(トップアップ)は不可
- AI Pro:10ドル。30日あたり10クレジット。トップアップ可
- AI Ultimate:30ドル。30日あたり35クレジット。トップアップ可
クレジットは、AIの利用量を測る単位です。以前の記事では「3クレジットで約3回」と書いていましたが、実際には、使ったAIの種類や処理の量に応じて減っていきます。
注意したい点があります。同じページには、Proが20ドル(20クレジット)、Ultimateが60ドル(70クレジット)と書かれた別の表もあり、AI Enterpriseは60ドルです。どの表がどの契約の金額なのか、ページからは読み取れません。申し込む前に、料金ページで最新の金額を確かめてください。
以前の記事にあった「年払いで17%割引」と「Ultimateは年払いで月20ドル」は、公式ページで確認できませんでした。そのため、この記事からは外しています。
すでにJetBrainsのライセンスを持っている人は、All Products PackとdotUltimateにはAI Proが付属しています。DataSpellにも、AI Proが付いてくる仕組みです。ただし、ライセンスをLicense Server経由で取得している場合は、この付属分を有効にできません。
AI FreeはIntelliJ IDEAとPyCharmのCommunity Editionでは使えず、Android Studioでも使えません。無料で試したい人は、まず使っているIDEが対象かどうかを確認しましょう。
Q2: 日本語で質問できる?精度はどのくらい?
日本語でも使えます。AIチャットに日本語で質問すれば、日本語で答えが返ってきます。応答の言語を固定したいときは、JetBrainsの日本語ブログで紹介された設定が便利です。
設定メニューの「ツール | AI Assistant」を開き、「カスタム言語で AI Assistant チャットの応答を受け取る」にチェックを入れて、言語にJapaneseを選びます。このブログの時点ではベータ版の機能でした。項目名はバージョンで変わることがあるので、手元のIDEで確かめてください。
精度は「実用レベル」と言われています。完璧ではありませんが、コードの意味やエラーの原因を日本語で聞けるのは、初心者にとって大きな助けです。
以前の記事では「公式ドキュメントは日本語で提供されている」と書いていましたが、今回の調査ではAI Assistantの日本語版ヘルプを見つけられませんでした。確認できたのは英語版のヘルプです。英語が苦手な人は、AIチャットに「このページの内容を日本語で説明して」と頼む方法もあります。
Q3: 商用利用や著作権は大丈夫?
AIが書いたコードは、基本的に商用のプロジェクトでも使えると言われています。ただし、AIが作ったコードの著作権については、法律の整備が追いついていない部分も残っているからです。仕事で大事なプロジェクトに使うなら、社内の法務担当に確認してください。
チームや会社で使う場合は、JetBrains Centralの管理画面(Central Console)が役立ちます。公式ヘルプによると、AIクレジットの使用量を、利用者ごとやグループごと、AIツールごとに確認できます。
組織で使うときの月間クレジットは、ライセンスの種類ごとに決まっていて、AI Ultimateは70、AI Proは20、All Products PackとdotUltimateは20、AI Freeは3です。使い過ぎをチームで見張れるので、費用の管理がしやすくなります。
Q4: GitHub CopilotやCursorとの違いは?
JetBrains AI Assistantの強みは、IDEとの深い連携です。開いているファイルだけでなく、プロジェクト全体の構造をふまえた提案を受けられます。IDEの検索やリファクタリングの機能と同じ画面で使えることも利点です。
一方、GitHub CopilotはJetBrains製IDEにも入れられる別サービスで、別の契約が必要です。リリースノートの紹介記事によると、2026年7月22日公開のRider 2026.2では、Copilotが標準のエージェントとしてAIチャットから選べるようになりました。使うにはGitHub Copilotの有効な契約が必要です。
同じ紹介記事によると、コード補完はJetBrains独自のモデルで動き、AIクレジットを使いません。LM Studioやllama.cppのようなOpenAI互換のエンドポイントに、自分で選んだ補完モデルをつなぐこともできます。以前の記事は「2026年6月にGitHub Copilotとの統合が発表された」と書いていましたが、確認できたのは7月のRider 2026.2の情報です。
Cursorは今回の調査では詳しく確認していないため、機能や料金の比較は控えます。選ぶ前に、各サービスの公式ページで最新の内容を見比べてください。
Q5: スマホでも使える?つまずいたときは?
