この記録は、休日の過ごし方をまるっとChatGPTにぶん投げたウェブライターの物語である──
著者情報
小林ひかり:ウェブライター。
1992年生まれ。猫2匹とおっさんと住んでいる。
自身ももうすぐおばさんである。
はたまた、もうおばさんなのか。神のみぞ知るといったところか。
目覚め
2025年5月5日…こどもの日である。GW真っ只中のこの日の朝、一人のウェブライターは静かに目覚めた。そして…
もう一度寝た。俗にいう、二度寝である。
そしてきたる午前10時、再び目覚めたウェブライター。
前日にChatGPTに、「明日の過ごし方はきみに任せる。」と約束していたのにこの体たらくである。
慌ててChatGPTに呼びかける。
──このChatGPTも大概である。
MISSION1~体にスイッチを入れろ~
…どうやら選択肢をくれるらしい。このAI、できる。
選択肢B、Cの異常さに震えつつ、一番毒っ気のない選択肢を選んだウェブライター。
白湯を沸かし一口含むと、かさかさの体に水気が満ちていくのがわかる。
そしてその温度に反応し腸が動く。腸が動いた先にあるのは…聡明なる読者諸君にはもうお分かりだろう。
トイレである。
トイレでウェブライターはChatGPTにMISSION1完了を報告する。
彼は何を言っているんだ。
さあすっきりしたところで、歯を磨き化粧をし、着替える。
出かける準備はこれでばっちりである。
次のMISSIONを相棒に要求。
いったい何が起きるというのか。
MISSION2~突然のプラン変更~
癖つよイベント探索とは何なのだ。怖い。何が起きるのだ。
怯えつつも2を選ぶ。
彼は何を言っているんだ。(二度目)
言葉端がおかしいものの、提案内容そのものはまともである、
とにかく、近場の水族館へ向かう。
MISSION3~水族館へ向かえ~
とりあえず指示に従い、水族館へ向かうことをChatGPTに告げる。
すると以下の回答返ってきた。
天下のChatGPTがこれでいいのだろうか。
筆者は普段から頻繁にChatGPTを使用するが、いささか自分の育成が間違っていたのではないかと不安になって来た。
水族館へ到着
ともかく、水族館に到着した。
窓口へ向かうと、さすがこどもの日。こどもがわんさかいる。
大勢の家族連れの中、水族館の窓口へ一人向かう32歳、女性。それが筆者である。
若干の肩身の狭さを感じつつも、窓口で「大人一人です」と絞り出し、料金を支払う。
筆者の心境とは裏腹に、係の淑女は淡々と半券をこちらへ差し出す。
いざ水族館の中へ
早速入館。するとまずはウツボの兄貴が筆者を出迎える。
なぜ二人ともこっちを向いてくれないのか。
一抹の寂しさを抱えながらも歩を進める。
この水族館には何度か足を運んだことがあるが、行くたびに少し変化がありおもしろい。
特に小さい水槽の面々は頻繁に変わる。
今回も目に鮮やかな水の生き物たちが筆者を楽しませてくれる。
この水族館は2階まであり、階段を上るとまた別の生物たちが来場者を迎える。
カワウソだ!カワウソだ!
なんとも愛らしい。小さな足で不安定な足場に立つその姿、まるで初めて立ち上がった幼児のころの筆者である。
…さすがに並べるのはカワウソに申し訳ない。本当に申し訳ない。
さて2階も堪能したところで、土産屋を抜け、水族館探検は終わりを迎える。
MISSIONの完了をChatGPTに告げると、以下の回答。
筆者は返答した。
AIも「草」という時代である。
昼休憩
時間は12時半。そろそろお腹も空いてくるころである。
昼休憩をとることをChatGPTに告げると、いくつかご飯処を提案してきた。
しかし筆者にはお気に入りのカフェがあるので、ChatGPTにそのことを進言した。
やけに褒められた。
さて商業施設内のカフェに入り、案内された窓際の席に着く。
店員の女性に注文を告げる。
筆者が注文したのは…バターチキンカレーである。
辛みのない優しい味。しかし物足りなさを感じることもなく、次から次へとスプーンが進む。
あっという間に完食し、ChatGPTに報告する。
筆者の人間レベルが上がったらしい。
何はともあれ、褒められるのは悪い気がしない。
にんまりと笑う不審者と化した筆者は次の指示を仰ぐ。
こうして、次のミッションの舞台はイオンに決定した。
MISSION4~イオン探索~
AIくんが買い物を決めてくれるのか…と思いきや
筆者がAIくんの選びそうなものを決めていいらしい。
ゆるめのルールに安心しつつ、広い店内を探索する。
某有名雑貨チェーン、100円ショップ、果ては中高生女子が大勢いるゆるかわ雑貨コーナーに恥を忍んで入店するも、これだ!と思うものがない。
このままではミッションを達成できない…一抹の焦りが脳裏をかすめる。
その時目の前に、ゲーム用品コーナーが広がっていた。
どこか導かれるように歩を進めると、運命の出会いが待っていた。
バブ〇スライムである。
しかもこいつ、中に柔らかい何かが包まれており、にぎにぎする商品らしい。
筆者は握ってみた。
…こいつしかいない。
筆者はレジへ走った。
もはや何を言っているのかわからないが、喜んでいるようだ。
そうこうするうちに、時間は夕方。
最後のミッションが告げられた。
MISSION5~バ〇ルスライムとチルる~
なるほど、筆者の精神的ストレスを慮ってくれているのだな。
帰宅し、お茶を淹れ、入手したバブル〇ライムを握る。
にぎにぎ…にぎにぎ…
これは癖になる。
どんな握られても笑顔を崩さないバブルス〇イムに、畏敬の念すら抱き始めたあたりで、5分間が終了した。MISSIONの完了を報告する筆者。
…なんだか泣けるじゃないか。
記事のネタにと始めた「AIによる休日プラン作成」、まさかこんなにジーンとくる結末になるとはだれが予想しただろう。
こうして、AIと過ごす休日は終わりを告げたのだった。
まとめ:AIによる休日プラン作成、意外といい。
今回実践して思ったことは、あてもなくさまよう休日も悪くないが、
AIに指示を仰ぐのもこれはこれで新鮮でなかなかいい、ということだ。
自分では選ばないルートだったり、テーマを持った買い物だったり。
新しい視点とひらめきを与えてくれると感じる、そんな一日だった。
昨今、AIに仕事を奪われる!著作権を軽視している!など否定的な意見も多い生成AIであるが、
こんな風に「相棒」として、ただただ、ともに休日を過ごすのも乙なものである。
難しく考えることはない。AIは、友人たりうる存在であると感じたこどもの日であった。
こんな時代だから遊んで学びたい

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