この記事では、2025年1月に登場して世界中で話題になっているAI「DeepSeek R1(ディープシーク アールワン)」について、中学生でもわかるように解説します。
この記事でわかること
- DeepSeek R1とは何か、どんなAIなのか
- DeepSeek R1でできること(主な機能)
- DeepSeek R1の使い方(初心者向けステップ)
- DeepSeek R1のメリット・デメリット
- DeepSeek R1がおすすめな人
DeepSeek R1とは?
DeepSeek R1は、中国のAI企業DeepSeekが開発した「推論型AI(すいろんがたAI)」です。推論型AIとは、問題を解くときに人間のように順を追って考えるAIのことです。
このAIが注目されている理由は、OpenAI(オープンエーアイ)が作った「o1」という超高性能AIとほぼ同じ性能を持ちながら、料金が約96%も安いという点です。さらに、プログラムを無料で公開する「オープンソース」という形で提供されています。
数学の難しい問題を解くテスト(AIME 2024)では、正解率79.8%を記録しました。これはOpenAI o1とほぼ同じ結果です。つまり、最高レベルの性能を持ちながら、誰でも使いやすい価格で提供されているのがDeepSeek R1の大きな特徴です。
DeepSeek R1でできること
DeepSeek R1には、他のAIにはない便利な機能がたくさんあります。主な機能を5つ紹介します。
1. 思考過程が見える「チェーンオブソート」
DeepSeek R1は、答えを出すまでの考え方を順番に表示してくれます。例えば数学の問題なら「まずこの式を計算して、次にこの数値を使って…」という具合に、AIがどう考えたのかが分かります。これを「チェーンオブソート(思考の連鎖)」と呼びます。
2. 数学・論理問題の解決
複雑な数式や論理パズルを、ステップごとに丁寧に解いてくれます。宿題の難しい数学問題や、頭の体操になる論理クイズも得意です。計算ミスが少なく、説明も分かりやすいのが特徴です。
3. プログラミングコードの生成・修正
プログラミングのコード(プログラムの文字列)を書いたり、間違いを直したりできます。「こんな機能が欲しい」と伝えれば、実際に動くコードを作ってくれます。プログラミング初心者の学習にも役立ちます。
4. 日本語での質問・回答
日本語にも対応しているので、英語が苦手でも安心して使えます。ただし、元々は中国語と英語で学習されたAIなので、日本語の自然さは完璧ではありません。それでも普通の会話や質問には十分対応できます。
5. 長い文章の理解・要約
DeepSeek R1は、一度に66,000文字分の情報を覚えられます。これは本1冊分に相当する量です。長い文章を読んで要点をまとめたり、たくさんの情報から必要な部分を探し出したりできます。
DeepSeek R1の使い方
DeepSeek R1を使い始めるのはとても簡単です。初心者向けに5つのステップで説明します。
ステップ1:公式サイトにアクセス
インターネットブラウザ(ChromeやSafariなど)で「chat.deepseek.com」にアクセスします。これがDeepSeek R1のチャット画面です。
ステップ2:アカウントを作成
初めて使う場合は、無料アカウントを作ります。メールアドレスを入力して、確認メールに書かれた手順に従えば完了です。難しい設定は必要ありません。
ステップ3:モデルを選択
ログインすると、いくつかのAIモデルが選べます。「DeepSeek R1」を選択してください。推論が必要な難しい問題を解くときはR1、普通の会話なら「V3」でも大丈夫です。
ステップ4:質問を入力
画面下の入力欄に、聞きたいことを日本語で入力します。例えば「三角形の面積の求め方を教えて」や「Pythonで計算機を作るコードを書いて」など、自由に質問できます。
ステップ5:回答を確認
AIが考えた過程と答えを表示してくれます。思考の過程が長い場合は、途中経過も見られます。分からない部分があれば、さらに質問を続けることもできます。
DeepSeek R1のメリット・デメリット
どんなツールにも良い点と注意点があります。DeepSeek R1も例外ではありません。
メリット
- 圧倒的なコストパフォーマンス:無料で使えるWeb版があり、API(プログラムから使う方法)も他のAIの約96%安い価格です。
- 思考過程が見える:AIがどう考えて答えを出したのか分かるので、学習に役立ちます。間違いがあっても、どこで間違えたか追跡できます。
- 高い推論能力:数学、プログラミング、論理パズルなど、じっくり考える必要がある問題に強いです。
- オープンソース:プログラムが公開されているので、研究者や開発者が自由に改良できます。
デメリット
- 創作や雑談は苦手:小説を書いたり、楽しい会話をしたりする能力は、ChatGPTやClaudeに劣ります。推論に特化しているためです。
- 日本語が完璧ではない:中国語と英語で主に学習されたため、日本語の微妙なニュアンスや自然な表現は苦手な場合があります。
- トークン消費が多い:思考過程を全て表示するため、文字数が多くなります。API利用の場合、出力トークン(文字数の単位)が増えるので、少し費用が高くなることがあります。
- 回答に時間がかかる:じっくり考えるタイプのAIなので、簡単な質問でも少し待つ必要があります。
DeepSeek R1はこんな人におすすめ
DeepSeek R1は、特に以下のような人に向いています。
- 数学や理科の勉強をしている学生:難しい問題の解き方を、ステップごとに教えてくれます。解答だけでなく考え方も学べるので、実力アップにつながります。
- プログラミングを学んでいる人:コードの書き方や、エラーの直し方を丁寧に説明してくれます。初心者でも分かりやすい解説が魅力です。
- AIの費用を抑えたい人:無料で使えるWeb版があり、有料のAPI版も非常に安いです。たくさん使っても財布に優しいです。
- AIの仕組みを理解したい人:思考過程が見えるので、AIがどのように答えを導き出すのか学べます。AI技術に興味がある人にぴったりです。
- 論理的な問題解決が必要な人:ビジネスの課題分析や、複雑な計画立案など、論理的に考える必要がある場面で力を発揮します。
まとめ
DeepSeek R1は、高性能で低価格な推論型AIです。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- DeepSeek R1は、OpenAI o1と同等の性能を持つ推論特化型のAI
- 無料のWeb版と、格安のAPI版があり、コストパフォーマンスが抜群
- 思考過程が見えるので、学習や理解を深めるのに最適
- 数学、プログラミング、論理問題の解決が得意
- 日本語対応だが、創作や雑談は他のAIに劣る
- 学生、プログラミング学習者、費用を抑えたい人におすすめ
DeepSeek R1は、AIの民主化(誰でも使えるようにすること)を大きく前進させた画期的なツールです。無料で試せるので、まずは公式サイト(chat.deepseek.com)にアクセスして、実際に使ってみてはいかがでしょうか。

