「うちの会社、ChatGPTとGoogle Workspace、両方にお金を払ってない?」
そんな疑問を持った企業が、今まさに動き出しています。2026年に入り、ChatGPTからGoogleのGemini(ジェミニ)へ乗り換える企業が急増しているのです。
この記事では、なぜ今この動きが起きているのか、実際の事例やデータを使ってわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 企業がChatGPTからGeminiに移行している理由
- 実際にコスト75%削減に成功した企業の事例
- Gemini 3で大きく変わった性能のポイント
- Google Workspaceとの統合が持つ強み
- 移行する前にチェックすべき注意点
なぜ今、企業がChatGPTからGeminiに乗り換えているのか
一番大きな理由は「二重契約の無駄」です。
多くの日本企業は、社内の業務ツールとしてGoogle Workspaceを使っています。Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシートなど、毎日使うツールですよね。
そこにAIを導入しようとして、別途ChatGPTの有料プランを契約する。すると、GoogleとOpenAIの2社に毎月お金を払うことになります。
つまり、「AIの料金」と「業務ツールの料金」を二重に払っている状態です。
ところがGeminiなら、Google Workspaceに統合されているので、1つの契約でAIも業務ツールもまとめて使えるのです。
これが「二重契約をやめたい」という企業の声につながっています。
実例紹介:コスト75%削減に成功した企業の話
2026年2月、オーエムネットワーク株式会社がChatGPTからGeminiへの全社移行を発表しました。
この会社は2025年7月に「Re:Work.AI」というプロジェクトを立ち上げ、全社でChatGPTを使い始めていました。しかし、もともとGoogle Workspaceも使っていたため、AIの「二重契約」が発生していたのです。
移行の結果、こんな成果が出ました。
- AIコストが約75%削減された
- 契約・支払い・アカウント管理がGoogle Workspaceに一本化された
- 管理部門の運用負荷が大きく減った
たとえるなら、スマホと固定電話を両方契約していたのを、スマホ1台にまとめたようなイメージです。やれることは同じなのに、お金も手間もぐっと減るわけです。
Gemini 3で何が変わった?性能アップのポイント
「でも、Geminiって前はイマイチだったんじゃ?」と思った方もいるかもしれません。
実はその通りです。2025年前半の時点では、日本語の自然さや回答の正確さでChatGPTの方が上でした。だから多くの企業がChatGPTを選んでいたのです。
しかし、2025年11月にリリースされたGemini 3で状況が一変しました。
- 推論能力の飛躍的な向上:複雑な質問にも正確に答えられるようになった
- 日本語対応の大幅改善:自然で読みやすい日本語を生成できるようになった
- マルチモーダル対応:テキストだけでなく、画像・音声・動画も同時に処理できるようになった
オーエムネットワークも、Gemini 3リリース後に3か月間の社内検証を行い、「日常業務ならChatGPTと遜色ないレベル」と判断して移行を決めたそうです。
Google Workspaceとの統合が最大の武器
GeminiがChatGPTと最も違うのは、Google Workspaceと深くつながっている点です。
たとえば、こんな使い方ができます。
- Gmail:受信したメールの要約や返信案をAIが自動で作ってくれる
- Googleドキュメント:「この文章をもっとわかりやすくして」とAIに頼める
- スプレッドシート:データの分析や集計をAIがサポート
- Google Meet:会議の議事録を自動で作成
ChatGPTの場合、これらの作業をするには別のアプリを開いてコピペする必要があります。Geminiなら、いつも使っているツールの中でそのままAIが使えるのです。
2026年2月には、Gemini 3のエージェント機能も追加されました。これはAIが自律的に複数のタスクをこなす機能で、メールの整理やリサーチを自動で進めてくれます。
ChatGPTとGeminiの市場シェア最新データ
この「乗り換えの波」は、データにもはっきり表れています。
調査会社Similarwebの2026年1月のデータによると、AIチャットボット市場のシェアはこう変わりました。
- ChatGPT:87.2%(2025年1月)→ 68%(2026年1月)に急落
- Gemini:5.4%(2025年1月)→ 18.2%(2026年1月)に急成長
つまり、ChatGPTは1年で約20ポイントもシェアを落としたのです。一方でGeminiは3倍以上にシェアを伸ばしました。
企業向け市場でも動きがあります。調査会社のデータでは、企業のAI利用のうちGeminiのシェアは約20%に達し、Anthropic社のClaudeと合わせると、ChatGPT以外の選択肢が存在感を増しています。
移行する前に知っておきたい注意点
ただし、すべての企業がGeminiに移行すべきとは限りません。以下の点を確認しましょう。
Google Workspaceを使っていない場合
Microsoft 365を使っている企業は、Geminiの恩恵を受けにくいです。その場合はMicrosoft Copilotの方が相性がよいかもしれません。
クリエイティブな用途がメインの場合
ChatGPTは創造的な文章やユーモアのある会話が得意です。マーケティングのコピーライティングなど、創造性が重要な業務では、まだChatGPTの方が強いと言われています。
すでにChatGPT APIを組み込んでいる場合
自社のシステムにChatGPTのAPIを組み込んでいる企業は、移行にエンジニアの作業が必要です。すぐに切り替えられるものではないので、計画的に進める必要があります。
まとめ
2026年、企業のAI活用に大きな変化が起きています。ChatGPTからGeminiへの移行は、単なるブームではなく、コスト削減と業務効率化という合理的な理由に基づいた動きです。
- Google Workspaceとの二重契約を解消でき、コスト75%削減の実例がある
- Gemini 3で性能が大幅に向上し、日常業務ならChatGPTと遜色ないレベルに
- Gmail・ドキュメント・スプレッドシートなど普段のツール内でAIが使える
- 市場シェアでもGeminiは3倍以上の成長を記録
- ただし、Microsoft 365環境やAPI連携がある場合は慎重に判断を
自社のAI利用を見直すなら、今がちょうどよいタイミングかもしれません。

