- Pika(ピカ)は、文章や画像から数秒の動画を作れるAI動画サービスです
- 公式の料金ページによると、商用利用ができるのは月額28ドル(年払い)のCreatorプランからです(2026年10月時点)
- SNS動画、製品ティーザー、EC商品動画、マスコット動画、社内研修の5つの使い方を紹介します
- 2026年3月にAI Selves、4月にPikaStream 1.0が発表され、動画の作り方が広がりました
- 導入前に確認したい料金・クリップの長さ・ブランド管理の注意点もまとめました
「動画を増やしたいけれど、編集の人手も予算も足りない」。マーケティング担当の方なら、一度は悩んだことがあるはずです。この記事では、Pikaでどんな動画が作れるのか、いくらかかるのか、企業のマーケ部門でどう使えるのかを、2026年10月時点の公式情報をもとに説明します。
Pika(ピカ)とは?マーケ部門で注目される理由
Pikaは、テキストや画像から動画を自動で作るAI動画サービスです。公式サイトには、動画・画像・音声の生成ツールがまとまっています。
動画モデルとしては、自社のPika 2.5のほか、Seedance 2.5やWan 3.0などの他社モデルも選べると、公式サイトに載っています。
マーケ部門で注目される理由は3つです。1つ目は、撮影や編集をしなくても、写真1枚から動きのある映像を作れることです。
2つ目は、年払いなら月額8ドルから始められる手軽さです。3つ目は、Pikaffects(物が爆発したり溶けたりするエフェクト)など、凝った演出を専門知識なしで試せる機能がそろっている点です。
なお、この記事の改訂前には、特定の有名ブランドが使っているという説明や、ユーザー数の数字がありました。公式サイトなどで裏づけを確認できなかったため、今回の改訂で外しています。
Pikaの主な機能と料金プラン(2026年10月時点)
まず機能です。Pikaffectsのほかに、Pikaframes(最初と最後の画像を指定して、間の動きを自動で補う機能)があります。
Pikadditions(実写の映像に新しい物や人物を足す機能)と、Pikaformance(音声に合わせて口の動きを付ける機能)もあります。
次に料金です。公式の料金ページでは、プランは次のとおりです。金額は、左が月払い、右が年払い(月あたり)の順に並べました。
- Free:無料。月間クレジットは0で、クレジットパックを買って使います。商用利用は含まれません
- Starter:10ドル/8ドル。月900クレジット。商用利用は含まれません
- Creator:35ドル/28ドル。月3,150クレジット。商用利用が含まれます
- Fancy:95〜880ドル/76〜704ドル。月8,550クレジット以上。商用利用が含まれます
- Enterprise:金額は個別に決まります。商用利用が含まれます
公式ページでは、全プランで透かし(ウォーターマーク)なしと書かれています。企業の広告や販促に使うなら、商用利用が含まれるCreator以上が必要です。
プランの名前や数字は、解説記事によって違います。たとえばeeselの料金解説はStandardやProという名前で、月700クレジットや2,300クレジットと紹介しています。契約の前に、必ず公式ページで最新の内容を見てください。
同じ解説記事によると、Pika 2.5で1080p・5秒の動画を作ると40クレジットです。この数字で単純に計算すると、Starterの900クレジットで約22本になります。クレジットの消費量は変わる場合があるので、目安として考えてください。
マーケ部門の活用アイデア5選
ここからは、Pikaの機能を組み合わせた5つの使い方を紹介します。以下は、公式に確認できた機能をもとに考えた活用のイメージです。実際の企業の成果や数字ではありません。
1. SNS向けの短い動画を毎日つくる
TikTokやInstagram Reels、YouTube Shortsは、投稿の数が成果を左右しやすい場です。新作の商品写真をPikaに入れ、「カメラが商品の周りをぐるりと回る」と指示すれば、数秒のクリップができます。
Pikaffectsの爆発や溶解を足すと、画面をスクロールしている人が手を止めやすい映像になります。毎回撮影し直さなくて済むため、投稿の頻度を上げたいチームには相性がよい使い方です。
2. 製品ティーザーを複数パターン試す
