- シャープがテレビ向けサービス「AQUOS AI」を2026年5月23日開始
- 動くAIキャラ「大輝」「あゆみ」と声で会話できる、市販テレビで業界初
- 「トーク」は月50回まで無料。有料は月495円〜1,980円
- 65V型は等身大サイズで表示。家族でテレビを囲む新体験
- スマホ・スピーカーに続くAIの新しい入り口がリビングに登場
「AIと話す」のは、スマホやスマートスピーカーの中だけの話でした。それが、リビングの大画面テレビに広がります。シャープが業界初の試みに踏み込みました。テレビが本当に「家族の一員」になるのか。発表内容を、やさしく整理します。
AQUOS AIとは|テレビでAIキャラと話せる業界初サービス
一言でいうと「テレビが話し相手になる」
AQUOS AI(アクオス・エーアイ)は、シャープのテレビ「AQUOS」の画面にAIキャラクターを映し、声で会話できる新サービスです。
ふつうのテレビは、番組を映すだけの機械です。AQUOS AIは違います。
画面に出てきたキャラに話しかけると、声で返事をしてくれます。日々の出来事や、ふと思いついた疑問の相談相手になります。
シャープによると、国内の市販テレビで動くキャラクターと会話できる生成AIサービスは業界初です。
「生成AI」とは、人間のように文章や言葉を作り出すAIのこと。ChatGPTと同じ仲間の技術を、テレビの中に入れたイメージです。
発表日とサービス開始日
シャープがAQUOS AIを発表したのは2026年5月14日です。
サービスの提供開始は2026年5月23日。発表からわずか9日後のスタートです。
ちょうど「AQUOS」ブランドは25周年。その記念モデルとあわせて投入されます。
AIキャラ「大輝」と「あゆみ」
会話の相手は2人のキャラから選べます。男性の「大輝(だいき)」と、女性の「あゆみ」です。
気分や好みに合わせて、話しやすいほうを選ぶ仕組みです。毎日顔を合わせる相手だからこそ、選べるのは安心感につながります。
3つの機能|トーク・番組おすすめ・使い方ヘルプ
トーク|雑談から相談まで
中心となる機能が「トーク」です。テーマは自由。今日あったこと、気になるニュース、ちょっとした悩みまで話せます。
一人暮らしの高齢のお母さんが、夕方ふとテレビに「今日は寒かったね」と話しかける。そんな使い方が想像できます。
番組おすすめ|気分で選んでくれる
「番組おすすめ」は、見たいものを探す手伝いをします。
週末、家族でリビングに集まったとき。「笑いたい」「リラックスしたい」と気分を伝えると、キャラが会話しながら意図をくみ取り、ぴったりのコンテンツを提案します。
使い方ヘルプ|操作の疑問に答える
「使い方ヘルプ」は、テレビ操作の相談役です。
「録画ってどうやるの?」と聞けば、その場で答えてくれます。説明書を探す手間が減ります。機械が苦手な家族には心強い機能です。
料金プランを整理|月50回まで無料
3つのプラン
気になる料金です。料金がかかるのは「トーク」だけ。「番組おすすめ」と「使い方ヘルプ」は無料で使えます。
トークのプランは3段階です。
- フリー:月50回まで、無料
- ノーマル:月400回まで、月額495円
- ゴールド:月1,600回まで、月額1,980円
無料で足りる?有料の価値は?
月50回の無料枠は、1日あたり1〜2回ペース。毎日ちょっと話す程度なら、無料で十分試せます。
毎日じっくり会話したい人には、月400回の「ノーマル」が現実的です。月495円なら、缶コーヒー数本分の感覚です。
つまり「まず無料で試し、気に入れば有料へ」という、入りやすい設計だとわかります。
65型なら”等身大”|家族で囲む新体験
大画面に等身大のキャラ
注目したいのが画面サイズです。65V型では、キャラが等身大に近いサイズで映ります。
スマホの小さな画面で話すのとは、印象がまったく違います。目の前に人がいるような感覚で、家族みんなでテレビを囲んで会話できます。
共働き家庭の子どもが、学校から帰ってテレビのキャラに「今日ね…」と話す。そんな日常が生まれるかもしれません。
対応テレビと使い始め方
対応するのは新しいハイエンド機種です。AQUOS XLEDのX9A・X7Aライン、AQUOS OLEDのS9A・S7Aラインから始まり、順次拡大予定です。
使うには、シャープのアカウントサービス「COCORO MEMBERS」への事前登録が必要です。
会話を始めるとき、「過去の会話を含める」か「新規で始める」かを選べます。前の話を覚えていてくれる設定にできるのが特徴です。
他社テレビのAIと何が違う?
