「動画を作りたいけど、編集ソフトの使い方がわからない…」そんな悩みを持つ方に朗報です。Remotion(リモーション)というツールとAIを組み合わせれば、テキストで指示するだけで動画が自動で作れる時代になりました。2026年1月にリリースされた「Agent Skills」機能により、プログラミングの知識がなくても動画制作ができると大きな話題になっています。
この記事でわかること
- Remotionとは何か、従来の動画編集とどう違うのか
- AIと組み合わせて「言葉だけ」で動画を作る方法
- 具体的な始め方(3ステップ)
- ビジネスや個人で使える活用シーン5選
- 料金プランと注意すべきポイント
Remotionとは?Reactで動画を作れるフレームワーク
Remotionは、React(リアクト)というWebサイトを作る技術を使って、動画を作れるツールです。通常、動画を作るにはAdobe Premiere ProやAfter Effectsなどの編集ソフトが必要ですよね。Remotionでは、それらのソフトの代わりにプログラムのコードで動画を組み立てます。
たとえるなら、従来の動画編集が「手作業で積み木を組み立てる」ことだとすると、Remotionは「設計図を書いたら自動で積み木が組み上がる」イメージです。
GitHubでのスター数は33,680以上にのぼり、2026年1月末のAgent Skills公開後わずか4日間で約3,873スターも増加しました。世界中のエンジニアから大きな注目を集めています。
Agent Skillsで革命!AIに話しかけるだけで動画が作れる
2026年1月にリリースされた「Agent Skills(エージェント・スキルズ)」という機能が、Remotionの使い方を大きく変えました。
これまでRemotionを使うには、ReactやTypeScriptといったプログラミング言語の知識が必要でした。しかしAgent Skillsを導入すると、Claude Code(クロード・コード)などのAIエージェントに「こんな動画を作って」と日本語で指示するだけで、AIが自動でコードを書いて動画を生成してくれます。
どんな仕組み?
流れはとてもシンプルです。
- あなたが「青い背景に白い文字でカウントダウンするアニメーションを作って」と指示する
- AIが指示を理解し、対応するReactコンポーネント(動画の部品)を自動生成する
- Remotionがそのコードを描画して、MP4ファイルとして書き出す
つまり、動画編集ソフトもプログラミングスキルも不要で、言葉だけで動画が完成するのです。
Remotion×AIの始め方【3ステップ】
実際にRemotion×AIで動画を作る手順を紹介します。プログラミング経験がある方なら、10分ほどで最初の動画を作れます。
ステップ1:プロジェクトを作成する
まず、Node.js(バージョン16以上)がインストールされた環境で、以下のコマンドを実行します。
npx create-video@latest my-video
これだけでRemotion用のプロジェクトが自動的に作られます。
ステップ2:Agent Skillsを導入する
作成したプロジェクトのフォルダに移動して、以下のコマンドを実行します。
npx skills add remotion-dev/skills
たった1行のコマンドで、AIエージェントがRemotionを理解して操作できるようになります。
ステップ3:AIに指示して動画を作る
Claude Codeを起動して、作りたい動画を日本語で指示しましょう。たとえば「売上データのグラフが動くアニメーション動画を作って」と伝えるだけでOKです。AIがReactのコードを自動で書き、プレビューを確認したあとMP4ファイルとして書き出せます。
ちなみに、一度作った動画は対話形式でどんどん修正・改善できるのも大きな魅力です。「文字をもっと大きくして」「背景を赤に変えて」と追加で指示するだけで、AIがコードを書き換えてくれます。
こんな動画が作れる!活用シーン5選
Remotion×AIはさまざまなシーンで活用できます。ここでは代表的な5つの活用例を紹介します。
1. データを使った可視化動画
売上グラフや統計データをアニメーションで見せる動画を簡単に作れます。数字が変わるたびにグラフが動くので、プレゼンや報告書に最適です。データが更新されれば、動画も自動で最新版にできます。
2. SNS向けショート動画
InstagramやTikTok向けの短い動画を量産できます。テンプレートを1つ作れば、テキストや画像を差し替えるだけで何パターンもの動画が作れます。毎日の投稿用動画を効率よく作りたい方にぴったりです。
3. 商品紹介・プロモーション動画
ECサイトの商品画像と説明文から、自動で紹介動画を生成できます。1,000種類の商品があっても、テンプレートとデータを用意すれば一括で動画化が可能です。
4. 教育・チュートリアル動画
手順を説明する動画やeラーニング用の教材動画も作れます。統一されたデザインで、テキストや図がタイミングよく表示されるアニメーションを簡単に作成できます。
5. 多言語対応の動画
同じテンプレートを使って、テキスト部分だけを差し替えれば100言語分の動画を一気に作れます。グローバル展開を考えている企業にとって、大幅なコスト削減になります。
料金プランとライセンスの注意点
Remotionの料金体系は、利用する人や組織によって異なります。
無料で使える人
- 個人の開発者(趣味や個人プロジェクト)
- 非営利団体
- 社員3人以下の企業
上記に当てはまる方は、Remotionを無料で利用できます。
有料ライセンスが必要な人
社員4人以上の企業は商用ライセンスが必要です。主なプランは以下のとおりです。
- Remotion for Creators:月額25ドル/1ユーザー(手動で動画を作る方向け)
- Remotion for Automators:1レンダーあたり0.01ドル〜、月額最低100ドル(自動化する方向け)
- Enterprise License:月額500ドル〜(大規模利用向け)
個人で試してみる分には完全無料なので、まずは気軽に触ってみるのがおすすめです。
Remotion×AIの注意点・デメリット
便利なRemotion×AIですが、いくつか知っておきたいポイントもあります。
- 環境構築が必要:Node.jsやClaude Codeのセットアップが必要です。完全なノーコードツールではありません
- 複雑なアニメーションには限界がある:AIへのプロンプト(指示文)の調整が必要な場面もあります。映画のようなクオリティは現時点では難しいと言われています
- 日本語の情報がまだ少ない:2026年1月にリリースされたばかりなので、日本語のチュートリアルや解説記事はまだ多くありません
- 実写動画には不向き:Remotionはアニメーションやモーショングラフィックスが得意分野です。実写映像の編集には向いていません
まとめ
Remotion×AIによる動画自動生成について解説しました。最後に要点を振り返りましょう。
- RemotionはReactで動画をプログラム的に作れるオープンソースツール
- Agent Skillsを使えば、AIに日本語で指示するだけで動画を自動生成できる
- 始め方は3ステップ:プロジェクト作成→Skills導入→AIに指示
- データ可視化、SNS動画、商品紹介など幅広い活用シーンがある
- 個人利用は完全無料。企業は社員数に応じてライセンスが必要
動画制作のハードルがぐっと下がるRemotion×AI。まずは個人プロジェクトで試してみてはいかがでしょうか。

