はじめに:私たちの「第二の脳」Evernoteが生まれ変わる
皆さん、こんにちは!日々のアイデア、会議のメモ、ウェブで見つけた情報など、大切な情報をすべて一箇所に集めている「第二の脳」のような存在、それがEvernoteです。長年愛用している方も多いのではないでしょうか。
そのEvernoteが、2026年1月19日に、実に2020年10月以来となるメジャーアップデート「バージョン11(v11)」をリリースしました。
今回のアップデートの最大の目玉は、「AI機能の本格的な統合」です。単なるメモアプリから、「AIが情報を整理し、活用してくれるスマートなパートナー」へと進化を遂げたのです。
v11で搭載された3つの強力なAI機能、「AI Assistant」「Semantic Search」「AI Meeting Notes」が、私たちの情報管理と生産性をどのように変えるのかを、初心者の方にもわかりやすく、詳しく解説していきます。
1. 3つのAI機能が実現する「スマートな情報活用」
Evernote v11は、従来の「情報を記録する」という役割に加え、「情報を活用する」という点で、AIの力を最大限に引き出しています。
機能1:AI Assistant(AIアシスタント)- ノートと会話する時代へ
最も注目すべきは、OpenAIと共同で開発された「AI Assistant」です。これは、Evernoteの中にいる「あなた専用の賢い秘書」のようなものです。
これまでのEvernoteは、自分でノートを検索し、内容を読み解く必要がありました。しかし、AI Assistantを使えば、チャット形式で質問するだけで、ノートの中にある情報を引き出したり、新しい情報に加工したりしてくれます。
AI Assistantでできることの具体例
| 従来のEvernote | Evernote v11 (AI Assistant) |
| 検索:キーワードを入力し、関連ノートを一つずつ開いて内容を確認する。 | チャット:「バルセロナ旅行のメモから、フライト番号と出発時間を教えて」と聞くだけで、AIが情報を抽出して回答する。 |
| 要約:長い会議の議事録を自分で読み返し、重要なポイントを抜き出す。 | チャット:「この会議の議事録から、決定事項と次のアクションアイテムを抽出して」と依頼するだけで、AIが要約とタスクリストを作成する。 |
| 情報整理:旅行のメモを元に、自分で日程表を別のノートに手動で作成する。 | チャット:「私の旅行メモを元に、3日間の旅行プランを新しいノートに作成して」と依頼するだけで、AIが自動でノートを生成する。 |
AI Assistantは、単に情報を検索するだけでなく、「情報を加工し、行動につなげる」という、より高度な作業をサポートしてくれます。これにより、私たちは「情報を探す時間」を減らし、「アイデアを形にする時間」を増やすことができるのです。
機能2:Semantic Search(セマンティック検索)- 意味で探す、新しい検索体験
これまでの検索は、「キーワード検索」が主流でした。例えば、「リンゴ」というキーワードで検索すると、「リンゴ」という文字が含まれるノートだけが表示されます。
しかし、Semantic Search(セマンティック検索)は、「意味」を理解して検索を行います。
Semantic Searchのすごさ
| 従来のキーワード検索 | Semantic Search |
| 「赤い果物」と検索しても、「リンゴ」という文字がないノートは出てこない。 | 「赤い果物」と検索すると、ノートに「リンゴ」という文字がなくても、「アップルパイのレシピ」や「青森の農園視察レポート」など、意味的に関連性の高いノートが表示される。 |
この機能により、私たちは「どう表現したか」ではなく「何を意図したか」で情報を探し出すことができるようになります。特に、メモを走り書きしたり、キーワードを正確に覚えていなかったりする場合に、この「意味で探す」機能は絶大な効果を発揮します。
機能3:AI Meeting Notes(AI会議メモ)- 会議の価値を最大化
会議のメモを取ることに集中しすぎて、議論についていけなかったり、後でメモを見返しても何が重要だったかわからなくなったりした経験はありませんか?
AI Meeting Notesは、この問題を解決します。
この機能は、会議の録音や議事録のノートを分析し、自動で「要約」「決定事項」「アクションアイテム(次に何をすべきか)」を抽出してくれます。
これにより、会議中は議論に集中し、会議後すぐにAIが作成した「重要なポイント」だけを確認して、次の行動に移ることができるようになります。会議の生産性が劇的に向上する、ビジネスパーソンにとってまさに「夢の機能」と言えるでしょう。
2. なぜEvernoteはAIに全振りしたのか?
Evernoteは、かつて「デジタル時代の情報管理の王者」と呼ばれましたが、近年は競合アプリの台頭や、機能の複雑化などで、その存在感が薄れつつありました。
今回のv11でのAIへの「全振り」は、Evernoteが「第二の脳」という本来のコンセプトを、AIの力で「真のパートナー」へと進化させるための、起死回生の一手と言えます。
AIが解決する「情報の迷子」問題
私たちがEvernoteに情報をためればためるほど、「情報が多すぎて、必要な情報を見つけられない」という「情報の迷子」問題が発生します。
AIは、この「情報の迷子」を解決する最も強力なツールです。
•AI Assistantは、情報を「対話」という最も自然な形で引き出してくれる。
•Semantic Searchは、曖昧な記憶でも「意味」から情報を探し出してくれる。
Evernoteは、AIを搭載することで、「情報をためる場所」から「情報を活用する場所」へと、その価値を大きくシフトさせたのです。
ユーザー体験の向上と未来の展望
Evernote v11は、AI機能だけでなく、システムの基盤も刷新され、同期速度や安定性、操作のスピードも大幅に向上しています。これは、AI機能がスムーズに動作するための土台作りでもあります。
Evernoteは、今後さらにAI Assistantに「アクション実行能力」を持たせることを示唆しています。例えば、「このノートにあるタスクをGoogleカレンダーに追加して」といった、アプリをまたいだ連携や、より複雑なタスクの自動化が実現するかもしれません。
3. まとめ:AI時代の「最高のメモ術」はEvernote v11から始まる
Evernote v11のリリースは、単なるアプリのアップデートではなく、「AIが私たちの情報管理を根本から変える」という時代の到来を告げるものです。
特に、AI Assistantによる「ノートとの対話」は、AI初心者から上級者まで、すべてのユーザーにとって、情報を扱うストレスを大きく軽減してくれるでしょう。
「情報を記録する」から「情報を活用する」へ。私たちの「第二の脳」は、AIの力でさらに賢く、頼もしい存在になりました。ぜひ、この新しいEvernote v11を体験し、AI時代の新しい生産性を手に入れてみてください。
参考文献



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