- Googleが2026年7月1日、画像AI「Nano Banana 2 Lite」と動画AI「Gemini Omni Flash」を同時発表
- Nano Banana 2 Liteは画像を約4秒で生成し、1枚あたり約5円(0.034ドル)と激安
- 性能は上位モデルの約6~7割だが、速度と安さで大量生成に向く
- Gemini Omni Flashは動画1秒あたり約16円で、最長10秒の映像を作れる
- どちらもAPI経由なので、日本の開発者・企業もすぐに使えます
「AIで画像を作りたいけど、遅いし料金も気になる」。そう感じたことはありませんか?
Googleが2026年7月1日に発表した新モデルは、その悩みに真正面から答えます。
キーワードは「速い・安い・大量に」。本記事では、新しい画像AIと動画AIの中身を、やさしく整理します。
Nano Banana 2 Liteとは?4秒で画像を作る新モデル
Googleが発表したのは、画像生成AI「Nano Banana 2 Lite(ナノバナナ2ライト)」です。
正式な名前は「Gemini 3.1 Flash-Lite Image」と言います。
いちばんの特徴は、そのスピードです。文章を入力すると、約4秒で画像が完成します。
上位モデル「Nano Banana 2」は同じ作業に約20秒かかります。つまり、体感でぐっと速くなりました。
「Lite(ライト)」という名前のとおり、これは軽量版です。
性能を示すスコアでは、画像生成が1251点でした。上位のNano Banana 2は1270点なので、少しだけ下です。
Google自身も、能力は上位モデルの「約6~7割」と説明しています。
その代わり、速さと安さが武器です。ロゴの案出しや、資料のラフ作りなど、数をこなす場面で力を発揮します。
できること・できないこと
Nano Banana 2 Liteは、簡単なデータのグラフ化や、文字入りのデザインも作れます。
同じ人物の顔を、複数の画像でそろえる機能も強化されました。
一方で、弱点もあります。作れる画像の解像度は「1K」だけです。
上位モデルは2Kや4Kの高精細な画像も作れますが、Liteは対応していません。手軽さと引きかえに、精細さは割り切った設計です。
どれだけ安い?画像AIの価格を比べる
今回いちばん注目されているのが、料金の安さです。
Nano Banana 2 Liteは、画像1枚あたり約0.034ドル(およそ5円)で作れます。
Googleの画像AIには、いくつかの種類があります。1枚あたりの料金を並べてみましょう。
- Nano Banana 2 Lite:約0.034ドル(今回の新モデル・最安)
- 初代 Nano Banana:約0.039ドル
- Nano Banana 2:約0.067ドル
- Nano Banana Pro:約0.134ドル
いちばん高いProと比べると、料金はおよそ4分の1です。
たとえば、ネット通販の商品ページを考えてみましょう。何千点もの商品画像を用意する現場では、1枚数円の差が大きな金額になります。
1万枚作れば、Proとの差は数万円分にもなります。「大量に作るほど、安さが効く」のがLiteの狙いです。
動画も作れる「Gemini Omni Flash」とは
Googleは同じ日に、動画生成AI「Gemini Omni Flash(ジェミニ・オムニ・フラッシュ)」も発表しました。
このモデルは、文章・画像・動画を組み合わせて入力できます。そこから新しい映像を作り出します。
おもしろいのは、会話しながら編集できる点です。
「もっと明るく」「カメラを引いて」といった言葉で、映像を直していけます。専門ソフトの知識はいりません。
作れる動画の長さは、今のところ最長10秒までです。今後はもっと長い動画にも対応する予定とされています。
現在は開発者向けの「パブリックプレビュー(お試し公開)」の段階です。
ただし制限もあります。音声を参照させたり、3秒を超える動画を素材にしたりは、まだできません。
動画生成の価格競争|Sora・Runwayと比べる
Gemini Omni Flashの料金は、動画1秒あたり約0.10ドル(およそ16円)です。
10秒の動画なら、約1ドル(およそ160円)になります。
ライバルと比べてみましょう。動画AIには、OpenAIの「Sora(ソラ)」や、Runway(ランウェイ)などがあります。
- Gemini Omni Flash:10秒で約1.00ドル
- Sora 2(標準):10秒で約0.50~1.00ドル