これまでは「操作のためのAI」だった
実は、テレビにAIが入るのは新しい話ではありません。違いは「何のためのAIか」です。
これまでの主役は、音声で操作するアシスタントでした。代表例を整理します。
- LG(AI ThinQ):声でチャンネル変更や音量調整、アプリ起動ができる
- サムスン(Bixby):音声でテレビ操作。スマホとの連携が得意
- パナソニック(ビエラ):独自の音声操作に加え、GoogleアシスタントやAlexaにも対応
- シャープ(AQUOS AI):操作だけでなく「動くキャラと雑談・相談」ができる
差は「道具」か「相手」か
他社のAIは、テレビを便利に動かす「道具」です。「チャンネル変えて」に応えるのが仕事です。
AQUOS AIは、そこから一歩進んで「話し相手」を目指しています。雑談ができ、気持ちに寄り添う。ここが業界初とされる理由です。
整理すると、目的(操作か会話か)、表示(音声だけかキャラが映るか)の2点が、これまでとの分かれ目です。
日本市場への影響|AIの新しい入り口
スマホ・スピーカーに続く第3の接点
私たちがAIに触れる窓口は、これまでスマホとスマートスピーカーが中心でした。そこにテレビが加わります。
テレビは日本の家庭の中心にある家電です。AIに触れる入り口が、リビングの真ん中に置かれる意味は小さくありません。
スマホを使わない層にもAIが届く
大きいのは、スマホやパソコンを使わない人にもAIが届く点です。
とくに高齢の世代にとって、テレビは一番身近な機械です。リモコンで話しかけるだけなら、難しい操作はいりません。AIの利用者層が、一気に広がる可能性があります。
家電メーカーの「囲い込み」競争へ
背景には、AIの入り口を押さえる競争があります。スマホはGoogleやApple、スピーカーはAmazonが強い分野です。
テレビは、まだ対話AIの空白地帯でした。シャープが先手を打った形です。今後、ソニーやパナソニックなど他社が追随するかが、次の見どころになります。
よくある質問(FAQ)
Q. 今持っているテレビでも使えますか?
A. いいえ。対応する新しい機種が必要です。
まずはAQUOS XLEDのX9A・X7Aライン、AQUOS OLEDのS9A・S7Aラインが対象です。対応機種は順次拡大予定とされています。
Q. 完全に無料で使えますか?
A. 「番組おすすめ」と「使い方ヘルプ」は無料です。会話の「トーク」は月50回まで無料です。
それ以上話したい場合は、月額495円または1,980円の有料プランになります。
Q. 子どもや高齢の家族でも使えますか?
A. はい。リモコンで話しかけるだけなので、難しい操作は不要です。
65V型なら等身大に近いサイズで映るため、家族みんなで一緒に楽しめる設計です。
Q. 会話の内容はどう扱われますか?
A. 利用には「COCORO MEMBERS」への登録が必要で、過去の会話を引き継ぐ設定も選べます。
会話データの詳しい扱いは、利用前に必ず最新の公式説明を確認してください。
Q. なぜシャープは今これを出したのですか?
A. AIの入り口を押さえる競争と、AQUOS25周年の節目が重なったためと見られます。
スマホやスピーカーが各社に押さえられる中、テレビは数少ない空白地帯でした。そこへ先手を打った形です。
まとめ
- シャープがAQUOS AIを2026年5月23日開始(発表は5月14日)
- 動くキャラ「大輝」「あゆみ」と会話できる、市販テレビで業界初
- 機能はトーク・番組おすすめ・使い方ヘルプの3つ
- トークは月50回まで無料、有料は月495円〜1,980円
- 65V型は等身大表示。対応はXLED・OLEDの新ハイエンド機種
- スマホ・スピーカーに続くAIの新しい入り口がリビングへ
次のアクション:テレビの買い替えを考えているなら、対応機種かどうかを店頭やシャープ公式サイトで確認しましょう。まずは月50回の無料枠で「テレビと話す」感覚を体験してみるのが、賢い始め方です。

