- Googleが画像生成AI「Nano Banana 2.1」を2026年10月6日に公開
- API料金は1K画像で0.0336ドル(約5円)に。前モデルの約半額
- 14枚の参考画像、最大4K出力、最大4人・10個の被写体の一貫性に対応
- 入力料金は逆に3倍の値上げ。使い方しだいで総額が変わる
- 前モデルは10月29日に終了と報じられており、乗り換えの準備が必要
画像生成AIを仕事で使っていて、「1枚あたりの料金がもう少し安ければ」と思ったことはありませんか?Googleの新モデル「Nano Banana 2.1」は、その悩みにまっすぐ答える更新です。この記事では、何が変わったのか、料金はいくらになったのか、乗り換えで気をつける点を整理します。
Nano Banana 2.1とは?公開の概要
Nano Banana 2.1は、文章から画像を作ったり、既存の画像を編集したりできるGoogleの画像生成AIです。ITmedia NEWSによると、公開は現地時間の2026年10月6日です。
Googleは、Nano Banana 2をすべての面で上回ると説明しています。特に伸びたのは、ビジュアルデザイン、マスクベースの編集(画像の一部だけを指定して直す機能)、被写体の一貫性(同じ人物や物を別の絵でも同じ見た目に保つ力)です。
提供先は幅広く、Geminiアプリ、Google検索のAIモード、Google AI Studio、Flow、Stitch、Google広告、Gemini Enterprise Platformで順次使えるようになります。
何が進化した?5つのポイント
最大14枚の画像を渡せて、4K出力に対応
Android Authorityによると、最大14枚の参考画像を1回の指示にまとめて渡せます。出力は最大4Kです。
横長の画像で出やすかった、模様がつなぎ目のように繰り返されてしまう不具合(タイリングアーティファクト)も直ったそうです。テキストやインフォグラフィックの描画精度も上がりました。
人物と物の一貫性
一貫性を保てる数は、人物が最大4人、物が最大10個です。同じキャラクターで絵を何枚も作るときや、商品写真の背景だけを差し替えるときに役立ちます。
編集を何回くり返しても元の見た目が崩れにくくなった点も、改善として挙げられています。
性能スコアは1050に
Googleの社内評価では、画像生成の総合スコアがNano Banana 2の990から1050に上がりました。Decryptは、事実の正確さを測る指標も0.179から0.521に伸びたと伝えています。
ただしこれはGoogle自身の測定です。第三者の評価は、後ほど競合比較のところで触れます。
API料金は約半額に
開発者にとって一番の注目点は料金です。画像1枚あたりの出力価格は次のとおりです。
- 1K(1024×1024ピクセル):0.0336ドル(Nano Banana 2は0.067ドル)
- 2K(2048×2048ピクセル):0.0504ドル
- 4K(4096×4096ピクセル):0.0756ドル(Nano Banana 2は0.151ドル)
1ドル150円で計算すると、1K画像は1枚約5円。1000枚作っても約5000円ほどで済みます。バッチ処理(まとめて依頼する方式)を使うと、さらに50%安くなると伝えられています。
たとえばネットショップを運営する人が、毎月3000点の商品画像を作る場面を考えてみましょう。1K画像なら料金は月に約100ドル。以前は約200ドルかかっていた計算です。
ただし入力料金は3倍に
注意したいのは、入力側の料金です。100万トークン(AIが読む文字の単位)あたり、0.50ドルから1.50ドルへ上がりました。
テキストと思考の出力は7.50ドル、画像出力は30ドルです。参考画像を何枚も渡して長い指示を出す使い方だと、「半額」ほどは安くならないかもしれません。
競合サービスとの比較
第三者の評価はどうでしょうか。CellCogの解説によると、画像AIの比較サイトArenaで、Nano Banana 2.1は文章から画像を作る部門で5位(1328点)、画像編集部門で6位(1428点)でした。いずれも暫定の順位です。
首位は両部門ともGPT Image 2.5 Sunburstで、1425点と1524点とされています。価格面では、GPT Image 2.5が1枚あたり0.013ドルから0.053ドルと紹介されています。
つまりNano Banana 2.1は、Googleの中では大きく値下がりしました。それでも、品質の順位や値段で他社の最上位に並んだとは言いにくい状況です。用途に合わせて選ぶ必要があります。
