ChatGPTヘルスケアとは?できること・使い方・安全性をやさしく解説

伊東雄歩
監修者 伊東 雄歩

株式会社ウォーカー CEO。東北大学卒。MENSA会員、JDLA認定講師、健全AI教育協会理事。生成AI×教育・学習科学を専門とし、2億円超のシステム開発プロジェクトを統括。

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「健康診断の結果、よくわからない数値があるけど、お医者さんに聞くほどでもないかな……」

そんな経験、ありませんか?

実は、世界中で毎週2.3億人がChatGPTに健康の相談をしています。そこでOpenAIが作ったのが、健康に特化した新機能「ChatGPT Health(ヘルスケア)」です。

この記事では、ChatGPT Healthで何ができるのか、安全性はどうなのか、そしてどうやって始めるのかを、やさしく解説します。

この記事でわかること

  • ChatGPT Healthとは何か
  • 具体的にどんなことができるのか
  • 健康データのプライバシーは安全なのか
  • 日本から使えるのか・始め方
  • お医者さんの代わりになるのかどうか

ChatGPT Health(ヘルスケア)ってなに?

ざっくり言うと「健康の相談相手AI」

ChatGPT Healthは、OpenAIが2026年1月に発表した健康専用の機能です。

ふつうのChatGPTとのちがいは、あなたの健康データをつないで、「あなた専用のアドバイス」がもらえるところです。

たとえるなら、あなたの体のことをよく知っている「ものすごくくわしい友だち」に相談するような感じです。

週2.3億人がすでに健康相談 — だから専用機能が生まれた

OpenAIによると、ChatGPTには毎週2.3億人が健康に関する質問をしているそうです。

「この症状しょうじょうって大丈夫?」「この薬の副作用は?」といった質問が世界中から寄せられています。

これだけ多くの人が使っているなら、もっと安全で正確な仕組みを作ろう——そんな考えから、ChatGPT Healthが生まれました。260人以上のお医者さんが開発に関わり、2年以上かけて作られています。

ChatGPT Healthでできること

検査結果をわかりやすく説明してくれる

健康診断や血液検査の結果をアップロードすると、数値の意味をわかりやすく説明してくれます。

たとえば「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が6.2%です」と言われても、ピンとこないですよね。ChatGPT Healthなら、「過去1〜2ヶ月の血糖値の平均を表す数値で、6.2%は正常よりやや高めです」のように、かみくだいて教えてくれます。

Apple Healthなどのアプリと連携できる

iPhoneの「ヘルスケア」アプリを接続せつぞくすると、歩数・睡眠時間・心拍数などのデータをChatGPTが読み取れるようになります。

つまり、「最近よく眠れないんだけど」と聞くと、あなたの実際の睡眠データを見ながら答えてくれるわけです。

ほかにも、フィットネスアプリの「MyFitnessPal」や「Peloton」、食材の買い物アプリ「Instacart」などともつながります。

病院に行く前の「質問リスト」を一緒に作れる

「お医者さんに何を聞けばいいかわからない」という人も多いですよね。

ChatGPT Healthは、あなたの症状や検査結果をもとに、病院で聞くべき質問リストを作ってくれます。診察しんさつの時間を有効に使えるようになります。

食事・運動のアドバイスも

連携したアプリのデータをもとに、食事や運動についてのアドバイスもくれます。

たとえば、「今週は歩数が少なめだから、駅ひとつ分歩いてみては?」のような、あなたの生活に合った提案ていあんをしてくれます。

プライバシーは大丈夫?安全性のしくみ

健康データは他のチャットと完全に分離

ChatGPT Healthでの会話は、ふつうのChatGPTの会話とは完全に分けて保存されます。

専用の暗号化あんごうか(データを他人が読めないように変換すること)された場所で管理されるので、ほかのチャットに健康情報がまざることはありません。

AIの学習には使われない

大事なポイントとして、ChatGPT Health内の会話やアップロードしたファイルは、AIモデルの学習(トレーニング)には一切使われません

「自分の健康データがAIの学習に使われるのでは?」という心配は不要です。

専門家が指摘するリスクも知っておこう

ただし、注意点もあります。

アメリカのTIME誌の記事では、専門家が「AIに送った情報は、もうプライベートではないと考えるのが安全」と指摘しています。

また、ChatGPT HealthはHIPAA(アメリカの医療情報保護の法律)の対象たいしょうではありません。つまり、病院のカルテと同じレベルの法的保護があるわけではない、ということです。

健康データを入力するときは、「この情報を共有しても大丈夫か」を自分でも考えることが大切です。

誰が使える?対象プランと始め方

無料プランでもOK(ただし制限あり)

ChatGPT Healthは、無料プランを含むすべてのプラン(Free、Go、Plus、Pro)で利用できます。追加料金はかかりません。

ただし、無料プランではメッセージ数に制限があるため、たくさん相談したい人は有料プランがおすすめです。

日本からも利用可能

ChatGPT Healthが使えないのは、EU(ヨーロッパ)・スイス・イギリスの地域です。日本からは問題なく利用できます

ただし、医療記録の連携やApple Healthとの接続にはiOSが必要です。Androidやパソコンからはまだ一部機能が制限されています。

始め方はかんたん3ステップ

  1. ChatGPTのサイドバーから「Health」を選ぶ
  2. 利用規約に同意する
  3. Apple Healthなど、つなげたいアプリを設定する

現在はウェイティングリスト(順番待ち)の場合もありますが、順次すべてのユーザーに開放かいほうされる予定です。

お医者さんの代わりになる?できないこと

診断・処方はできない

ChatGPT Healthはあくまで「情報を整理して理解を助ける」ツールです。

病気の診断や、薬の処方はできません。「この症状は〇〇病です」のような断定的な回答はしないように設計されています。

あくまで「理解を助ける」ツール

OpenAIも「医療従事者によるケアを補完するものであり、代替するものではない」と明言しています。

つまり、ChatGPT Healthの正しい使い方は——

  • 検査結果の「意味」を理解する
  • 病院に行く前に「質問」を準備する
  • 日々の健康管理を「見える化」する

——のような、お医者さんに相談する前後のサポートとして活用することです。

まとめ

  • ChatGPT Healthは、健康データと連携できるChatGPTの専用機能
  • 検査結果の解説、通院準備、食事・運動アドバイスなどが可能
  • 健康データは暗号化され、AIの学習にも使われない
  • 日本から利用可能。無料プランでもOK
  • ただし、お医者さんの代わりにはならない「理解を助けるツール」

参考文献

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