新製品の発表前には、ティーザー動画の案をいくつか並べて比べたくなります。製品画像に「光が製品を包み込む」「花びらが舞い散る」などの指示を変えて入れれば、演出の違う案を短時間で作れます。
Pikaframesで開始と終了の画像を決めておくと、製品がゆっくり寄っていく動きも作れます。社内のA/Bテスト用の下書きとして使うのが手軽です。
3. EC商品ページに紹介動画を足す
オンラインストアでは、静止画だけだと質感や大きさが伝わりにくい商品があります。ソファの写真から「部屋の中でゆっくり回転する」動画を作れば、見る人が形をつかみやすくなります。
Pikadditionsを使うと、実際の部屋の映像に家具を自然に置いた動画も作れます。商品数が多い店ほど、1点ずつ撮影し直す手間が省けます。
4. マスコットを動かす(AI Selves・PikaStream)
自社のマスコットを、しゃべる動画にする使い方もあります。イラストと音声を用意し、Pikaformanceで口の動きを合わせます。
2026年3月7日には、AI Selvesが発表されました。参考画像や動画から、記憶と性格を持つ動画アバターを作る機能です。ほかの動画シーンにも同じ見た目で登場させられます。有料ユーザー向けの機能とされています。
4月には、リアルタイムの動画通話に対応するPikaStream 1.0が出ました。AlternativeToの記事によると、24フレーム/秒で、遅延は1つのH100 GPUで約1.5秒です。現時点ではGoogle Meetに対応し、ほかのAIエージェントとはGitHub上のSkillでつなげます。
なお、改訂前の記事ではXやSlackでの自動返信にも触れていました。参照した記事ではそうした対応を確認できなかったため、ここでは書いていません。
5. 社内研修やプレゼンの映像素材にする
ネットワークやデータの流れのような、目に見えない話は、文字だけだと伝わりにくいものです。「青い光の粒がサーバーの間を移動する」と指示すれば、説明用のイメージ映像を作れます。
人事部や情報システム部が、研修スライドに数秒の動画を入れる使い方です。音声が必要なときは、公式サイトに載っているPika Speechなどの音声ツールも使えます。
導入前に確認したい注意点とデメリット
1つ目は商用利用です。公式の料金ページでは、FreeとStarterに商用利用が含まれていません。広告や販促に使うなら、Creator以上を選んでください。
2つ目は動画の長さです。紹介した解説記事では、5秒と10秒の料金が示されています。長い動画にしたいときは、複数のクリップをつなぐ編集が別に要ります。
3つ目は試行錯誤です。指示文の書き方で仕上がりが大きく変わるので、最初は何度かやり直すことになります。英語のほうが精度が高いと言われています。
4つ目はブランドの管理です。遊び心のある映像は得意です。一方で、色やロゴの使い方が厳しく決まっている動画は、人の編集者の確認が必要になる場合があります。クレジットは毎月リセットされるという解説もあるので、使い切れる量のプランを選ぶのが大事です。
よくある質問(FAQ)
Q. Pikaは無料で使えますか?
無料のFreeプランがあります。ただし2026年10月時点の公式ページでは、月間クレジットは0で、クレジットパックを買って使う形です。商用利用も含まれていません。
Q. 企業の広告に使うにはどのプランが必要ですか?
公式の料金ページでは、商用利用が含まれるのはCreator(月額28ドル、年払い)以上です。契約の前に、利用規約も読んでください。
Q. 日本語の指示でも動画を作れますか?
日本語でも試せますが、英語のほうが精度が高いと言われています。翻訳ツールで英語にしてから入れる方法があります。
Q. AI SelvesとPikaStreamは何が違いますか?
AI Selvesは、記憶と性格を持つ動画アバターを作る機能です。PikaStreamは、そのアバターとリアルタイムで動画通話をするための仕組みです。
まとめ
- Pikaは、文章や画像から数秒の動画を作れるAI動画サービスです
- 商用利用が含まれるのは、公式の料金ページではCreatorプラン(年払いで月額28ドル)以上です
- SNS、製品ティーザー、EC、マスコット、社内研修の5つで使い道を考えられます
- 2026年3月のAI Selvesと4月のPikaStream 1.0で、アバターを使った表現が広がりました
- 料金は解説記事によって違うため、契約前に公式ページで確認してください
まずは自社の商品写真を1枚使って、5秒の動画を試してみてください。