- Nano Banana 2.1:参考画像14枚、一貫性、Google検索との連携が強み
- Nano Banana Pro:以前の高品質版。1K・2Kで0.134ドルと、2.1よりかなり高い
- GPT Image 2.5:Arenaで首位。料金は画質設定によって幅がある
日本のユーザーや企業への影響
ITmedia NEWSの記事には、日本国内の提供開始日は書かれていません。ただ、今回の対象にはGeminiアプリや開発者向けのAI Studioが含まれます。日本の開発者も、APIを通じて試せる可能性が高いと考えられます。
日本企業にとって大きいのは、Google広告への組み込みです。バナー広告の素材を作る手間が減る可能性があります。
また、日本語の文字を画像の中にきれいに入れたい場面でも、テキスト描画の改善は役立ちそうです。ただし日本語での精度は、公開された情報だけでは確認できていません。実際の業務で使う前に、小さく試すのが安全です。
個人のクリエイターにとっては、キャラクターの一貫性の向上がありがたい点です。ある同人作家が、同じ主人公で4コマ漫画の各コマを描き分ける場面を想像してみてください。顔や服装がコマごとに変わってしまうと、読者は混乱します。一貫性が上がれば、その手直しの手間が減ります。
乗り換えで気をつけること
CellCogの解説では、Nano Banana 2は2026年10月29日に終了し、新しいモデルID「gemini-nano-banana-2.1」への移行が必要とのことです。この終了日は、確認できた範囲では1つの情報源だけです。Googleの公式案内で必ず確かめてください。
もし本当にその日で止まるなら、残りは約3週間です。アプリに旧モデルを組み込んでいる人は、早めにテスト環境で動作を確かめておきましょう。
見た目の変化にも注意が必要です。同じ指示文でも、仕上がりの雰囲気が変わる可能性があります。ブランドの画像ルールが厳しい会社は、出力を見比べてから切り替えるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. Nano Banana 2.1はいつ公開されましたか?
A. 現地時間の2026年10月6日です。Geminiアプリなどで順次使えるようになっています。
Q. 料金は本当に半額になりましたか?
A. 画像の出力料金は約半額です。1K画像で0.067ドルから0.0336ドルになりました。ただし入力料金は0.50ドルから1.50ドルに上がっています。
Q. 参考画像は何枚まで使えますか?
A. 最大14枚です。一貫性を保てるのは、人物が最大4人、物が最大10個とされています。
Q. 無料で使えますか?
A. 無料枠の有無は、今回確認した記事では明記されていませんでした。Geminiアプリの利用条件は、公式の案内で確認してください。
Q. 旧モデルのNano Banana 2はいつまで使えますか?
A. 10月29日に終了すると報じられています。ただし情報源は限られるため、公式発表の確認をおすすめします。
まとめ
- Nano Banana 2.1は2026年10月6日に公開された
- 1K画像のAPI料金は0.0336ドルで、前モデルの約半額
- 入力料金は0.50ドルから1.50ドルへ3倍になった
- 参考画像14枚、最大4K、人物4人と物10個の一貫性に対応
- Arenaでは5位と6位で、首位はGPT Image 2.5
まずは自分の使い方で入力と出力の料金を計算し、旧モデルの終了日までにテストを済ませましょう。
参考文献
- Google、画像生成AI「Nano Banana 2.1」を公開 APIの画像出力料金はNano Banana 2の約半額に(ITmedia NEWS)
- Google Launches Nano Banana 2.1: Better Than Its Predecessor at Half the Price(Decrypt)
- Google’s latest version of Nano Banana ups the visual quality and consistency(Android Authority)
- Nano Banana 2.1: Price, Arena Rank and What Changed(CellCog)
- Google unveils Nano Banana 2(Design Compass)
