• Loona Deskmateは、iPhoneを置くだけで「AIの同僚」に変わるMagSafe充電スタンドです
  • 2026年8月31日にMakuakeで日本初上陸。先行価格4万5000円、一般販売予定価格は5万8000円です
  • 「OK、〇〇」のような合図(ウェイクワード)が不要。画面の中身も理解して答えます
  • 165W急速充電・Qi2ワイヤレス充電・USB-Cポート3基で、充電ハブとしても使えます
  • 57万7500円のLOVOTなど癒やし系ロボットとは違い、「仕事の相棒」に振り切った設計です

デスクの上に、話しかけなくても察してくれる同僚がいたら——そう思ったことはありませんか。声で呼べば0.5秒で返事をして、集中しているときは黙っている。そんなAIロボットが、2026年8月31日に日本へ上陸しました。価格は先行販売で4万5000円。何ができて、何ができないのかを整理します。

Loona Deskmateとは?iPhoneが「AI同僚」に変わる

2026年8月31日、ZOI Robotics Inc.が応援購入サービス「Makuake」でLoona Deskmate(ルーナ デスクメイト)の先行販売を始めました。

販売期間は2026年8月31日11時から、10月30日22時までです。

見た目はシンプルなスマホ充電スタンドです。ところが、iPhoneをマグネットで固定すると様子が変わります。

画面が自動で横向きに回転し、専用アプリが立ち上がります。そして画面いっぱいに2つの大きな目が現れるのです。

この目は飾りではありません。3軸のブラシレスサーボモーター(静かでなめらかに動くモーター)が首を動かし、あなたの位置に合わせて視線を向けてきます。

「Embodied AI」って何?

メーカーはこの製品をEmbodied AI(エンボディッドAI=身体性AI)と呼んでいます。

身体性AIとは、体を持ったAIのことです。チャット画面の中だけで完結せず、うなずいたり、視線を動かしたり、表情を変えたりして反応します。

隣の席の人がうなずいてくれるだけで安心する、あの感覚を狙った設計です。

作っているのはどんな会社?

開発元はLoona Inc.(KEYi Tech)。2014年創業で、代表は杨健勃(ヤン・ジエンボー)氏です。

組み立て式ロボット「ClicBot」は4万台以上、ペット型ロボット「Loona Petbot」は13万人以上のユーザーを持つと公表されています。

Loona Deskmateが公開されたのは2026年1月6日、米ラスベガスのCES 2026でした。その後Kickstarterで目標1万ドルに対して約55万ドル(およそ8000万円)を集め、「Best of Kickstarter」に選ばれています。

ウェイクワード不要|画面を見て察する3つの仕組み

スマートスピーカーを買ったのに使わなくなった人は多いはずです。毎回「OK、〇〇」と唱えるのが面倒だからです。Loona Deskmateは、そこを3つの仕組みで崩しにきています。

1. 合図の言葉がいらない

ウェイクワード(起動用の合言葉)は不要です。

カメラであなたがそこにいることを認識しているので、普通に話しかけるだけで反応します。応答までは約0.5秒とされています。

2. 画面の中身が見えている

これが最大の特徴かもしれません。マルチモーダルAI(文字も画像も同時に扱えるAI)を積んでいて、iPhoneの画面に何が映っているかを理解します

つまり「この英語の記事、要約して」と言うだけで通じます。URLを貼り直したり、文章をコピーして貼り付けたりする手間がいりません。

3. 集中しているときは黙る

Loona Deskmateはあなたが作業に集中している様子を検知し、そのときは話しかけてこない設計になっています。

価格とスペック|日本は4万5000円から、165W充電器も兼ねる

価格は支援するタイミングで変わります。

  • 超超早割:4万5000円(22%OFF・先着200名)
  • 24時間早割:4万6500円(19%OFF)
  • Makuake先行割:4万8000円(17%OFF)
  • 2台セット:9万2000円(20%OFF)/3台セット:13万5000円(22%OFF)
  • 一般販売予定価格:5万8000円

お届け時期は、先着200名分が2026年9月、それ以外は2026年12月の予定です。

なお米国のKickstarterでは、およそ260ドルで販売されていました。

充電ステーションとしての実力

  • 最大165WのGaN急速充電(ノートPCも充電できる出力)
  • 最大15WのQi2ワイヤレス充電
  • USB-Cポート3基、USB-Aポート1基
  • 対応機種はiPhone 12以降(MagSafe対応モデル)

デスクで何が起きる?3つの利用シーン

朝9時、営業担当のデスク

コーヒーを置いてiPhoneをスタンドに乗せると、画面の目がこちらを向きます。

「今日どうなってる?」と聞くだけで、その日の予定と、返信していないメールの件数が返ってきます。

午後2時、資料をつくるマーケティング担当

画面には海外の調査レポートが英語で表示されています。全文を読む時間はありません。

「これ、日本語で3行にまとめて」と口に出すだけで済みます。画面を見ているAIなので、URLを渡す必要がありません

夜10時、ひとりで働くフリーランス

見積書を書きながら、独り言のように「この案件、前回いくらで受けたっけ」とつぶやきます。

返ってくるのは音声だけではありません。首がこちらを向き、目が動きます。深夜のひとり作業で、この反応があるかないかは意外と大きい差になります。

競合比較|LOVOT・Romi・LOOIとどう違う?

