- Nano Banana(ナノバナナ)は、Googleの画像生成・編集AIの通称で、2026年10月時点の最新版は「Nano Banana 2.1」です
- 2025年8月に出たGemini 2.5 Flash Imageが元祖で、現在は非推奨になっています
- 背景ぼかし、不要物の削除、合成、文字入れ、翻訳などを、日本語の指示だけでできます
- GeminiアプリやGoogle AI Studioで試せます。APIの無料枠では画像出力は使えません
- API料金は、モデルと解像度によって1枚あたり約0.03〜0.24ドルです
「写り込んだ人だけ消したい」「ロゴの文字を英語に直したい」。そんな作業を、Photoshopなしでこなせるようになってきました。この記事では、Nano Banana(ナノバナナ)の最新モデルでできること、始め方、料金、注意点を、2026年10月時点の公式情報で説明します。
Nano Banana(ナノバナナ)とは?モデルの変遷
Nano Bananaは、Googleが開発した画像生成・編集AIの通称です。もともとは、開発中のコードネーム(内部での呼び名)でした。2025年8月に公開された元祖のモデルは、正式名称を「Gemini 2.5 Flash Image」といいます。
その後、モデルは何度か更新されました。Gemini API公式ドキュメントには、2026年10月時点で次のモデルが載っています。
- Nano Banana 2.1は、新規開発で推奨される主力モデルです。最大4Kまで出力できます
- Nano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image)は1つ前の世代で、速さと4K出力を両立したモデルです
- Nano Banana 2 Liteは、いちばん速く安いモデルです。出力は1Kまでです
- Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)は、複雑な画像づくりに向いた上位モデルです
- Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)は元祖のモデルで、現在は非推奨です
Googleは2026年2月26日にNano Banana 2を発表しました。Geminiアプリでは、このモデルが従来のProに代わって標準になっています。
Nano Banana 2.1のモデルカードは、DeepMindが2026年10月6日付で公開しました。もとになっているモデルはGemini 3.6 Flashです。
Nano Banana 2.1でできること
DeepMindの紹介ページによると、主にできることは次のとおりです。
部分的な編集ができます。マスク(編集したい範囲を指定する機能)を使うと、物の大きさや位置を変えずに、別の場所へ置き直せます。シミや写り込んだ人を消す作業にも向いた機能です。
人物や物の一貫性を保てます。1回の作業の中で、最大5人のキャラクターと14個の物を同じ見た目のまま扱えます。連続イラストや漫画の制作で助かる機能です。
文字入れと翻訳にも強くなりました。ポスターやカードに読める文字を入れられます。画像の中の文字を別の言語に直し、場面の設定を変えることもできます。
Geminiの知識やウェブ検索を使うので、図解やインフォグラフィック(情報を絵で見せる図)も、以前より正確に作れるとされる点も特徴です。
サイズは、正方形から縦長、横長まで選べます。2Kや4Kへの拡大にも対応しています。
Nano Bananaの使い方とGoogle AI Studioでの始め方
試すだけならGeminiアプリでも画像編集ができます。ここでは、モデルを選べるGoogle AI Studioの手順を紹介します。
- ブラウザで https://aistudio.google.com を開き、Googleアカウントでログインします
- モデル一覧から、Nano Bananaの名前がついた画像モデルを選びます
- 編集したい写真を、ドラッグ&ドロップかファイル選択でアップロードします
- 「背景をぼかして」「右端の人を消して」など、やりたいことを日本語で入力します
- 結果を見て、気に入らなければ指示を変えて作り直します
指示は、変えたい場所と変えたくない場所を分けて書くとうまくいきます。たとえば「人物の服と顔はそのままで、背景だけ夕焼けにして」のような書き方です。
自分のアプリに組み込みたいときは、API(プログラムからAIを呼び出す仕組み)を使います。
料金は?無料で使える範囲と最新のAPI価格
