【正直レビュー】JetBrains AI Assistantを1ヶ月使ってわかった本音

JetBrains AI Assistantのイメージイラスト

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

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JetBrains AI Assistant(ジェットブレインズ AI アシスタント)は、IntelliJ IDEA や PyCharm などの JetBrains IDE に組み込まれた AI コーディング支援ツールです。GitHub Copilot や Cursor が注目される中、実際に1ヶ月使ってみて感じた率直な感想をお伝えします。

この記事でわかること

  • JetBrains AI Assistant を選んだリアルな理由
  • 使い始めて1週間の正直な第一印象
  • 良かった点と残念だった点をフラットに比較
  • GitHub Copilot との実際の違い
  • どんな人におすすめできるか、できないか

JetBrains AI Assistantを選んだ理由

私が JetBrains AI Assistant を選んだ最大の理由は、すでに IntelliJ IDEA を3年以上使っていたからです。普段から Java や Kotlin でバックエンド開発をしているため、使い慣れた IDE にそのまま AI 機能が追加されるのは魅力的でした。GitHub Copilot も試しましたが、別のツールを追加するより、IDE に深く統合された AI のほうがプロジェクト全体を理解してくれそうだと期待しました。また、2026年に無料プランが登場したことも大きな後押しになりました。

1週間使った第一印象

正直に言うと、最初の3日間は「思ったより地味だな」と感じました。コード補完のスピードは GitHub Copilot より少し遅く、提案される内容も控えめな印象でした。しかし、4日目にチャット機能で「このクラスをリファクタリングして」と依頼したとき、複数のファイルをまたいで一貫性のある変更を提案してくれたことに驚きました。単なるコード補完ツールではなく、プロジェクト全体を見渡せる AI だと実感した瞬間です。慣れるまでに少し時間がかかりましたが、IDE の一部として自然に使えるようになりました。

良かった点 トップ3

1. プロジェクト全体を理解した提案
JetBrains AI Assistant は IDE に深く統合されているため、プロジェクトの構造や依存関係を完全に把握しています。例えば、あるメソッドを変更すると、それを使っている他のファイルへの影響も教えてくれます。これは GitHub Copilot にはない強みでした。

2. Junie Agent の自律的な作業
2026年に正式リリースされた Junie Agent(ジュニー・エージェント)は、指示を出すだけで自動的にコードを生成し、テストまで実行してくれます。複数のファイルをまたいだ変更も任せられるので、定型的なタスクがかなり楽になりました。

3. 日本語のドキュメント生成が優秀
コメントやドキュメントを日本語で生成する機能が予想以上に便利でした。技術的に正確な日本語を書いてくれるので、チームメンバーへの説明資料作成にも役立っています。

残念だった点 トップ3

1. 応答速度が遅いときがある
特にクラウドモデルを使うとき、コード補完の表示が1〜2秒遅れることがありました。GitHub Copilot のような瞬時の反応には及ばず、リズムが崩れる場面もありました。ローカルモデルに切り替えれば速くなりますが、精度は少し落ちます。

2. クレジット制の料金体系がわかりにくい
2026年から導入されたクレジット制は、使った分だけ消費される仕組みです。しかし、どの機能がどれだけクレジットを消費するのか最初は理解できず、月の途中でクレジット不足になったことがありました。料金の予測が難しいのは不安でした。

3. Java・Kotlin 以外での精度にムラがある
私は主に Java を使いますが、たまに Python や JavaScript を書くとき、提案の精度が明らかに落ちました。JetBrains の主力言語では強いですが、マルチ言語対応では GitHub Copilot のほうが安定している印象です。

他のツールと比べて感じた違い

GitHub Copilot と比較すると、JetBrains AI Assistant は「思考の速さ」より「思考の深さ」に振っているツールだと感じました。Copilot は入力した瞬間にコードが出てきてスピード感がありますが、JetBrains AI はプロジェクト全体の整合性を考えた提案をしてくれます。例えば、既存のコーディングスタイルや命名規則を自動的に守ってくれる点は、大規模プロジェクトでは大きなメリットです。一方で、プロトタイピングや小さなスクリプトを素早く書きたいときは、Copilot のほうが向いていると思います。また、Copilot は VS Code や GitHub との連携が強力で、プルリクエストまで自動化できる点も魅力的でした。

結論:おすすめする人・しない人

おすすめする人
すでに JetBrains の IDE(IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStorm など)を日常的に使っている人には強くおすすめします。特に、Java や Kotlin で大規模なプロジェクトを開発しているエンジニアは、プロジェクト全体を理解した AI の恩恵を実感できるはずです。コードの一貫性を保ちながら開発したい人にも向いています。

おすすめしない人
VS Code や他のエディタをメインで使っている人、複数の言語を頻繁に切り替える人、とにかくスピード重視でコードを書きたい人には、GitHub Copilot のほうが合っていると思います。また、料金体系のわかりやすさを重視する人にとっては、クレジット制が心理的なハードルになるかもしれません。

まとめ

  • JetBrains AI Assistant は IDE に深く統合され、プロジェクト全体を理解した提案が強み
  • Junie Agent による自律的なコード生成とテスト実行が便利
  • 応答速度やクレジット制の料金体系には改善の余地がある
  • GitHub Copilot と比べると「速さ」より「深さ」を重視した設計
  • JetBrains ユーザーで大規模プロジェクトを扱うなら試す価値あり
  • マルチエディタ環境や多言語開発なら Copilot のほうが無難

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