Grok 4.5ついに公開|Opus級で低コストは本当?

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

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  • xAIの新AI「Grok 4.5」が2026年7月9日についに一般公開されます
  • マスク氏は「Claude Opus級だが、より高速・低コスト」とアピール
  • 約1.5兆パラメータの新基盤「V9」を採用し、前作から大きく進化
  • 翌日にはOpenAIの「GPT-5.6」も控え、まさにAI競争の山場です
  • 料金や日本からの使い方、ライバルとの違いをわかりやすく整理します

「また新しいAIが出たの?」と感じたことはありませんか。2026年7月、AIの世界はまさに新モデルラッシュです。その中心にいるのが、イーロン・マスク氏率いるxAIの最新モデル「Grok 4.5」です。しかも「トップAIのClaude Opusに並ぶ性能を、もっと安く」と言うのです。本当なのか、どう使えるのか、やさしく解説します。

Grok 4.5とは?ついに一般公開された最新AI

Grok(グロック)は、X(旧Twitter)でおなじみのイーロン・マスク氏の会社「xAI」が作るAIです。人間のように文章を書いたり質問に答えたりできます。

その最新版がGrok 4.5です。

これまでは一般の人は使えませんでした。テスラやSpaceXの社内だけで、こっそりテストされていたのです。

それが2026年7月8日、マスク氏がついに発表します。「明日、一般公開する」と。日本時間では7月9日です。

つまり、これまで一部の人しか触れなかった最新AIを、私たちも使えるようになるということです。

マスク氏が語る「Opus級・高速・低コスト」の中身

今回いちばん注目されているのが、マスク氏のこの言葉です。

「Opus級のモデルだが、より高速で、トークン効率が良く、低コストだ」

ここでいうOpusとは、Anthropic社の「Claude Opus」のことです。現在、世界でもっとも賢いAIのひとつと言われています。

そのトップAIに「並ぶ性能」を、「もっと速く」「もっと安く」出すというのがマスク氏の主張です。

実際、料金の差はとても大きいです。Claude Opusは100万トークンあたり入力15ドル・出力75ドルほどします。一方xAIの現行版Grokは入力1.25ドル・出力2.50ドルほどです。

もしGrok 4.5がこの安さで「Opus級」を実現するなら、コスト重視のユーザーには大きな魅力です。

ただし注意点もあります。この「Opus級」という評価は、xAI社内での測定によるものです。第三者による客観的な比較テストは、まだ公開されていません。

「本当にOpus並みか」は、公開後に多くの人が使って初めてわかります。今の段階では「マスク氏がそう言っている」と受け止めるのが正確です。

V9基盤と1.5兆パラメータ|何が進化した?

Grok 4.5は、「V9」という第9世代の新しい設計をベースにしています。

AIの賢さの目安になるのがパラメータ数(AIが持つ知識のつまみの数)です。Grok 4.5は約1.5兆個あると報じられています。前の世代のおよそ1.5倍の規模です。

もうひとつの特徴が、プログラミングへの強さです。

xAIはAI向けのコード作成ツール「Cursor(カーソル)」を買収したと報じられています。そのCursorで得た学習データを、Grok 4.5の追加訓練に使ったとされています。

これにより、コードを書く力が強化されている可能性があります。エンジニアにとっては見逃せないポイントです。

さらにGrokには、他のAIにない武器があります。X(旧Twitter)との連携です。X上のリアルタイムな投稿を参照できるため、「今この瞬間に話題になっていること」に強いのです。

GPT-5.6と同時公開|フロンティアモデル競争週

実は、この一週間はAI業界にとって特別な週です。

Grok 4.5が公開される翌日ごろ、OpenAIの「GPT-5.6」も一般公開されると見られています。ChatGPTを作る会社の最新モデルです。

GPT-5.6は「Sol」「Terra」「Luna」という3つのタイプに分かれています。米政府の安全審査を経て、少数のパートナー企業から段階的に公開されてきました。

