コードを書くときに AI がサポートしてくれるツールが増えています。その中でも人気なのが JetBrains AI Assistant と GitHub Copilot です。どちらも優秀ですが、どう違うのでしょうか?この記事では、両者を徹底的に比較して、あなたに合うのはどちらかを明らかにします。
この記事でわかること
- JetBrains AI Assistant と GitHub Copilot の基本的な違い
- それぞれの料金プランと機能の詳細比較
- どんな開発者にどちらが向いているか
- 実際の使用感やパフォーマンスの差
- 2026年最新のアップデート情報
JetBrains AI AssistantとGitHub Copilotの基本情報
JetBrains AI Assistant は、IntelliJ IDEA や PyCharm といった JetBrains 製の開発環境(IDE)専用の AI アシスタントです。2026年6月には自律的にコードを書く「Junie Agent」が正式リリースされ、プロジェクト全体を理解してコードを提案する力が強化されました。JetBrains の IDE を使っている人にとっては、IDE との統合が深く、プロジェクトの構造を完全に把握した上でサポートしてくれます。
一方、GitHub Copilot は GitHub が提供する AI コーディング支援ツールで、VS Code をはじめ多くのエディタに対応しています。2000万人以上が利用する世界最大級のユーザーベースを持ち、2026年6月からは従量課金制(クレジット方式)に変更されました。幅広い開発環境で使えるのが最大の特徴です。
機能比較表
| 機能 | JetBrains AI Assistant | GitHub Copilot |
|---|---|---|
| 対応エディタ | JetBrains IDE 専用(IntelliJ、PyCharm など) | VS Code、JetBrains、Vim など幅広く対応 |
| コード補完 | ○(コンテキストアウェア) | ○(無制限・高速500ms未満) |
| AI チャット | ○ | ○ |
| 自律エージェント | ○(Junie Agent、Claude Agent) | ○(Agent Mode) |
| テスト生成 | ○ | ○ |
| コミットメッセージ生成 | ○ | ○ |
| マルチファイル編集 | ○(Junie が得意) | ○ |
| ターミナル操作 | △ | ○(Copilot CLI) |
| 無料プラン | ○(3クレジット/月) | ○(制限あり) |
料金・プラン比較
JetBrains AI Assistant は、AI Free(無料、月3クレジット)、AI Pro(個人10ドル/月、ビジネス20ドル/月)、AI Ultimate(個人30ドル/月、ビジネス60ドル/月)の3段階です。注意点として、JetBrains の IDE ライセンスとは別料金なので、両方が必要になります。ただし All Products Pack(年289ドル)を持っていれば AI Pro が無料で使えるので、すでに JetBrains ユーザーならお得です。
GitHub Copilot は、Free(無料)、Pro(10ドル/月)、Pro+(39ドル/月)、Max(100ドル/月)があり、企業向けには Business(19ドル/ユーザー/月)と Enterprise(39ドル/ユーザー/月)もあります。2026年6月からクレジット制になり、Pro なら月15ドル分、Pro+ なら70ドル分のクレジットが含まれます。コード補完は無制限ですが、チャットやエージェント機能はクレジットを消費します。
得意なユースケースの違い
JetBrains AI Assistant が得意なのは、Java や Kotlin といった JetBrains が強い言語での開発です。特に大規模プロジェクトでのリファクタリング(コードの書き直し)では、Junie Agent が複数ファイルにまたがる変更を自動で提案してくれます。SWE-bench Verified というベンチマークでは53.6%のスコアを記録し、高い精度を示しています。IDE との統合が深いため、プロジェクト構造を理解した提案が受けられます。
GitHub Copilot は、幅広い言語と環境に対応しているのが強みです。VS Code で Web 開発をする人、Python でデータ分析をする人、どんな環境でも使えます。また IP 補償(知的財産保護)がビジネスプランで付くので、企業での導入がしやすいです。エージェント機能ではブランチ作成やプルリクエスト作成まで自動化でき、GitHub との連携も抜群です。
実際の使用感の違い
JetBrains AI Assistant を使うと、IDE がもともと持っている機能(コード検査やリファクタリング提案)と AI が自然に融合している感覚があります。プロジェクト全体の文脈を理解してくれるので、単なる補完ではなく、設計思想に沿った提案が得られます。ただし JetBrains IDE 以外では使えないので、複数のエディタを使い分ける人には不便かもしれません。
GitHub Copilot は、反応速度が速く(500ミリ秒未満)、どのエディタでもほぼ同じ体験ができるのが魅力です。コード補完は無制限なので、どんどん書いても料金を気にする必要がありません。2000万人以上のユーザーが使っているため、コミュニティの情報も豊富で、困ったときに解決策が見つかりやすいです。ただし JetBrains IDE では統合の深さが JetBrains AI には及びません。
結論:あなたが選ぶべきはどっち?
JetBrains AI Assistant を選ぶべき人
- IntelliJ IDEA や PyCharm などの JetBrains IDE を主に使っている
- Java や Kotlin での開発が中心
- すでに JetBrains の All Products Pack を契約している(AI Pro が無料)
- 大規模プロジェクトでのリファクタリングが多い
- IDE との深い統合を重視する
GitHub Copilot を選ぶべき人
- VS Code やその他複数のエディタを使っている
- 幅広い言語やフレームワークで開発する
- チームや企業での導入を検討している(IP 補償が必要)
- GitHub との連携を重視する(プルリクエスト自動化など)
- 最大手のユーザーベースと情報量を活用したい
どちらも優秀なツールですが、方向性が異なります。JetBrains エコシステムに深く根ざしているなら JetBrains AI Assistant、柔軟性と幅広さを求めるなら GitHub Copilot がおすすめです。無料プランも両方あるので、まずは試してみて自分の開発スタイルに合う方を選ぶのが一番確実です。
まとめ
- JetBrains AI は JetBrains IDE 専用で深い統合が強み、Junie Agent が2026年6月に正式リリース
- GitHub Copilot は幅広いエディタ対応と2000万人以上のユーザーベースが特徴
- 料金は両者とも10ドル/月から、JetBrains は All Products Pack で無料になる場合あり
- JetBrains AI は Java/Kotlin とマルチファイル編集に強く、Copilot は汎用性と速度が魅力
- 無料プランで試してから、自分の開発環境に合う方を選ぶのがベスト

