Anthropic東京カンファ6/10開催|Claude開発陣4人が初登壇

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

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  • Anthropicが「Code with Claude Tokyo」を6月10日に開催。アジア初の公式開発者カンファレンスです
  • Claude PlatformとClaude Codeの責任者ら4人のプロダクト統括が初来日し、最新機能を披露します
  • 会場参加は締切済み。オンライン配信は申込受付中で、英日同時通訳もあります
  • freee・SHIFT AIなど日本企業も登壇。Claude導入の現場知見が共有されます
  • 東京オフィス開設から約8ヶ月。NEC・アクセンチュア・NRIとの相次ぐ協業の集大成イベントです

「AnthropicがついにAsiaに本気を出した」——そう感じる人が増えています。6月10日(水)、Anthropicは「Code with Claude Tokyo」を東京で開催します。サンフランシスコ・ロンドンに続く3都市目で、アジアでは初めての公式開発者カンファレンスです。何が発表され、何が日本市場にとって意味を持つのか、開催8日前のいま整理しておきましょう。

6月10日「Code with Claude Tokyo」とは

まずはイベントの基本情報を押さえます。

開催概要(日時・場所・形式)

開催日: 2026年6月10日(水)

会場: 東京(具体の住所は招待者にのみ通知)

形式: 対面 + オンライン配信のハイブリッド。参加費は無料です。

対面参加の応募はすでに締め切られています。選考結果は2026年4月初旬に当選者へメール通知されました。

一方、オンライン配信は今からでも登録可能です。公式のclaude.com/code-with-claude/tokyoから事前登録すると、ライブ配信URLが届きます。配信は英語が中心ですが、日本語の同時通訳が用意されます。

3つのトラック構成

セッションは大きく3トラックに分かれます。

  • Research: Claudeの研究最前線。Constitutional AI(憲法AI)の最新動向
  • Claude Platform: 法人向けのClaude統合・運用設計
  • Claude Code: 開発者向けコーディング機能の深掘り

注目は午前9時からの「プロダクトキーノート」です。ここで新機能の発表が想定されています。

さらに翌6月11日には招待制の「Code with Claude: Extended」が開かれます。こちらは独立系開発者・アーリーステージのファウンダー専用で、ハンズオン中心の構成です。

Anthropic Claude開発陣が登壇 — 注目スピーカー

このカンファレンスの最大の見どころは、Anthropic本社のプロダクト責任者が一気に来日する点です。発表されている主な登壇者は次の通りです。

  • Angela Jiang氏 — Head of Product, Claude Platform
  • Cat Wu氏 — Head of Product, Claude Code
  • Dianne Penn氏 — Head of Product, Research
  • Katelyn Lesse氏 — Head of Engineering, Claude Platform

つまりプラットフォーム・コード・研究の3本柱の責任者がすべて揃います。

普段の発表会では聞けない、設計思想や次のロードマップが直接語られる可能性が高い顔ぶれです。

新機能の予想として注目されているのが「Routines(複数ステップの自動実行)」、「Multi-Agent Orchestration(複数エージェント協調)」、そして「Code Review(コードレビュー自動化)」の3つです。いずれもClaude Code領域の進化を示すキーワードと見られています。

日本企業はこう活用している — freeeが登壇する理由

日本側の登壇企業として確実に発表されているのがfreeeです。CAIOの横路氏が登壇し、テーマは「AI時代のSaaSに求められる要件と、freeeが目指す次のステージ」。同社はClaudeとAWSを組み合わせ、バックオフィス業務のAIエージェント開発を進めています。

SHIFT AI代表の木内翔大氏も参加を明らかにしています。スタートアップから大企業まで、現場で実装する側の視点が共有されることになります。

日本企業のClaude活用は、想像以上に進んでいます。具体例を3つ見てみましょう。

① 楽天グループ: 社内開発でClaude Codeを採用し、開発時間を最大80%削減したと公表しています。エンジニアがコードを書く時間そのものを縮め、設計やレビューに時間を振り向けるアプローチです。

② パナソニックグループ: 全社的にClaudeの導入を進め、社員向けのAIアシスタントとして展開しています。

③ 野村総合研究所(NRI): 2026年1月にAnthropicとのパートナーシップを拡大。日本の金融機関・公共セクター向けにClaude導入支援サービスを始めています。

「海外のAIだから日本企業には合わないのでは?」と思ったことはありませんか。実態はその逆で、すでに数百社の日本企業がClaudeを業務に組み込んでいます。

アジア初開催の意味 — Anthropic日本戦略の本気度

なぜ東京なのか。背景を整理すると、戦略の輪郭がはっきり見えてきます。

東京オフィスから半年で「本丸イベント」へ

Anthropicは2025年10月29日に東京オフィスを開設しました。アジア太平洋地域では最初の拠点です。同日、CEOのダリオ・アモデイ氏は高市総理と面会し、日本AIセーフティ・インスティテュートとの研究・評価協力に関する覚書にも署名しています。

