- Claudeの「Max 20x」が「Ultra」に、「Max 5x」が「Max」に名前を変えた
- 料金は据え置きで、Maxは月100ドル、Ultraは月200ドル
- 認証済みのUltraアカウントは、5時間ごとの利用上限がなくなった
- 週ごとの上限は変わらず、総利用量が増えるわけではない
- どのプランを選ぶべきか、判断の目安がわかる
「Claudeを使っていたら、また5時間の上限に当たってしまった」と困った経験はありませんか? 2026年10月30日、Anthropicが最上位プランの名前と制限を変えました。この記事では、何が変わり、誰に関係があるのかを整理します。
Max 20xがUltraに改称された発表の中身
Anthropicは現地時間2026年10月30日、公式Xアカウントでプラン名の変更を発表しました。内容はITmedia NEWSなどが伝えています。
変更点は大きく2つあります。1つ目は名前、2つ目は制限です。
プラン名の変更
これまでの「Max 5x」は、単に「Max」になりました。月額は100ドルのままです。
「Max 20x」は「Ultra」に改称されました。月額は200ドルのままです。
既存の契約者は、手続きをしなくても新しいプランに移ります。Maxプランは2025年4月9日に登場しており、当初から「Pro(月20ドル)の5倍」と「20倍」の2段階で提供されてきました。
5時間ごとの上限がなくなった
もう1つの変更が、Ultraの5時間ごとの利用上限の撤廃です。対象は「認証済み」のアカウントです。
Anthropicによると、同日から既存契約者の大半に適用されています。5時間ごとの上限とは、短い時間にたくさん使うと一時的に止められる仕組みのことです。
新しい料金と制限を整理する
ここで、Anthropicの料金ページに書かれている3つのプランを並べます。
- Pro:月20ドル(年払いなら月17ドル)。Claude CodeやOpusが使える
- Max:月100ドル。Proの5倍の利用量が、5時間ごとにも週ごとにも適用される
- Ultra:月200ドル。週ごとの利用量はProの10倍で、認証済みなら5時間の上限なし
MaxとUltraには、最上位モデル「Fable」を週間上限の50%まで使える特典があります。さらに、開発基盤「Claude Platform」で使えるAPIクレジット(API利用料に充てられる枠)が毎月付きます。Maxは100ドル分、Ultraは200ドル分です。
「20倍」はどこへ行ったのか
「20x」という数字が消えたことが気になる人も多いでしょう。新しいUltraの表記は「週ごとにProの10倍」になっています。
ITmedia NEWSは、旧「20倍」が5時間単位の利用量を指していたと説明しています。一方、新しい「10倍」は週単位です。測る基準が違うため、数字だけを比べても減ったとは言えません。
なお、FourWeekMBAは独自に計算し、Pro、Max、Ultraのどれも「Proの1週間分」あたり20ドルになると指摘しています。つまり、週ごとの単価は同じです。
「認証済み」とは? 自分は対象か
5時間の上限がなくなるのは、認証済みのUltraアカウントだけです。比較的新しいアカウントには、認証が済むまで一時的な制限が残ります。不正利用を防ぐための措置だと説明されています。
認証は、アカウントや支払いの履歴などをもとに自動で行われます。手続きは要りません。制限が外れると、メールで通知が届きます。
自分が認証済みかどうかは、設定の「使用量」画面で確かめられます。「現在のセッション」のバーが表示されなければ、認証済みです。ただし、認証済みのユーザーがどれくらいいるか、新規アカウントがどれくらい待つのかは、公開情報では分かっていません。
使い方別に見るUltraが向く人、向かない人
Ultraが合うのはどんな人でしょうか。3つの場面で考えてみます。
1つ目は、Claude Codeで大きなプログラムを何時間も書き続けるエンジニアです。午後に集中して作業すると、これまでは5時間の上限に当たって作業が止まりました。Ultraなら、認証済みである限りその心配がなくなります。
2つ目は、調査資料を毎週大量に作るコンサルタントです。1日に使う量が多くても、週の合計がProの10倍以内なら問題ありません。ただし週の上限は変わらないので、使いすぎれば週の途中で止まります。
3つ目は、週に数回、数時間だけ使うフリーランスのライターです。この場合はMaxや、場合によってはProで足ります。5時間の上限に当たることが少ないなら、Ultraの追加の100ドルは割高です。
目安として、週の合計は足りているのに5時間の上限で作業が止まる人が、Ultraの対象です。逆に、週の上限で困っているなら、Ultraでも根本的には解決しません。
他社の上位プランとの比較
月200ドルの最上位プランは、他社にもあります。たとえばChatGPTのProは、月200ドルで提供されていると報じられています。
GoogleのAI Ultraは、2026年に入って価格や構成が変わったという報道が複数あり、情報が食い違っています。契約前には、各社の公式料金ページで最新の内容を確認してください。
比較するときは月額だけでなく、何で制限されるのかを見ることが大事です。Claudeは「5時間ごと」と「週ごと」の2段構えでした。Ultraは、そのうち5時間側の制限を取り除いた形になります。
日本のユーザーへの影響
日本でも同じ変更が適用されています。ビジネス+ITによると、日本向けの料金ページにも、Maxは「5時間ごと・週ごとにProの5倍」、Ultraは「週ごとにProの10倍で、認証済みなら5時間の上限なし」と書かれています。
表示価格には税金が含まれていません。日本円での支払いは為替の影響を受けるため、月々の負担は変わりうる点に注意してください。
日本の企業で、開発チームの全員にUltraを持たせるのは高く感じるかもしれません。その場合は、使用量の多い人だけをUltraにして、ほかをMaxやProにする選び方もあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 料金は上がりましたか?
上がっていません。Maxは月100ドル、Ultraは月200ドルのままです。
Q2. 手続きは必要ですか?
必要ありません。既存の契約者は、自動で新しいプランに移行します。
Q3. Ultraなら無制限に使えますか?
使えません。5時間ごとの上限がなくなっただけで、週ごとの上限は従来どおりです。
Q4. 5時間の上限は、Maxにも残りますか?
残ります。Maxは、Proの5倍の利用量が5時間ごとにも週ごとにも適用されます。
Q5. 新しく契約したら、すぐ制限なしで使えますか?
すぐには使えない場合があります。新しいアカウントは、認証が終わるまで一時的な制限が残ります。
まとめ
- Max 5xは「Max」(月100ドル)、Max 20xは「Ultra」(月200ドル)に改称された
- 認証済みのUltraでは、5時間ごとの利用上限がなくなった
- 週ごとの上限は変わらず、総利用量は増えていない
- APIクレジットが毎月付く(Maxは100ドル分、Ultraは200ドル分)
- 新しいアカウントは、認証が済むまで制限が残る
まずは設定の「使用量」画面を開き、自分のアカウントが認証済みかどうかを確かめてみてください。