2026年1月、ローカルAIツールとして大人気のOllama(オラマ)が、ついに画像生成AIに対応しました。これまでは文章を書くAIだけに対応していたOllamaが、インターネットなし・完全オフラインで画像を作れるようになったのです。
この記事でわかること
- Ollamaの画像生成機能でできること
- 対応する2つのAIモデルの特徴
- 実際の使い方(コマンド付き)
- オフラインで画像を作るメリット
- 必要なパソコンのスペック
Ollamaの画像生成機能とは?
Ollamaは、自分のパソコンでAIを動かせる無料のアプリです。これまではChatGPTのような「文章を書くAI」をローカル(自分のパソコン上)で動かすために使われていました。
2026年1月20日、そのOllamaに画像生成AIが実験的な機能として追加されました。つまり、「猫の絵を描いて」とテキストで指示するだけで、AIが画像を作ってくれるのです。しかもインターネット接続は不要です。
たとえば、Midjourney(ミッドジャーニー)やDALL-E(ダリー)のような画像生成AIは、クラウド上で動くため月額料金がかかります。一方、Ollamaを使えば完全無料で、しかもネットにつながなくても画像を作れます。
対応モデル「FLUX.2 Klein」と「Z-Image Turbo」の特徴
現在、Ollamaで使える画像生成モデルは2つあります。それぞれ得意なことが少し違います。
FLUX.2 Klein — 1秒以下で画像を生成
FLUX.2 Klein(フラックス・ツー・クライン)は、ドイツのBlack Forest Labs(ブラックフォレストラボ)が2026年1月15日に公開したモデルです。
- パラメータ数: 40億(4B)と90億(9B)の2種類
- 生成速度: たった4ステップで画像を生成。0.5秒以下で完成することもあります
- 得意なこと: 画像の中にきれいな文字を入れるのが上手。UIデザインのモックアップ作成にも使えます
- ライセンス: 4BモデルはApache 2.0(商用利用も無料でOK)
ちなみに、FLUX.2 Kleinの「Klein」はドイツ語で「小さい」という意味です。大きなモデルの性能をギュッと凝縮した、コンパクトなモデルということですね。
Z-Image Turbo — 写実的な画像が得意
Z-Image Turbo(ゼットイメージ・ターボ)は、中国のアリババグループの研究機関「Tongyi Lab」が開発したモデルです。
- パラメータ数: 60億(6B)
- 生成速度: 8ステップで高品質な画像を生成。RTX 4090なら約2.3秒
- 得意なこと: 写実的(まるで写真のような)画像の生成が得意。英語と中国語の両方のテキストレンダリングに対応
- ライセンス: Apache 2.0(商用利用も無料でOK)
Artificial Analysisという評価サイトでは、オープンソースの画像生成モデルで第1位にランクインしています。60億パラメータという比較的小さいモデルながら、200億パラメータ以上の大型モデルに匹敵する性能を持っています。
画像生成の使い方をステップで解説
Ollamaで画像を作る手順はとてもシンプルです。ターミナル(コマンドを入力する画面)から操作します。
ステップ1: Ollamaをインストール
Ollama公式サイトからmacOS版をダウンロードしてインストールします。
ステップ2: モデルを実行して画像を生成
ターミナルを開いて、以下のコマンドを入力します。
ollama run x/z-image-turbo "a beautiful sunset over the ocean"
これだけで、「海に沈む美しい夕日」の画像が生成されます。FLUX.2 Kleinを使いたい場合は次のようにします。
ollama run x/flux2-klein "a cute cat wearing sunglasses"
ステップ3: 画像サイズなどを調整
対話モードに入った後、以下のコマンドで設定を変更できます。
/set width 1024— 画像の横幅を変更/set height 1024— 画像の縦幅を変更/set seed 42— 同じ画像を再現したいときに使う
生成された画像は、コマンドを実行したフォルダに自動で保存されます。GhosttyやiTerm2などの対応ターミナルでは、ターミナル上にそのまま画像が表示されます。
オフラインAI画像生成のメリット
「クラウドの画像生成AIでいいのでは?」と思うかもしれません。でも、オフラインで動くことには大きなメリットがあります。
1. プライバシーが守られる
クラウド型のAIは、入力した文章や生成した画像がサーバーに送信されます。Ollamaならすべてのデータが自分のパソコンの中だけで処理されるので、機密情報を含む画像を作る場合でも安心です。
2. 完全無料で使い放題
MidjourneyやDALL-Eは月額料金がかかりますが、Ollamaは何枚生成しても無料です。APIの利用料金も発生しません。
3. インターネット不要
最初にモデルをダウンロードした後は、ネット接続なしで画像を生成できます。飛行機の中や、Wi-Fiがない場所でも使えます。
必要なパソコンのスペックは?
ローカルで画像生成AIを動かすには、それなりのパソコンのスペックが必要です。
- OS: 現在はmacOSのみ対応(Windows・Linuxは今後対応予定)
- VRAM(ビデオメモリ): 13GB〜16GB以上を推奨
- 推奨GPU: NVIDIA RTX 3060以上、またはApple Silicon搭載Mac
たとえば、Z-Image TurboはRTX 4090で約2.3秒、13GBのVRAMで動作します。FLUX.2 Kleinの4Bモデルも約13GBのVRAMで実行可能です。
Macユーザーの場合、M1チップ以降のMacであれば、統合メモリを使って画像生成ができます。
今後の展望 — WindowsやLinuxにも対応予定
現在、Ollamaの画像生成機能はmacOS限定の実験的な機能です。しかし、開発チームは以下の対応を予定しています。
- Windows・Linux対応: 近日中にサポート予定
- 画像編集機能: 生成した画像を修正する機能の追加
- 対応モデルの拡充: 今後さらに多くの画像生成モデルが追加される見込み
FLUX.2 Kleinは画像の生成だけでなく編集もできるモデルなので、Ollamaが画像編集機能に対応すれば、1つのツールで画像の作成から修正まで完結できるようになるかもしれません。
まとめ
Ollamaの画像生成機能について、ポイントをまとめます。
- Ollamaが2026年1月に画像生成AIに実験対応した
- 対応モデルはFLUX.2 KleinとZ-Image Turboの2つ
- 完全オフライン・完全無料で画像生成が可能
- 現在はmacOSのみ対応。Windows・Linuxは今後サポート予定
- プライバシーを守りながらAI画像生成をしたい人に最適
クラウドに頼らず、自分のパソコンだけでAI画像を作れる時代が本格的に始まりました。画像生成AIに興味がある方は、ぜひOllamaを試してみてください。