- Runway Gen-3:10秒で約0.44~1.57ドル
数字だけを見ると、価格帯はほぼ横並びです。動画AIの料金は、各社が激しく競い合っています。
なお、OpenAIのSoraは消費者向けアプリを2026年4月に終了しました。Googleは、そこへ「開発者向けの安い選択肢」として食い込もうとしています。
画像から動画へ|2つのモデルを組み合わせる
今回の発表で見逃せないのが、2つのモデルの連携です。
まずNano Banana 2 Liteで、安く速く画像を作ります。その画像をGemini Omni Flashに渡せば、動画に変えられます。
ある個人のショップ運営者を想像してみてください。新商品の写真を1枚作り、それを数秒の紹介動画にする。この流れが、数十円ほどで完結します。
これまで動画作りは、時間もお金もかかる作業でした。それが「文章を打つだけ」に近づいています。
画像も動画も、少人数のチームや個人が手を出せる価格帯になってきたのです。
日本のユーザー・企業への影響
「これって、日本でも使えるの?」と気になりますよね。
答えは「使えます」。どちらのモデルも、API(プログラムから呼び出す仕組み)を通じて提供されています。
「Google AI Studio」や「Gemini API」は日本からも利用できます。つまり、日本の開発者や企業も、すぐ組み込めます。
影響が大きいのは、画像や動画を大量に必要とする業種です。
たとえば、通販サイトの商品画像、SNS広告のバナー、店舗のメニュー写真などです。
ある地方の小さな会社が、広告用の画像を外注していたとします。それを社内で、1枚数円で作れるようになるかもしれません。
一方で、消費者向けの「Geminiアプリ」や検索の「AIモード」への展開は、順次進むとされています。まずは開発者・企業から、その後に一般ユーザーへという流れです。
よくある質問(FAQ)
Q. Nano Banana 2 Liteは無料で使えますか?
基本はAPI経由の有料サービスです。1枚あたり約5円と安いですが、無料ではありません。今後、Geminiアプリなどに入れば、無料枠で試せる可能性はあります。
Q. 上位モデルとの違いは何ですか?
大きな違いは「速さ・安さ」と「精細さ」のバランスです。Liteは速くて安いですが、解像度は1Kだけで、細かな描写は上位モデルに劣ります。用途で使い分けるのが賢い方法です。
Q. Gemini Omni Flashで長い動画は作れますか?
今のところ最長10秒までです。より長い動画への対応は、今後の予定とされています。まずは短い紹介動画やSNS向けの映像に向いています。
Q. 画像や動画の商用利用はできますか?
企業向けのプラットフォームでも提供されており、業務での活用が想定されています。ただし利用規約は変わることがあるため、実際に使う前に最新の条件を確認するのが安全です。
まとめ
今回の発表のポイントを振り返ります。
- Nano Banana 2 Liteは、画像を約4秒・1枚約5円で作れる高速・低価格モデル
- 性能は上位の約6~7割だが、大量生成の現場で真価を発揮する
- Gemini Omni Flashは、動画1秒約16円で最長10秒の映像を作れる
- SoraやRunwayと価格帯は横並びで、動画AIの競争は激化中
- 2つを組み合わせれば「画像→動画」が数十円で完結する
- APIは日本からも利用でき、通販・広告・SNSでの活用が期待される
まずはGoogle AI Studioで、実際に画像を1枚作ってみるところから始めてみましょう。
参考文献
- GIGAZINE|Googleがより高速で安価な画像生成モデル「Nano Banana 2 Lite」と動画生成モデル「Gemini Omni Flash」を発表
- Google公式ブログ|Start building with Nano Banana 2 Lite and Gemini Omni Flash
- ITmedia NEWS|Google、高速で低価格な画像生成AI「Nano Banana 2 Lite」と動画生成モデル「Gemini Omni Flash」公開
- VentureBeat|Google unveils Nano Banana 2 Lite for low cost, 4-second fast image generations
- the decoder|Google launches Nano Banana 2 Lite and Gemini Omni Flash via API