残念ながら、スマホでは使えません。JetBrains AI Assistantは、パソコンにインストールしたJetBrains製IDEの機能だからです。Windows、Mac、Linuxのどれでも動きます。
つまずいたときは、まずAIチャットに「使い方を教えて」と日本語で聞いてみてください。エラーが出たら、エラーメッセージをそのまま貼り付けて原因を尋ねるのが近道です。
それでも解決しないなら、JetBrainsの公式ヘルプとブログを見ましょう。JetBrainsの日本語ブログには、AI Assistantのリリース情報も載っています。Stack Overflowなどのコミュニティで質問する方法もあります。
Q6: 初心者はどんな場面で使えばいい?
たとえば、次のような場面で力を発揮します。
- 意味がわからないコードを選んで、日本語で説明してもらう
- エラーが出たときに、原因と直し方を聞く
- 書いた関数に対して、テストコードのたたき台を作ってもらう
- コミットメッセージやプルリクエストの説明文を書いてもらう
どれもAIチャットを使うので、無料の枠でも試せます。ただし、クレジットは使った分だけ減ります。最初は短い質問から始めて、減り方を確かめるのがおすすめです。
AIの答えをそのままコピーして使うのは避けましょう。一度自分で読んで意味を理解してから取り入れると、学習にもなります。
Q7: これからJetBrains AI Assistantはどうなる?
2026年に入ってからも、機能の追加は続いています。Rider 2026.2では、IDEに最初から入っている作業の手順(スキル)を使って、エージェントが決まった作業をこなせるようになったそうです。MicrosoftがメンテナンスしているAgent Skillsを、IDEの中から探して入れることもできます。
AIの利用はクレジット制が基本になりました。今後も料金の表示や付属するクレジット量は変わる可能性があります。契約の前には、公式の料金ページで最新の情報を確かめてください。
よくある質問(FAQ)
Q. AI Freeの3クレジットは何回分ですか?
回数では決まっていません。クレジットは、使ったAIの種類や処理の量に応じて減っていきます。公式ページでは、クレジットは30日ごとに付与されると案内されています。
Q. トップアップしたクレジットはいつまで使えますか?
公式ページによると、追加したクレジットの有効期間は12か月です。AI Freeはトップアップできません。
Q. 無料のCommunity Editionでも使えますか?
AI Freeは、IntelliJ IDEAとPyCharmのCommunity Editionでは使えません。Android Studioでも使えません。
まとめ:最初の一歩を踏み出すなら
JetBrains AI Assistantは、JetBrains製IDEを使うプログラミング初心者にとって心強い味方です。この記事の要点をまとめます。
- 無料のAI Freeは月3クレジット。本格的に使うなら有料プランを検討する
- 料金は公式ページに2種類の表がある。申し込む前に最新の金額を確認する
- 日本語で質問でき、応答言語の設定もある
- 商用利用は基本的に可能と言われているが、大事な案件は法務に確認する
- Rider 2026.2ではGitHub Copilotも標準で選べる
- スマホには非対応で、パソコンのIDEで使う
まずはAI Freeで試して、足りなければ有料プランを検討してください。わからないことは、AIチャットに日本語で聞いてみましょう。
参考文献
- Licensing and subscriptions(JetBrains AI Assistant Help、確認日 2026-10-08)
- About AI Assistant 2026.1(JetBrains Help、確認日 2026-10-08)
- JetBrains Central Console Help(JetBrains、確認日 2026-10-08)
- JetBrains goes live with Junie AI agent, updates AI assistant, adds free tier(DevClass、確認日 2026-10-08)
- AI Assistantチャットの応答言語の設定(JetBrains日本語ブログ、確認日 2026-10-08)