注意したいのは、APIの無料枠です。Gemini API公式の料金ページでは、画像出力は無料枠の対象外とされています。2026年10月時点の有料枠の標準価格(1枚あたり)は次のとおりです。
- Nano Banana 2 Liteは、1Kで約0.034ドルです
- Nano Banana 2は、0.5Kで0.045ドル、1Kで0.067ドル、2Kで0.101ドル、4Kで0.151ドルです
- Nano Banana Proは、1K・2Kで0.134ドル、4Kで0.24ドルです
- 元祖のNano Bananaは、1024px四方までで約0.039ドルです
後から結果を受け取るバッチ処理なら、どのモデルも半額になります。1ドルを150円とすると、Nano Banana 2の1Kは約10円です。
なお、Nano Banana 2.1の価格は、今回確認したページには載っていませんでした。使う前に公式ページで確かめてください。Geminiアプリの無料枠の細かい条件も、今回は確認できていません。
メリット・デメリットと注意点
メリットは、専門ソフトの知識がいらないことと、結果がすぐ出ることです。何度でもやり直せるので、試行錯誤が苦になりません。
安全面では、AIが作った画像にSynthID(見えない電子透かし)とC2PA(作成元を記録する仕組み)が付くと、Nano Banana 2の発表で説明されています。AI生成かどうかを確かめやすくなります。
Nano Banana 2.1のモデルカードには、次の弱点が書かれています。
- 小さな文字がぼやけることがあり、長い文章はうまく描けません
- 入力画像と出力画像で、人物の見た目が少し変わることがあります
- 左右などの向きを取り違えることがあります
- まれに、処理が遅くなったり、時間切れになったりします
つまり、仕上がりは必ず自分の目で確認する必要があります。仕事の画像では、特に文字の誤りを見落とさないようにしましょう。
どんな人に向いている?活用シーン
SNSやブログで発信する人は、写真の背景を整えたり、バナーに文字を入れたりするときに便利です。
お店や会社の担当者は、商品写真の背景を変えたり、ポスターの文字を英語にしたりできます。
クリエイターは、同じキャラクターで連続したイラストを作れます。
開発者は、APIで自作のサービスに画像編集機能を組み込めます。
印刷物のように細部まで正確さが必要な仕事では、従来の画像編集ソフトと併用すると安心です。
よくある質問(FAQ)
Q. Nano BananaとGeminiは別のものですか?
Nano Bananaは、Geminiの画像生成・編集モデルの通称です。Nano Banana 2.1はGemini 3.6 Flashをもとにしていると、モデルカードに書かれています。
Q. 日本語の指示でも使えますか?
公式ページには、多言語の指示を理解できると書かれています。ただし、対応言語の一覧は確認できませんでした。通じにくいときは、英語で書き直してみてください。
Q. 元祖のNano Bananaは、まだ使えますか?
2026年10月時点では、非推奨とされています。公式の非推奨ページには終了日の目安がありますが、ページごとに日付が異なっていました。新しく作るものは、新しいモデルを選ぶほうが安全です。
まとめ
- Nano Bananaは、Googleの画像生成・編集AIの通称で、最新は2.1です
- 背景ぼかし、不要物の削除、文字入れ、翻訳などを、日本語の指示で行えます
- APIの無料枠では画像出力は使えず、有料枠は1枚あたり約0.03〜0.24ドルです
- 小さな文字や長文は苦手なので、仕上がりの確認が欠かせません
まずはGeminiアプリかGoogle AI Studioを開いて、手元の写真を1枚編集してみてください。
参考文献
- Image generation with Gemini(Google AI for Developers、確認日 2026-10-09)
- Gemini Developer API pricing(Google AI for Developers、確認日 2026-10-09)
- Deprecations(Google AI for Developers、確認日 2026-10-09)
- Nano Banana 2: Google’s latest AI image generation model(Google公式ブログ、確認日 2026-10-09)
- Nano Banana 2.1(Google DeepMind、確認日 2026-10-09)
- Nano Banana 2.1 Model Card(Google DeepMind、確認日 2026-10-09)