AIによる画像生成の話は聞いたことがあっても、本当に実用レベルまで達しているのか疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
しかし、AI技術は驚くほどのスピードで進化を続けており、今や誰もがクリエイティブな制作を始められる時代に突入しています。その代表例が、テキストの指示だけでハイクオリティな画像やイラストを生成できるAIツール「Midjourney(ミッドジャーニー)」です。そこで本記事では、Midjourneyの特徴やメリット、具体的な活用シーン、そして利用時の注意点などを詳しく解説していきます。
Midjourneyとは手軽にハイクオリティな画像を生成できるAI
Midjourneyとはテキストから画像やイラストを生成するAI
Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキスト(プロンプト)を入力するだけで高品質な画像やイラストを生成できるAIツールです。まるで魔法のように、あなたの頭の中にあるイメージを具現化することができます。
生成される画像はリアル調な画像から抽象的なアート作品まで幅広く、文章の指示が抽象的であってもAIが解釈してユニークな仕上がりを生み出してくれます。
web版とディスコード版の違い
Midjourneyは、web版とDiscord版の2つのプラットフォームで利用できますが、それぞれに特徴があります。
以下の表は、Midjourneyのweb版とDiscord版の主な違いをまとめたものです。
項目 | web版 | Discord版 |
アクセシビリティ | Googleアカウントでブラウザから直接アクセス可能 | Discordアプリもしくはブラウザ版Discordを利用- Discordアカウントが必須 |
ユーザーインターフェイス | 直感的で使いやすいインターフェース- 設定やパラメータを視覚的に調整可能 | コマンドベースでの操作が必要- 初心者にはややハードルが高い |
機能 | 画像生成やバリエーション作成、アップスケーリングなどが可能- 画像の整理や検索が容易- 「ルーム」機能で協調制作が可能 | 基本的な画像生成機能を提供- 他ユーザーとのリアルタイムな交流や共有が容易 |
パフォーマンス | 生成速度が速いという報告あり | Web版に比べやや遅い場合がある |
設定の保存 | 一度設定すると次回以降も同じ設定が反映される | 毎回コマンドで設定を入力する必要がある |
コミュニティ機能 | コミュニティ機能は限定的- 少人数での共同作業向き | 充実したコミュニティ機能- 多くのユーザーと交流や作品共有が可能 |
アクセス制限 | 充実したコミュニティ機能- 多くのユーザーと交流や作品共有が可能 | すべてのユーザーが利用可能 |
Midjourneyのメリットと魅力
芸術性の高さや独創的な表現力
Midjourneyは、あえて写真のようなリアルさだけを追求するのではなく、芸術的で独創的な表現を得意としています。
ユーザーが意図していない意外性のあるビジュアルも生成されることがあり、新たなアイデアやインスピレーションが得られるケースもあります。
短時間で高クオリティな画像を生成
Midjourneyでは、数秒から数十秒程度で結果が返ってくるため、試行錯誤を繰り返しやすい点が大きなメリットです。
ラフ段階のイメージを素早く複数パターン用意したい時や、クリエイティブな発想を生み出すために多様な選択肢を得たい時に活躍します。
他の画像生成AI Stable DiffusionやDALL·Eとの違い
Midjourneyは、DALL・EやStable Diffusionなどの画像生成AIとよく比較されますが、芸術性を強調した出力が得意だといわれています。
同じ指示文を入力してもMidjourneyならではのアート性や独創性を感じられるため、創作活動の下地として重宝されることが少なくありません。
- 使いやすさと正確性を重視する場合は、DALL・E 3
- 自由度とカスタマイズ性を求める場合は、Stable Diffusion
- アート性の高い画像を生成したい場合は、Midjourney
Midjourneyの実際の活用例8選
アート作品の制作
![](https://aifriends.jp/wp-content/uploads/2025/01/mycari_A_traditional_Japanese_sumi-e_painting_of_a_majestic_dra_d8f821f0-a1d6-4db4-aa3c-650867c2e7ce.webp)
芸術を志す方にとって、Midjourneyはイメージのアイデア出しをサポートするツールとして役立ちます。
頭の中にあるコンセプトをテキスト化してAIに投げかけると、想像を超えた新しい世界観を発見できることもあるため、幅広い表現を探る際に重宝します。
SNS・Webメディアのビジュアル作り
ブログやSNSの投稿に使うアイキャッチ画像を短時間で作りたい時に、Midjourneyは便利です。
季節感やトレンドを反映させたビジュアルを思いついたら、すぐにAIに生成してもらうことで、コンテンツの完成度を高められます。
商品やサービスのデザイン開発
商品やサービスを設計する段階で、ビジュアルの方向性を検討する際にMidjourneyが活躍します。
イメージスケッチの役割を果たし、チームの意見をまとめるためのたたき台として有効に機能することがあります。
プレゼン資料や企画書のイメージ強化
説得力のある資料を作るためには、文章だけでなくビジュアル面のインパクトも重要です。
Midjourneyでイメージを生成すれば、具体的な想定図やキービジュアルを手軽に用意できるため、企画の印象をより鮮明に伝えられます。