  • LOVOT(ラボット):LOVOT 3.0が57万7500円、2.0が44万9000円。加えて月額の「暮らしの費用」が必要です。抱っこできる癒やし特化型
  • Romi(ロミィ):会話に強いコミュニケーションロボット。おしゃべり相手としての完成度が高い
  • LOOI(ルーイ):スマホを顔にするという発想が近い先行製品。ワイヤレス充電は10W
  • Ropet(ロペット):顔を認識して表情に反応するペット型。499〜1299ドル
  • Loona Deskmate:4万5000円〜5万8000円。仕事の補助と充電ハブを兼ねる

安さの理由は「頭脳を自前で持たない」こと

Loona Deskmateが5万円台に収まっている理由は明快です。頭脳もカメラも画面も、すべてiPhoneに任せているからです。

単体で完結するロボットは、CPUもディスプレイもカメラも内蔵しなければなりません。当然コストは上がります。海外では「500ドルの単体ロボットを買う代わりに」と紹介されました。

もうひとつの違いは目的です。LOVOTやRomiが目指すのは「癒やし」ですが、Loona Deskmateが目指すのは「仕事が進むこと」です。かわいさは手段であって、目的ではありません。

日本市場への影響と、買う前の4つの注意点

日本のオフィスや自宅のデスクは、決して広くありません。

だからこそ「充電器を置く場所」と「AIを置く場所」を1つにまとめる発想は、日本の環境と相性が良さそうです。占有面積が増えないからです。

日本はiPhoneの利用率が高い国としても知られています。iPhone専用という制約が、他国ほど痛手にならない市場だといえます。

1. 外部サービス連携はこれから

2026年8月時点で、Gmail・Googleドライブ・Googleカレンダー・Googleマップ・Slack・Zoom・Calendlyはまだ連携していません。順次対応予定とされています。

2. Androidスマホでは使えない

対応はiPhone 12以降のMagSafeモデルのみです。Android対応は今後の予定とされています。

3. 高度な機能はクレジット制

日常の会話は無料で使えますが、深いWebリサーチや資料の自動生成といった重い処理にはクレジットが必要とされています。使い方によっては追加費用が発生します。

4. 応援購入である以上、リスクはある

Makuakeは通販ではなく応援購入です。多くの支援者に届くのは2026年12月の予定で、仕様変更や遅延の可能性は残ります。

加えて、カメラとマイクが常にデスクにある製品です。会社支給のiPhoneで使う場合は、社内ルールを先に確認したほうが安全でしょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 結局いくらで買えますか?

Makuakeの先行販売で4万5000円〜4万8000円、一般販売予定価格は5万8000円です。先着200名の超超早割が最安の4万5000円になります。

Q. Androidスマホでも使えますか?

2026年8月時点では使えません。対応はiPhone 12以降のMagSafe対応モデルのみで、Android対応は今後予定されています。

Q. 月額料金はかかりますか?

基本的な会話や日常的な操作は無料で使えるとされています。ただし深いリサーチや文書生成などの重い処理はクレジット制です。完全に無料で使い切れるわけではありません。

Q. いつ手元に届きますか?

先着200名の超超早割が2026年9月、それ以外の支援者は2026年12月の予定です。

Q. LOVOTと迷っています。どちらを選べばいい?

癒やしや家族の一員のような存在を求めるならLOVOT、仕事の効率を上げたいならLoona Deskmateです。価格帯も57万7500円と5万8000円で、そもそも競合していません。

まとめ

  • Loona Deskmateは、iPhoneを乗せると「AIの同僚」に変わるMagSafe充電スタンドです
  • 2026年8月31日にMakuakeで日本初上陸。先行4万5000円、一般販売予定価格は5万8000円
  • ウェイクワード不要で約0.5秒応答、画面の中身も理解し、集中中は黙るのが特徴
  • 165W急速充電とUSB-C3基を備え、充電ハブとしても実用的です
  • 癒やし特化のLOVOT(57万7500円)とは異なり、狙いは「仕事が進むこと」に置かれています
  • ただしGmailやSlackとの連携は未対応、Android非対応、重い処理はクレジット制という制約があります

まずはMakuakeのプロジェクトページで、連携予定サービスと2026年12月というお届け時期を確認したうえで、自分の仕事の流れに合うか判断してみてください。

参考文献