Remotion Agent Skillsとは?AIで動画を自動生成する方法

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

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2026年1月、動画制作の世界に大きな変化がありました。Reactベースの動画フレームワーク「Remotion」が、新機能「Agent Skills」をリリース。AIに日本語で「こういう動画を作って」と話しかけるだけで、プロ品質のMP4動画が自動で作れるようになったのです。プログラミングの知識がなくても大丈夫。この記事では、話題のRemotion Agent Skillsのしくみから使い方まで、やさしく解説します。

この記事でわかること

  • Remotion Agent Skillsとは何か、なぜ話題なのか
  • AIが動画を作る具体的なしくみ
  • Claude Codeとの連携でできること
  • インストール方法と基本的な使い方
  • 料金プランと注意点
  • どんな動画が作れるのか(活用事例)

Remotion Agent Skillsが話題!何がすごいの?

Remotionは、もともとReact(ウェブサイトを作るための人気フレームワーク)を使って動画を作れるオープンソースのツールです。スイス出身のエンジニア、Jonny Burger(ジョニー・バーガー)さんが2020年に作りました。

ただし、これまでのRemotionには大きなハードルがありました。動画を作るには、ReactやTypeScriptというプログラミング言語の知識が必要だったのです。

そこで登場したのが「Agent Skills」です。2026年1月にリリースされたこの機能は、AIコーディングアシスタント(たとえばClaude Code)にRemotionの使い方を「教える」ためのしくみです。

たとえるなら、「料理のレシピ本をAIシェフに渡す」ようなもの。レシピ本(Agent Skills)を読んだAIシェフ(Claude Code)が、あなたの「こんな料理を作って」という注文(プロンプト)を聞いて、自動で料理(動画)を完成させてくれるのです。

公式Xアカウントが1月20日に投稿したデモ動画は、数日で600万回以上再生されるほどの反響を呼びました。

AIが動画を作るしくみをわかりやすく解説

では、AIはどうやって動画を作るのでしょうか?流れはとてもシンプルです。

ステップ1:あなたが自然な言葉で「こういう動画を作って」と指示する
ステップ2:AIがReact/TypeScriptのコードを自動で書く
ステップ3:Remotionがそのコードを動画ファイル(MP4)に変換する

ポイントは、Remotionでは動画の1フレーム1フレームがReactコンポーネント(画面の部品)として作られることです。つまり、ウェブサイトを作るのと同じ技術で動画が作れます。

Agent Skillsは、AIに以下のようなことを教えます。

  • アニメーションの作り方
  • 音声の同期方法
  • テキストの配置ルール
  • 動画の長さの設定方法
  • 字幕じまくの付け方
  • 3D表現のやり方

これらのルールをAIが理解しているから、あなたはコードを一行も書かずに動画が作れるのです。

Claude Codeとの連携が最強な理由

Agent Skillsは複数のAIエージェントに対応していますが、特に相性がいいのがAnthropic社のClaude Codeです。ほかにもOpenAIのCodexやCursorにも対応しています。

Claude Codeとの組み合わせが注目される理由は3つあります。

1. 日本語での指示がそのまま通る
「商品紹介の動画を20秒で作って、背景は青、テキストは白」のように、日本語で話しかけるだけでOKです。

2. コードの自動修正ができる
Claude Codeは生成したコードを自分でチェックして、エラーがあれば自動で直します。人間がデバッグ(エラー修正)する必要がほとんどありません。

3. 20分で動画が完成する
従来なら数時間かかっていた20秒のプロモーション動画が、約20分で完成すると言われています。

ある開発者は「まるで動画制作の専属アシスタントを雇ったようだ」と表現しています。

インストール方法と始め方

Remotion Agent Skillsの導入はとても簡単です。以下の2つの方法があります。

方法1:既存のプロジェクトに追加する場合

ターミナル(コマンドを入力する画面)で以下のコマンドを実行します。

npx skills add remotion-dev/skills

実行すると、どのAIエージェント(Claude Code、Codex、Cursorなど)にスキルを追加するか選択する画面が出ます。矢印キーとスペースキーで選んで、Enterで決定するだけです。

方法2:新しいプロジェクトを作る場合

bun create video

このコマンドでプロジェクトを作ると、Agent Skillsを追加するかどうか聞かれます。「Yes」を選べば自動でセットアップが完了します。

スキルを最新版に更新したいときは、以下のコマンドを使います。

npx remotion skills update

なお、Remotion Agent Skillsを使うにはNode.js(JavaScriptの実行環境)がパソコンにインストールされている必要があります。

料金プランと注意点

Remotionの料金体系は以下のとおりです。

無料で使える場合

  • 個人利用
  • 従業員3人以下の会社

有料ライセンスが必要な場合

  • 4人以上のチームでの商用利用
  • 月額25ドル(約3,800円)/開発者1人あたり
  • 最低月額100ドル(約15,200円)から
  • クラウドレンダリングは1,000回あたり月額10ドル(約1,500円)

注意すべきポイントとして、Remotionのソースコードは公開されていますが、MITやApache 2.0のような完全なオープンソースライセンスではありません。派生物はせいぶつ(Remotionをもとに作った別のソフト)の販売や再ライセンスは禁止きんしされています。ただし、Remotionで作った動画そのものは自由に販売・商用利用できます

また、Claude Codeなど各AIエージェントの利用料金は別途かかります。

どんな動画が作れる?活用事例を紹介

Remotion Agent Skillsで作れる動画の種類は多岐にわたります。実際に使われている事例を紹介しましょう。

1. データ可視化かしか動画
グラフや数字がアニメーションで動く、プレゼンテーション向けの動画が作れます。たとえば「毎日の株価をグラフで見せる動画」を自動生成できます。

2. 商品紹介・プロモーション動画
テキストやロゴがかっこよく動く紹介動画を、テキスト指示だけで制作できます。ブランドロゴのアニメーションや、テキストエフェクトの正確な配置はRemotionの得意分野です。

3. 教育コンテンツ
説明動画やチュートリアル動画を、AIが自動でわかりやすく構成してくれます。

4. パーソナライズ動画の大量生成
APIからデータを取得して、ユーザーごとに内容が異なる動画を大量に作ることも可能です。たとえば「お客様の名前入り誕生日動画」を何千本も自動生成するといった使い方ができます。

5. AI生成映像との組み合わせ
SoraやRunwayなどのAI動画生成ツールで作った映像を背景に使い、Remotionでテキストやグラフをかさねるという合わせ技も注目されています。

まとめ

この記事のポイントをおさらいしましょう。

  • Remotion Agent Skillsは、AIに日本語で指示するだけで動画を自動生成できる新機能
  • Claude Code、Codex、CursorなどのAIエージェントと連携して動く
  • しくみは「自然言語 → AIがコード生成 → Remotionが動画に変換」の3ステップ
  • インストールはnpx skills add remotion-dev/skills1コマンドで完了
  • 個人や小規模チームなら無料で使える(4人以上のチームは月額25ドル〜)
  • データ可視化、商品紹介、教育コンテンツ、パーソナライズ動画など幅広い用途に対応

プログラミングができなくても、AIに話しかけるだけでプロ品質の動画が作れる時代がやってきました。動画制作に興味がある方は、まずは無料でRemotion Agent Skillsを試してみてはいかがでしょうか。

参考文献

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