漫画のイラスト作成
![](http://aifriends.jp/wp-content/uploads/2025/01/mycari_A_detailed_manga-style_character_bold_inked_outlines_cle_acd5cf91-2c2e-4846-8240-73a15760534b.webp)
キャラクターのデザインや背景の雰囲気を固める時、Midjourneyは迅速な試作づくりに役立ちます。
プロのイラストレーターに依頼する前のアイデア出しとして利用することで、完成形に対する方向性を共有しやすくなる場合があります。
AIで動画制作
動画用のシーンや背景を考える際、まずは画像の試作をMidjourneyに依頼し、全体像をイメージする手法が増えています。
Midjourneyは動きのある映像を生成するわけではありませんが、Midjourneyで作成した画像を、Runwayなどの動画生成AIでオリジナルの動画を簡単に作成できます。
AIで本物さながらの美女を作る
![](https://aifriends.jp/wp-content/uploads/2025/01/mycari_Nikon_D850_35mm_cinematic_composition_professional_light_7e31e381-5d21-496d-acd0-913ad9b9f5a1-1024x574.webp)
AIは人物写真やポートレートなども高精度に生成できるようになっています。
Midjourneyは美的要素を加味した表現が得意とされるため、実在しない美女のイメージを作り出し、ファッションやキャラクターデザインの参照に利用するケースがあるようです。
リアルな画像の作成
![](https://aifriends.jp/wp-content/uploads/2025/01/mycari_A_vibrant_Tokyo-inspired_cityscape_at_night_bustling_wit_987a0370-fe82-4ba5-8324-551c99e5706a-1024x573.webp)
ファンタジー感のある出力に注目されがちですが、写真のようなリアリティを追求した画像も生成することが可能です。
実在しない街並みや風景を表現して、プロモーション素材などに活用する方法も選択肢のひとつです。
Midjourneyは有料プランのみ
プラン名 | 月額費用 | Fast GPU 時間/月 | Relax GPU時間(無制限) | ステルスモード | 最大同時ジョブ数 |
Basic | 1,600円 | 3.3時間 | ✖️ | ✖️ | 3 |
Standard | 4,700円 | 15時間 | 無制限 | ✖️ | 3 |
Pro | 9,400円 | 30時間 | 無制限 | ◯ | 12 |
Mega | 18,720円 | 60時間 | 無制限 | ◯ | 12 |
・Basicプランは生成可能枚数が月に最大200枚まで。
・年間契約の場合は、月額料金の20%割引が適用されます。
・Fast GPU時間とは、高速処理で画像生成ができる時間のことです。
・Relax GPU時間とは、低速処理で無制限に画像生成ができる時間のことです。
・ステルスモードとは、生成した画像やプロンプトを非公開にすることができるモードです。
・商用利用は、有料プランに加入しているユーザーであれば可能です。
Midjourney 注意点
Midjourneyの著作権と商用利用について
Midjourneyで作成した画像は有料プランに加入すると、商用利用が認められます 。
ただし、画像の所有権や著作権を主張することはできません 。
アメリカ合衆国著作権局は、AIが生成した画像に著作権は発生しないと発表したため、Midjourneyで作成した画像を他者が利用することを制限することはできないのです。
とくに、Discordなどのオープンな場では、作成した画像が他のユーザーによって使用・改変される可能性があることを理解しておく必要があります 。
もし、他人に自分が作成した画像を使われたりしたくないのであれば、Pro・Megaプランの「ステルスモード」を利用することで作成した画像を非公開にできます。
プロンプトを英語で入力する必要がある?
Midjourneyは英語でプロンプト入力をする必要があります。
しかし、ChatGPTの「GPTs」で作成したい画像のプロンプトを日本語で入力したら英語に変換してくれるので、英語がわからなくても使用できます。
また、Googleなどの翻訳機能でも問題ありません。
まとめ:誰でもクリエイターになれる時代
テキスト入力によって誰もが瞬時にアイデアを形にできる環境は、これまでの常識を大きく変えつつあります。
絵が描けなくても、写真を撮るスキルがなくても、自分の内面にあるイメージを可視化できる時代に突入しているのです。
AIを学ぶオンラインサロン「AIフレンズ」では、生成AIを楽しく、どこよりも優しく学べる環境をご用意しております。
毎週開催されるオンラインセッションでは、リアルタイムで学び合える機会を提供しています。 さらに、月に一度のオフラインイベントでは、メンバー同士が直接交流し、アイデアや知識を深めることができます。
「AIフレンズ」の仲間とともに、新しい価値を創造し、可能性を広げてみませんか?
一緒に学び、成長しながら、生成AIを使いこなす力を身につけましょう!
今なら限定「AI初心者ガイドブック」のプレゼント!初月無料キャンペーン開催中!!
2月1日(土)に親子向けワークショップを開催します!
お子さんと楽しく、生成AIを学べるワークショップとなっておりますので、会場で皆さんとお会いできるのを楽しみにしております!