オフィス開設から約8ヶ月。今回のカンファレンスは、本社プロダクト陣を引き連れての「本格的なエンタープライズ攻勢の象徴」と位置づけられます。

NEC・アクセンチュア・NRIとの相次ぐ協業

2026年に入ってからの日本での動きは、目を見張るスピードです。

  • 2026年1月: NRIがAnthropicとのパートナーシップを拡大
  • 2026年4月23日: NECがエンタープライズAI分野で戦略的協業を発表(日本初のグローバルパートナー)
  • 2026年5月1日: アクセンチュアが日本国内にAnthropic Business Groupを設立

これだけのアライアンスを半年で積み上げてきた末の東京カンファレンスです。「日本市場でのインフラを整えた上で、開発者コミュニティを一気に巻き込みに来る」という流れがはっきり読み取れます。

Google・OpenAI 競合との比較

同じ時期、生成AIの巨人たちも日本で動いています。ここで「どこが違うのか」を整理しておきましょう。

イベント主催日本での主な発表機会特徴
Code with Claude TokyoAnthropic6月10日(独自カンファ)本社プロダクト責任者4名が来日。Claude Code中心
Google Cloud Next TokyoGoogle毎年8月開催の大規模カンファGemini・Vertex AI中心。クラウド統合
AWS Summit JapanAWS6月25-26日(Anthropicも展開)マルチモデル戦略の総合展示
OpenAIOpenAI日本独自カンファは未開催東京拠点はあるが大規模カンファは未実施

つまりAnthropicは、「日本独自で開発者向けカンファレンスを開いた初の海外大手AI企業」になります。OpenAIに先んじて、開発者コミュニティの心を掴みに来ているわけです。

ちなみに同じ6月にはAWS Summit Japan(6月25-26日)も控えており、freee横路氏は両方に登壇します。日本のAI実装現場が一気に動く月になりそうです。

日本市場への影響 — 経営者と開発者が今知るべきこと

このカンファレンスは、立場によって見るべきポイントが違います。

経営者・事業責任者にとって: 「Claude Platform」トラックは法人導入の最新ベストプラクティスがまとまる場です。NEC・アクセンチュア・NRIが揃って動いているということは、SI(システムインテグレーション)市場のパートナー選定基準がClaude対応へ一気にシフトする可能性があります。

エンジニア・開発者にとって: 注目は「Claude Code」トラックです。コーディング作業の自動化は、楽天が80%削減を達成しているように、業務時間そのものを変えるレベルに到達しています。新機能Routines・Multi-Agent Orchestrationが正式発表されれば、開発フロー全体の見直しが必要になります。

スタートアップにとって: 6月11日のExtended Tokyoは招待制ですが、Anthropic側はファウンダーコミュニティとの直接接点を持ちたい意図が見えます。投資・パートナーシップの新しい受け皿になり得ます。

日本の生成AI市場は、半年前まで「米国の動きを後追いで眺める」段階でした。今回のカンファレンスを起点に、本社プロダクト陣と日本ユーザーが同じ部屋で会話する段階へ移行します

視聴方法と参加のコツ

会場参加が無理でも、オンライン視聴で十分価値があります。準備のポイントは3つです。

① 事前登録は早めにclaude.com/code-with-claude/tokyoから「Register for Livestream」へ進み、メールアドレスを登録します。当日URLがメールで届きます。

② 注目は午前のキーノート。新機能発表はここで行われる可能性が最も高いです。日本時間9時開始想定(公式の正式タイムテーブル待ち)。

③ 同時通訳の活用。英語が苦手でも問題ありません。配信内で日英の同時通訳が選択できます。録画は7〜10日後にAnthropic公式チャンネルへ公開される見込みです。

事前にClaude Codeを触っておくと、新機能の意味がぐっと掴みやすくなります。無料プランでも基本機能は試せます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 対面参加はもう不可能ですか?

A. 一般応募は2026年4月初旬に締め切られ、選考結果も通知済みです。キャンセル待ちの仕組みは公表されていません。ただし6月11日のExtended Tokyoの追加応募が出る可能性は残っています。

Q2. オンライン視聴に費用はかかりますか?

A. 無料です。事前登録のみ必要で、メールアドレスを送るだけで完了します。

Q3. 日本語の発表は何割くらいですか?

A. メインは英語ですが、すべてのセッションに日英の同時通訳が付きます。一部ワークショップは日本語で進行する予定です。

Q4. 新機能の発表は本当にあるのですか?

A. サンフランシスコ・ロンドン両都市のキーノートでは大型発表が行われたため、東京でも何らかの新機能発表が想定されます。Routines・Multi-Agent Orchestration・Code Reviewが有力候補です。

Q5. 録画は後から見られますか?

A. キーノートを含む主要セッションはイベント後7〜10日でAnthropic公式チャンネルに公開される見込みです。

まとめ

Code with Claude Tokyoは、単なる開発者イベントではありません。Anthropic日本戦略の集大成です。

  • 6月10日(水)開催。Anthropic本社のプロダクト責任者4名が初来日
  • Research・Claude Platform・Claude Codeの3トラックで新機能発表が予想される
  • freee CAIO横路氏ら日本企業も登壇。実装現場の知見が共有される
  • 東京オフィス開設から約8ヶ月、NEC・アクセンチュア・NRIとの協業の延長線上にある「本丸イベント」
  • 会場参加は締切済み、オンライン配信は今からでも事前登録すれば視聴可能

まずはオンライン視聴を事前登録し、当日の発表を一次情報で押さえることをおすすめします。

参考文献

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