トップAIどうしが、ほぼ同じタイミングで登場するのです。

ある会社の開発チームを想像してみてください。月曜にGrok 4.5を試し、木曜にGPT-5.6を試す。そんな「どちらが使えるか比べる週」になりそうです。

各社が高性能AIを次々と出し、しかも値段を下げ合っています。使う側にとっては、選択肢が増えてうれしい状況と言えます。

競合比較|Grok 4.5・Opus・GPT-5.6の違い

主要なAIには、それぞれ得意分野があります。ざっくり整理してみましょう。

  • Grok 4.5(xAI):X連携でリアルタイム情報に強い。低コストが売り。長い文章(最大200万トークン級)も扱える
  • Claude Opus(Anthropic):プログラミングや複雑な推論でトップクラス。ただし料金は高め
  • GPT-5.6(OpenAI):作業を自動でこなすエージェント機能や、パソコン操作が得意。Terraは低価格タイプ
  • Gemini(Google):画像・動画・音声をまとめて扱うマルチモーダルに強い

Grok 4.5の立ち位置は、「トップ級の性能を、安く、リアルタイム情報つきで」という点にあります。

たとえば、Xでの最新の反応を調べながら文章を書きたい人には、Grokの強みが生きます。一方、じっくり検証されたコード品質を求めるなら、実績のあるOpusという選び方もあります。

大切なのは「一番」を探すより、自分の用途に合うAIを選ぶことです。

日本から使える?料金と使い方

気になるのは「日本の私たちが使えるのか」ですよね。

Grokは、Xの有料プランを通じて使うのが基本です。参考までに、これまでの料金プランは次のようになっています。

  • X Premium:月8ドルほど
  • SuperGrok:月30ドルほど
  • X Premium+:月40ドルほど
  • SuperGrok Heavy(ヘビーユーザー向け):月300ドルほど

開発者向けには、API(プログラムからAIを呼び出す仕組み)も用意されています。docs.x.ai でAPIキーを取れば、Xのアカウントがなくても使えます。

ただしGrok 4.5の正式な料金や日本での提供範囲は、公開直後は変わる可能性があります。日本語対応の精度も、実際に触って確かめるのがおすすめです。

たとえば個人ブロガーがX上の話題をまとめたい、あるいは中小企業が問い合わせ対応を自動化したい。そんな身近な場面で、まずは無理のないプランから試してみるのが賢い使い方です。

よくある質問(FAQ)

Q. Grok 4.5はいつから使えますか?
A. 2026年7月9日(日本時間)に一般公開される予定とマスク氏が発表しました。公開直後は混雑や段階提供の可能性もあります。

Q. 本当にClaude Opusより優れているのですか?
A. マスク氏は「Opus級で、より高速・低コスト」と述べています。ただしこれは社内評価で、第三者の客観ベンチマークはまだありません。過度な期待は禁物です。

Q. Grok 4.5の料金はいくらですか?
A. 4.5の正式料金は公開時点で流動的です。現行版は100万トークンあたり入力1.25ドル・出力2.50ドルほどで、Opusよりかなり安い水準です。

Q. プログラミングにも使えますか?
A. コード作成ツール「Cursor」の学習データを取り入れており、プログラミング力が強化されているとされています。エンジニア用途でも注目されています。

Q. GPT-5.6とどちらを使うべきですか?
A. 用途しだいです。リアルタイム情報や低コスト重視ならGrok、エージェント機能やパソコン操作重視ならGPT-5.6が候補になります。両方試して比べるのがおすすめです。

まとめ

今回のポイントを振り返ります。

  • xAIの「Grok 4.5」が2026年7月9日についに一般公開される
  • マスク氏は「Opus級だが、より高速・低コスト」とアピール
  • 約1.5兆パラメータの新基盤「V9」を採用し、Cursorのデータでコード力を強化
  • 翌日にはGPT-5.6も控え、AIの性能・価格競争が加速している
  • 「Opus級」は社内評価のため、実際の性能は公開後の検証を待つのが正確

まずはあなたの用途を思い浮かべ、無理のないプランでGrok 4.5を一度試してみてください。

参考文献

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